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INTERVIEW

トップインタビューTHE TOKYO - ギリギリであることそれがTHE TOKYOのかっこよさ

THE TOKYO - ギリギリであることそれがTHE TOKYOのかっこよさ

2020.10.03

 新宿LOFTとは切っても切れない繋がりのあるバンドTHE TOKYOがファースト・フルアルバム『J.U.M.P.』をリリースした。『J.U.M.P.』を聞いた時に、本当に嬉しくなって何度も聞いた。これは名盤じゃないか! このアルバムを沢山の人に聞いてもらいたい。そんな気持ちでTHE TOKYOにインタビュー依頼をした。久しぶりにインタビューした彼等は相変わらず美学をちゃんと持っていて、それに向かって真っ直ぐに前進していた。それが何だかとても嬉しかった。(新宿LOFT店長 柳沢英則)

これで世に出ないといけない

THE TOKYO
Vo.コダマアツシ / Gt.こだまたいち / Ba.ドン・タカシ

──ファースト・フルアルバム『J.U.M.P.』発売おめでとうございます。個人的にもけっこう聴いてて、ほんとにいいアルバムだと思います。〝LET’S GO LOFT!オレたちしんじゅく族〟(2015年の1年間、新宿LOFTで開催していたTHE TOKYOレギュラー・イベント)の時にいたスタッフたちもほんとにいいアルバムだと喜んでいて。その時期に居酒屋でおにいちゃん(コダマアツシ)が、ホップ・ステップ・ジャンプのシリーズアルバムを作りたいという話をしていたのをけっこう思い出して、そのコンセプトのことを詳しく聞きたいんですが、もう何年も前からこのアルバムのコンセプトはあったんですか?

アツシ:そうですね。自分たちの好きなことをとにかくやりたいと思っていて、やってもいいんだってみんなが思えるように、世に羽ばたいて行きたいと思っていたんですね。で、さっさと表に出てやろうと思って、ホップ・ステップ・ジャンプで3枚パパパと出して、一気にスターダムにのし上がってやろうと思ったのが…何年前かわからないぐらい(笑)。

──でも有言実行だよね。『J.U.M.P.』まで来た。

アツシ:これで世に出ないといけないです。

──『J.U.M.P.』は今までのTHE TOKYOが全て詰まってると思うんですけど、制作するにあたって、どんなアルバムにしようとかメンバーで話したりしたんですか?

たいち:以前の音源に入ってるいくつかの曲も録り直して入れようという事になって。それってどういうことなんだろうと、自分たちでもう一回解釈する時間があって、録り直すか否かっていう話し合いもしたり。やっぱりもう一回録ろうとなったのは、今のライブ感でもってアルバムに入れ直したいなと。ライブを〝しんじゅく族〟以降がんばってきましたし。

──ずっとライブやってきた感じだもんね。

たいち:とくにここ数年はライブの精度を上げようと決めて、完成度を高めてきたところがあってライブ感、ライブで仕上げてきたものを出すアルバムにしようってなって、録り直すということもそこからきたし。

──曲は一発録り?

たいち:基本的に一発録りです。

アツシ:ギターのハマーがレコーディングに参加できなかったので、ハマーのパートに関しては、たいちが別で弾いて録って。

──ツカサは参加したの?

ドン:してます。

アツシ:教会の中にあるようなスタジオで面白かったです。

たいち:けっこう苦戦した曲とかあった?

アツシ:全部(笑)。今まで例えば『GOLDEN HOP』のときはブルースみたいな気持ちで歌っていて、『陽気なステップ』はパンクの気持ちで歌ったんですけど、『J.U.M.P.』はずっと俺らが”しんじゅく族”ぐらいから追いかけてきた歌謡への挑戦の部分も大きかったので、しっかり届く歌を歌いたいなっていう。そのためにも自分の素のピュアな部分を表現しないとと思っていて、それは苦労しました。

たいち:『恋(エレジー)』が一番苦労したんじゃない?

アツシ:『恋(エレジー)』は最初は逆に素直に歌いすぎてもピュアすぎて、そこにちょっとした主人公としての葛藤だったり、かっこつけだったりが入ってくるというのを表現するのに、いくつかパターンを録って、みんなでどれが主人公にいいのかなというのを話したり。

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──曲の物語の主人公ってことだよね?

アツシ:そうです。けっこうこだわりました。

──MVにもなってるもんね。(深川)圭くんも出てて。あれいいよね。

たいち:以前にロフトで撮った『ROCK ROCK ROCK』のMVに圭は出てるんで、圭もすごく感慨深い感じで。THE TOKYOの作品にまた出れて嬉しいみたいなことを言ってました。

──MVのコンセプトは誰が作ってる?

たいち:監督と。

アツシ:MVって俺らが好きな監督を見つけてきて、一緒に作っていくみたいな感じがあって。『ROCK ROCK ROCK』『俺たちのグッドバイ』の時は中川龍太郎という…。

──Tokyo New Cinema。

アツシ:そうです。今回は石田清志郎という監督とやって。面白いですよね。『ROCK ROCK ROCK』のMVは、圭が大学に入学してきて、あまじょっぱいことを経験しながら最後にロフトのステージで叫ぶっていうストーリーで。あのMVから数年経て、圭があんな大人になった(笑)。ストーリーが繫がってる訳じゃないんですけど、そこらへんは昔から見てくれてる人とかは感慨深いんじゃないかな。

──『気ままにグッドラック』も録り直し?

たいち:昨年配信リリースした『気ままにグッドラック』『SAYING』は録りはそのままで、今回のアルバムにはそのリミックス・バージョンが入ってます。

──結成してから今に至るまで、作る曲に変化とかあったのかな。

アツシ:だいぶ変わってきたんじゃないかなと思います。最初のミニアルバム『GOLDEN HOP』の時はブルースとかルーズなロックンロールみたいな。

──あのアルバムはテンポが遅いもんね。

アツシ:当時はちょっとルーツ的なものを追いかけていて、そこからクールス、キャロルみたいなとっぽさ、パンキッシュな部分を出した2枚目のミニアルバム『陽気なステップ』が出来て。でも色んな所で話していますけど、〝オレたちしんじゅく族〟がデカかったですね。あそこから歌謡曲というものをすごく意識するようになって、『陽気なステップ』以降、ハマーとたいち二人の作家が持って来た土台を、どう俺たちなりの歌謡曲に仕上げていくのか。

ドン:僕は〝しんじゅく族〟のときにまだメンバーじゃなくて。

──よく見に来てたよね。よく飲んでた。

ドン:だいたいオープンしたあたりですぐに入ってきて、まずはヤナさんと一杯飲む。

──6月のニートビーツが出た時は並んじゃっててさ。ドンが「なんでこんな並んでるんですか?早く入れないじゃないですか」って(笑)。

ドン:僕の中で〝しんじゅく族〟のライブを1年間見てきて、ぱっと思い出すのが『ポニーは夏バテ』っていう曲。あの曲はすごく絶妙なポップな歌謡感を僕は感じました。

たいち:よく覚えてるね。

ドン:本邦初公開の情報です。

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