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INTERVIEW

トップインタビュー高橋悠也(脚本家) 『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』 小池健監督の描く初めての"峰不二子"

『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』 小池健監督の描く初めての“峰不二子”

2019.05.14

常に自分との闘い

──女性ならではの強さも描かれて、それでいて弱さも描かれてる。そこに人間臭さもあって素晴らしいです。脚本はどのようにして進められたのですか。

高橋:最初、石井さんに敵であるビンカムのビジュアルイメージを描いてもらいました。今回は不気味な細身のキャラクターと不二子が戦うというイメージからスタートしました。それを元にどうやって戦うんだろう、どういう背景があるキャラクターなんだろうと練っていき脚本を進めていきました。小池監督のルパンは毎回そうやって進めています。

──ファンにもすごい好評で伝わっていますよ。『峰不二子の嘘』では小池監督シリーズのファンには嬉しいキャラクターも絡んできて。次回作への期待がもう膨らんでいます。

高橋:ありがとうございます。僕も書いていて本当に楽しいです。ほかのシリーズもルパンは魅力的なキャラが多いですから、しっかり作りこんだ敵じゃないと相手にならないんです。毎回敵キャラを考えるのに苦労します(笑)。

──そうですよね。やはりルパンを書くのは難しいですか。

高橋:回を重ねるごとに難しくなっているように感じます。常に自分との闘いです。

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──逆にルパンを書くことの面白さはなんですか。

高橋:本当に言葉通りの意味で物語の可能性が無限にあることです。普通はジャンルを限定してしまうんですけど、それがなくて。こんな作品はなかなかないですね。そこが苦しい部分でもあります(笑)。

──だからこそ、生まれてから半世紀以上たちますが年代を超えて愛されているんですね。

高橋:そうですね。古臭さがないというのも凄いですよね。

──脚本家として身近で見ている小池監督ルパンの魅力はなんですか。

高橋:画面から痛みもビシビシと伝わることですね。単純にグロい表現をしているというわけじゃなく、音や動き、絵の表現の全てにリアリティーを感じて、そこが大きく違うなと思います。

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──確かに血や汗・土の匂いがするように感じます。断面も普通に見えるんですけど、グロいだけじゃなく絵としてもきれいなんですよね。

高橋:銃を組み立てるシーンなども演技に細かいこだわり・生っぽさがでて、そういう肌感覚がアニメーションでありながらリアルさに繋がっていますよね。今回の不二子もそこは変わらず、肌や気持ちがヒリヒリして凄かったです。

──そこは脚本の素晴しさもあってです。観客としてはいい意味でずっと予想を裏切られています。

高橋:ありがとうございます。おかげさまで『次元大介の墓標』から好評でこの方向が間違っていなかったんだと感じています。ただ、前作を超えなくちゃいけないんだと、ルパン三世って怖いなとも思っています(笑)。

──裏切られたといえば、決着のつき方は意外でした。

高橋:僕なんかが勝手に感じる母性、母としての女性の強さがあそこにあります。シナリオ開発の段階でも「戦う必要はあるのか」と突っ込まれました。ただ今回はそこは曲げる訳にはいかなかったんです。

──素晴らしかったです。ファンのみなさんも公開を心待ちにしています。

高橋:ありがとうございます。キャラクターデザインが同じ小池監督ということで『峰不二子という女』とビジュアルは似ていますが、今回のルパンはまた全く違った新しいものになっているのでそれを第一に楽しんでいただきたいです。タイトルの『峰不二子の嘘』、当たり前のように嘘をつく彼女の話になぜこのタイトルを持ってきたのかという意味を是非、劇場で感じて欲しいです。

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LIVE INFOライブ情報

『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』

5月31日(金)より限定劇場公開!

-staff-

監督・演出・キャラクターデザイン:小池健

脚本:高橋悠也

音楽:ジェイムス下地

クリエイティブ・アドバイザー:石井克人

製作・著作:トムス・エンタテインメント

アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

共同配給:ティ・ジョイ、トムス・エンタテインメント

-Cast-

ルパン三世:栗田貫一

次元大介:小林清志

峰 不二子:沢城みゆき

ビンカム:宮野真守 ほか

原作:モンキー・パンチ ©TMS

 

 

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