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トップインタビューPaul Wolinski(65daysofstatic) - 「Flowers Loftはとてもいいハコだったよ!」イギリス・シェフィールド出身のポストロックバンド〈65daysofstatic〉のポールとサイモンがFlowers Loftのオープンを祝うために来日!

「Flowers Loftはとてもいいハコだったよ!」イギリス・シェフィールド出身のポストロックバンド〈65daysofstatic〉のポールとサイモンがFlowers Loftのオープンを祝うために来日!

2020.03.07

 サマーソニックへの出演経験もあるイギリス・シェフィールド出身のポストロックバンド〈65daysofstatic〉のポール・ウォリンスキとサイモン・ライトがFlowers Loftのオープンを記念して来日、さる2月8日に同店でライブを行なった。以前から彼らと親交があった店長の"じゃいあん"こと菅原雄が来日を直接打診したもので、ポールとサイモンはそれぞれ個別のソロ・アクトを披露。バンドとはまた異なる趣の刺激的なパフォーマンスで観客を魅了した。本稿は帰国したポールに菅原がメールインタビューを試みたものである。

東京にはとてもいいインディーズシーンがある

──今回は65daysofstaticとしてではなく、それぞれのソロ・アクトでの来日でしたが、バンド活動と違う位置付けみたいなものを教えてください。

Paul:65daysofstaticとして活動することは世界一楽しい仕事だと思っているし、最近はただの集団などではなく「バンドだぜ」っていう意識がより高まっている気がするね。昔は65daysofstaticを前に進ませるために何か大きなゴールを設定して、それに向かってみんなで努力をし続けなくてはと思っていたんだ。でも最近はバンドとしての自信もついて、世界中でファンが定着してくれていることもわかってきたし、何もバンドだけの活動に限る必要はないなと今は思っているね。ソロでも活動するし、ソロでのリリースもあるかもしれない。だけど、それもすべて65daysofstaticのバンドとしての活動の一環のように思えてならないね。

──打ち込み音楽でのライブについてですが、バンドのライブでギターなどの楽器を弾くのと、ソロでボタンを押しているのとどっちが楽しいとかありますか。

Paul:ボタンを押すのは好きだし、曲を書くにはギターを弾くより適していると思うけど、ステージの上ではギターを弾くほうがずっと楽しいね。動き回れるし倒れ込めるし、それでもまだ弾いていられるしね。ボタンを押してたらそれはできないから。

──ライブでは映像も同期で流しているように見えました。映像へのこだわりなどがあれば教えて欲しいです。

Paul:僕たちが映像も同期で流しているのは、ラップトップを使ってやっているだけのライブを見るのがつまらないからだね。サイモン(・ライト)はモジュラーシンセサイザーを使っているので、彼が何をやっていて、それで曲がどう変化するのかオーディエンスも理解できるだろうけど、ラップトップだけでのライブは何をやっているのか一切わからないよね。もしかしたらiTunesをクリックして、ただ曲を流しているだけかもしれない。なので僕らのライブビジュアルシステムは音に反応して映像が変わっていく。僕らの音を代弁してくれるように、パソコンの向こうで何をやっているのかわかるようにと思って導入しているんだ。

──今回はFlowers Loftのオープンを祝う目的で来日してもらったのですが、Flowers Loftはどうでしたか。

Paul:Flowers Loftはとてもいいハコだったよ!最近ではイギリスにああいういいハコなんてあるのかと思うくらいだったね。東京にはとてもいいインディーズシーンがあると思う。何千人もの前でライブができるようなバンドじゃなくても、プロフェッショナルな機材、良い照明、質の高いスタッフがいるライブハウスというのはバンドが成長する上でとても大事だと思うよ。Flowers Loftが地元の音楽シーンを語る上で重要な場所になるのが想像できるね。

──地元のシェフィールドにもライブハウスはありますか。

Paul:もう全然ないね。僕たちが65daysofstaticを始めた頃は小さなハコが少しはあったけど、その多くはもう閉店しちゃったし、たとえ未だに営業していたとしてもFlowers Loftのような良いハコでは全然なかったね。暗くてビールの匂いが消えずに床がべとついているようなハコだったよ。

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じゃいあんは東京の夜の帝王だ!

──お気に入りの東京のエリアはある?

Paul:バンドで何度も来日できているのはとてもラッキーだと思っていて、当初は渋谷や原宿がエキサイティングですげぇ街だなと思っていたけど、最近は下北沢辺りのバーやレストランや生活スタイルが僕らに合うんじゃないかなと実感してきているね。高円寺も面白いよと聞いたけど、今回は行けなかったので次回かな!

──現在のバンド活動はどんな感じか教えてください。

Paul:65daysofstaticの活動はいい感じだよ。日本ではリリースされていないけど、去年はアルバムも出したよ。僕たちはヘンなバンドで、あまりレコードは売れないんだけれども、世界中にたくさんのファンがいてサポートしてくれているし、まだまだいい曲をたくさん書けるバンドだなと思っているよ。機材が多いバンドでツアーをするには、昔と比べてとてもお金がかかるようになってきてしまっているんだけれども、また来日できるように頑張ろうと思っているよ。前回のリリースの時に来日できなかったのは、とても残念だけどいろんな事情があったんだよね。でもいろいろと動いているのでぜひ待っていて欲しいね!

──今回の滞在はどうでしたか。また日本が好きと聞いていますが、特にこれが好きだというものはありますか。場所、食べ物、カルチャー、何でも結構です。

Paul:今回も最高だったし、日本は何度来ても本当に最高だよ。今回はソロで来日したのでバンドで来る時よりも自由な時間があって、鎌倉と江ノ島にも行けたよ。もう少しでトンビに襲われるところだったけど生き残れたよ(笑)。

──店長のじゃいあん(僕です)は昔からの知り合いのようですが。

Paul:タケシ! 彼は65daysofstaticが初来日した時に通訳として携わってくれて、それ以来ずっと連絡を取り合っているんだ。僕らは彼を東京の夜の帝王だと思っているし、毎回たくさんの刺激的な東京の夜を案内してくれるんだ。ありがとうね!

──最後にRooftopの読者にメッセージを。

Paul:Rooftopをご覧の皆さん、このインタビューを読んでくれて本当にありがとう。僕らのことについてはここ(https://65daysofstatic.com/)でもっといろいろわかるはずだよ。僕らはイギリス出身の変態でノイジーでおかしなバンドだけど日本でのライブが大好きなので、近い将来にまたライブ会場で会えることを楽しみにしているし、皆さんも楽しみにしていて欲しいよ。

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