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INTERVIEW

トップインタビューMIGMA SHELTER - 不思議の国でアタマぶっ壊れるまで踊れ!

不思議の国でアタマぶっ壊れるまで踊れ!

2020.02.10

 クラウドファンディングで1,200万円以上を集めたアイドル、MIGMA SHELTER(以下、ミシェル)をご存知だろうか。2017年に始動し、サイケデリック・トランスをベースにしたハイレベルな楽曲とパフォーマンスで高い人気を得るものの、リーダーのミミミユを残して他のメンバー全員が脱退。そこから新メンバーとしてブラジルを迎え再始動、現在は6人体制となり、アイドル界の最前線を突き進んでいる。ミシェルが走り抜けた2019年はどんな年だったのだろうか。そして2020年はどんな展望を抱いているのか。メンバーとディレクターの田中紘治にインタビューを行なった。(interview:横澤魁人)

クラファンの目標額が早々に達成した要因

──最新アルバム『ALICE』のリリースに向けて、クラウドファンディングをされたきっかけからお訊きしてもよろしいでしょうか。

田中紘治(以下、田中):実は、サウンドプロデューサーのタニヤマヒロアキ(以下、タニヤマ)から紹介をいただいて。ミシェルは今、お客さんの雰囲気も凄くいいし、いい結果が出るんじゃないかなと。

──メンバーの皆さんはクラファンをすると聞いて、どう思いましたか。目標金額も300万円と、かなり強気の設定でした。

ミミミユ:クラファンって「お金を集める」ことなので。そんなにいっぱい集まるのかな?って不思議でした。

レーレ:私もまさかこんなにたくさんの金額が集まるとは思ってませんでした。目標の300万円ですら、「そんなに大丈夫かな!?」って。でも、開始から3、4時間で目標金額に達して。お客さんと一緒に盛り上げて作っていけることってなかなかないと思うので、凄く嬉しかったです。

田中なんで300万を目標にしたかって言うと、多少ハードルを感じつつも、1日でクリアできるかもしれないラインを考えに考えての金額だったんです。今のミシェルについてくださっているお客さんのムードを考えたら、100万円だと多分当たり前すぎていて。目標を達成して話題を作ろうという盛り上がりがこの記録になりました。12,033,000円はアイドルのクラファンの中では歴代1位かもしれなくて。初めての1位だよね!(笑)

ユブネ:とっても嬉しいです!

──どうしてここまで成功されたと思いますか。

田中要素はいくつかあったと思います。手前味噌ですが、楽曲はAqbiRec(ミシェルが所属する事務所)でタニヤマさんが作るからこそ絶対に裏切らせないという担保があったんだと思います。その楽曲をもっと広めたいと思った層がいてくれたこと。あとは、推しているメンバーだけでなく、グループ全員を幸せにしたいという気持ちをいただいたのかなと。今のミシェルは、何よりメンバー間のムード、簡単に言うと仲の良さが魅力になっていると思うので。

──クラファンをやって気がついたことなどはありましたか。

田中クラファンってグループとお客さんが一緒に盛り上がれると、凄くポジティブなニュースとして外に広がっていくんですよね。それに、安心して作品を作っていけるというのも大きかったです。いくら回収できるか分からないから、これくらいのプロモーションに抑えておこう、というのがない。これだけお客さんが期待をしてくれているからこそ、何の迷いもなく進めたのは凄く大きかったですね。

──メンバー自身ではここまで大きくなっているという実感は湧いていますか。

ミミミユ:実感が湧いてきたのは、最近ここ数カ月とかです。クラファンでお金を集められたこととか、たくさんの方がレイヴに来てくれたりとか。

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紆余曲折を経て今日に至るミシェルの歩み

──ここからは、ミシェルのこれまでを振り返っていければと思います。2018年7月にミミミユさん以外のメンバーが全員脱退することになって、それでも1人で活動を続ける決断をされました。あの時はどんなスタートでしたか。

ミミミユ:1人になった時に、オーディションをしてブラジルちゃんが入ることになって2人になったんですけど。本当は、もっとメンバーが集まると思っていたので、いいスタートを切れてはいませんでした。

ブラジル:もともと7人でやっていたことを2人でやることになって。パフォーマンスもそうだし、責任感というか精神的にも大変でした。

──期待を背負っている分ということでしょうか。

ブラジル:いや、むしろ期待されていなくて。受け入れられていないなってずっと思っていて。前のほうが良かったなって思われながら続けていたことが、正直しんどかったです。

──そんな状況から始まり、2019年2月にようやく新メンバーが加入することになりました。タマネさんとユブネさんですね。お2人は、どうしてミシェルに応募されたのでしょうか。

ユブネ:前にアイドル活動していたんですけど、やっぱりステージに立つことをお仕事にしたいなと思って。アイドルのオーディションを検索した時に、年齢解除のTweetを見て。もともと王道のアイドルではないグループに入りたいというのもあって、ちょうど条件が合致した感じでした。

田中最初は20歳までの制限を設けていたんですけど、ピンとくる人が少なくて、途中で解除したんです。

──当時の2人での活動のことは知っていましたか。

ユブネ:そんなに詳しくは知らなかったんですけど。2人のパフォーマンスを観た時に、その世界観を好きになって。だから最初は、カリスマ性のある2人だからこそ作れる世界観を、凡人の自分が入って、壊しちゃうんじゃないかっていう不安はありました。天性のダークな魅力というか。暗いというか(笑)。とにかく、ミステリアスだったんですよ!このビジュアルの2人なのに、これだけコミュ力がなくて(笑)。

──実際に入ってみて、その印象は変わりました?

ユブネ:いや、わりと変わらずでした。天性のカリスマ!(笑)

ブラジル:笑いすぎ!

──期待も不安もあったんですね。タマネさんはどうでしょう?

タマネ:私は、オーディションを受ける前に、完全にダメになっちゃっていた時があって。それは周りの環境とかではなくて、消えたいというか。本当に。でも、このままだと受験もあるし、ダメだと思って。絶対に変えなきゃいけないなって。唯一自分が持っているものが、ダンスしかなくて。ヒップホップも週に2回レッスンに行っていたので、楽しいには楽しいけど、このままも違うかもしれないなと。その時に見たのがアイドルのオーディションで。登校中に見つけて。締め切りが過ぎてはいたんですけど、それを知らないまま、えいって(笑)。変な言い方かもしれないんですけど、自分を変えるための環境にしようと思って。

──2019年3月にミソニー(同年5月に活動休止中)、ユブネ、シャイシャイコ(同年7月に脱退)、タマネ、全員で4人の新メンバーが加入してミシェルはどう変わりましたか。

ミミミユ:グループとしては、大人数のほうがやっていて楽しかったんですけど、経験がない子が多くて、教えるのに苦労しました。練習もそうだけど、遅刻してくるとか、そういうのが大変で。まず、やる気を感じられなかったというか。頑張ってくれてはいたけど、足りなくて。いちいち注意するのも、注意が苦手だから。いや、苦手ではない。苦手ではないけど、そういう行為が好きじゃないので大変でした。

ブラジル:どうしたらみんながやる気を出してまとまってくれるのかなって、ずっと悩み続けていて。それで、言いたいことを言い合うために、事務所にみんなで集まったりもしました。

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LIVE INFOライブ情報

SIX ALICE REMIXED TOUR

3月21日(土)大阪味園ユニバース
3月29日(日)札幌SPiCE
4月11日(土)沖縄output
4月18日(土)名古屋X-HALL -ZEN-
4月19日(日)京都CLUB METRO
4月26日(日)福岡INSA
4月29日(水)仙台MACANA
5月5日(火)東京Club asia
5月10日(日)川崎CLUB CITTA'
その他のレイヴはオフィシャルサイトをご参照ください
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