Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューシークエンスはやとも - いま注目の霊視芸人が語る霊とのポップな付き合い方

シークエンスはやとも いま注目の霊視芸人が語る霊とのポップな付き合い方

2020.10.27

舞台裏や階段の踊り場に霊が集まりやすい理由

──霊が見えるということは研ぎ澄まされたセンスをお持ちだと思うんですけど、たとえば人生の岐路に立たされたときなどに第六感が冴えたりするんでしょうか。

はやとも:霊感のあるなしに関係なく直感がはたらく人がいますけど、そういう人たちより自分の感覚が優れているかどうかは分からないです。ただ一つ言えるのは、しっかり準備して仕事に行くよりも準備しないで行ったほうがうまくいくことが多いですね。収録とかもそうで、以前、すごく出たかった番組がありまして。演者も会ったことのある味方ばかりだし、尋常じゃないシミュレーションと準備を整えて収録に臨んだ結果、一つも笑いを取れなかったんです(笑)。思いきり激滑りしてしまって。想定していたことと想定外のことがあって、想定外のことが起こることを考えられなかった僕が悪いんですけど、そのときの直感で動いたほうがうまくいったんですよね。なので、勘は良いほうなのかなと思います。

──準備をしすぎず、その場の流れに身を任せたほうが良い方向になると?

はやとも:ざっくりは準備するんですよ。たとえばYouTube(『シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜』)でも台本を用意するんですけど、箇条書きにしてあるんです。言いたいことが4つあれば4つだけ箇条書きにして、それだけ言えればいいやくらいの感じで喋るほうがちゃんとした台本を用意したときよりもうまくいきますし、再生回数も伸びたんですよね。だからその場で考えをまとめながら喋るほうがいいのかなと思っていて、多分その場で考えて喋る言葉のほうが伝えたいという気持ちが乗っかるので、聞いているほうも聞く耳を持てるんじゃないですかね。

──そのぶん言葉も強いですもんね。

はやとも:はい。朗読みたいになると、そのぶん気持ちが乗っかってこないので。本当は朗読にも気持ちを乗せられる声優さんみたいなやり方がベストなんでしょうけど、僕にはその技術がないので今のところは感情優先でやっていますね。

──自分に合ったやり方を見つけられたんですね。生き霊が見えることによって芸人さんになって暗かった自分を明るいほうへ持っていくことができたり、怖い話でも最後は面白く終わっていたり、はやともさんはポジティブですよね。

はやとも:今回の本はずっとやっている連載の中から選んだんですけど、すごく暗い回もあったんですよ。でもそういう話はあえて選ばず、明るい話を中心に集めました。

──本の中に舞台裏や階段の踊り場などに霊が密集すると書いてありましたが、霊が集まりやすい場所ってあるのでしょうか。

はやとも:確かに特徴はある気がしますね、人が必ず通る場所とか。先輩であるスマイルシーサーのヤースーさんから聞いてなるほどと思ったんですけど、生きているときにお化けが見える人は自分が死んだ後も亡くなった人が見えるんですよ。でもほとんどの人はお化けが見えずに死んでいくし、死んだ後もお化けは見えないですよね。つまりほとんどの人が一人ぼっちだし、誰かに気づいてほしいんですよ。だから人通りが多かったり、1日に一度は必ず誰かが来る場所に集まったりするんだろうなと思うんです。霊が舞台袖や踊り場にいやすいのはそういう理由でしょうね。

──本の中で霊に取り憑かれたら楽しいことをすれば良いというアドバイスがありましたけど、たとえば好きな映画を観たり美味しいものを食べたり、自分仕様にカスタマイズして良いのですか。

_03_3806.JPGはやとも:そうです。一番手っ取り早く、一瞬でできるお祓いがエロビデオを見ることです。僕の場合は払拭できないレベルになっているんですけど、大概の人は怖いという感情が乗っかっているから見えてしまうんですよ。たとえば心霊スポットなんて、逆の立場ならあんな所に住みたくないじゃないですか。でもそういう所へ行くと霊が見えたって人がいっぱいいる。それは怖いという環境が整っているので見えやすくなっているんです。たとえば自宅に一人でいたらラップ音が鳴ったりする。なんか怖いと感じたら、まずはお気に入りのエロビデオを見る。それでメンタルが回復したら、あとは好きな映画でもドラマでもお笑いでも良いので感情いっぱいに面白いと思えるものを見れば大抵はお化けなんて気にならなくなりますね。

──なるほど。今日は良い話がたくさん聞けました! どうもありがとうございました!

このアーティストの関連記事

ヤバい生き霊

シークエンスはやとも 著
四六判 / 並製 / 208頁
定価:本体1,200円+税
ISBN 978-4-334-95185-6
2020年8月4日発売
光文社 刊

amazonで購入

いま芸人界イチ“見える”と話題の著者の『女性自身』連載中の心霊エッセイ集。幼いころから霊を見すぎて霊が全然怖くないという著者が、芸人ならではの飄々とした視点で、霊とともに過ごしてきたこれまでの人生や、芸人として過ごす日々で出会った霊、霊視してきたからこそ見えてきた芸能人たちの素顔、そして自身の経験から覆す世の“心霊常識”の数々、たま~に本気で怖かった心霊体験まで、“おもしろ怖~く”語りつくす1冊。

6th
ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻