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INTERVIEW

トップインタビューROS「生き抜くためにいまだ闘い続けるミクスチャー・スタイル最前線」

生き抜くためにいまだ闘い続けるミクスチャー・スタイル最前線

2019.01.07

ボーカルとドラムのチューニングに徹底してこだわった

──レコーディングはどれくらいの日数がかかりましたか。

HIROKI:予算がまったくないバンドなので…ベーシック録りを2日間、そのあと歌のダビングとかなんで。

U:ZO:3、4日くらいですかね。だから全体で1週間くらいです。

──このアルバムはどういうふうに仕上がったなとか、この曲が好きだなとかありますか。

来門:全曲好きです(笑)。

HIROKI:ミニ・アルバムは名刺代わりなので攻撃的というか、わりとベタな“ザ・ミクスチャー”を出したいなと思って作ったんだけど、アルバムだと世界感も作らなきゃいけないんでバラエティに富んでいて、しかもこのアルバムに入らなかった曲が何曲もあって。ちょっと大人っぽくなりすぎたなって曲もあって、途中から攻撃性のある曲を足したりとかバランスを取りましたね。全体としてはやっぱりバラエティに富んでるな、ミクスチャーっぽいな、って感じですかね。

──1曲目「ILL THE STORM」は来門さんのフリー・スタイルのラフな感じから始まり、「BURST ATTACK」の流れがすごく気持ち良かったんですけど、ああいうのもみんなで考えて作ったんですか。

来門:あれはHIROKIさんが作ってきたトラックに俺がラップを乗せて、って感じで。

HIROKI:ちょっとオールドスクールな感じも出したくて。それと普段、SEなしでライブをやってるんですけど、フル・アルバムを作ってツアーをやるってなったらSEがあってもいいんじゃないかなって思って。わりとビースティ的な感じであれを作ってきて、「これを1曲目に入れるよ」って言ったら、全然頼んでないのにラップをフルで唄ってきて(笑)。ちょっと声を入れるくらいかなと思ったらフルで…(笑)。

──「ILL THE STORM」の歌詞の最後の「ROSの出番です」ってとても好きで、来門さんの中で盛り上がってきているのかなって感じました。

来門:相当盛り上がってますね(笑)。

OMI_6300_web.jpg──今回、レコーディングで大変だったこととかありますか。

U:ZO:プリプロの時に、けっこうボーカルにうるさいんですよ。ボーカルが一番大事だと思ってるんで、一番頑張ってもらいたいですし。「その代わり自分も一緒にいて頑張るから」って言うんですけど、時々拗ねてケータイとかいじり始めちゃって(笑)。

来門:もう大丈夫、そういうのはもう越えたから(笑)。

U:ZO:ボーカルが一番大変だと思うから、そこをどうサポートできるかってのが肝ですね。

来門:たとえばラップでもどこに言葉を入れるのかってのが重要なポイントで。やっぱり僕一人だとパターン化するじゃないですか。U:ZOくんがそういう時に「こことここの間にアクセントを入れて」とか言ってくれて、実際それをやってみると面白いし。僕にないパターンなんで。それはそれで自分のものにするとラップのリズムの取り方みたいなものもひとつ上に行けるし。でもたまに拗ねる。「しつけぇ!」って言って(笑)。

U:ZO:5回くらいやり直しすると、2人の間に不穏な空気が流れるね。

来門:ファーストの時はそうだったけど、今回はもう大丈夫だったよ。

U:ZO:そうやって信頼関係を作っていってね。

来門:ドラムもそうだったよね。HIDEも頑張ったし。

HIROKI:ドラムのチューニングにうるさかったよね、U:ZOが。

U:ZO:とにかくうるさいんですよ(笑)。スネアが曲調に合ってないとイライラするんです。ボーカルもドラムも音程が難しい楽器じゃないですか。無段階なんで。そこを気をつけてやらないと、せっかく曲自体が良くて良いボーカルが乗っても、ドラムで全部ダメになることはあり得るので。



──「BURST ATTACK」はMVにもなってますよね。撮影はどうでしたか。

U:ZO:あれは来門が大変だったんじゃないの?

HIROKI:できるまで知らなかったもんね。「みんなあっちに行っててください」って言われて。

U:ZO:寝転がってたね(笑)。

HIROKI:お腹痛いの? みたいなね。

──あれは監督がイメージを伝えて?

来門:そうですね。で、僕はできるじゃないですか。

U:ZO:あんまそういうこと言わないほうがいいんじゃないの?(笑)

──久しぶりのMV撮影だったんじゃないですか? SMORGASはライブ映像とか使っていたので。緊張はしました?

来門:しないです。ありがたいですよ、楽しくてしょうがないです。

HIROKI:緊張してたらあの動きはできないもんね。

 

対バンの客を絶対取ってやるという気持ちで臨む

──アルバムを出してから精力的にライブをこなしていますが、手応えはどうですか。

U:ZO:反応はいいと思いますね。そんなに大規模なライブではないんですけど、しっかり一人ひとりに伝えていく時期なんで。ここから広がっていけばいいなと思います。反応はいいですし、いいライブもできてると。

──それぞれに聞きたいんですけど、ライブへのこだわりは何かありますか。

U:ZO:いい意味で60%、70%っていうのは心がけてますね。100%で行っちゃうと押しつけになっちゃうなと思ってます。伝えるってことをメインに、激しさも押しつけるんじゃなくてある程度の余裕を持ってちゃんと観てもらえる、聴いてもらえるようにライブをするってことですかね。

来門:俺はもう、成長させてもらってるんで。SMORGASやって、ソロやって、ある程度自分の形ができたかなと思ってたんですけど、全然まだできてなくて。ここに来てHIROKIさん、U:ZOくんにいろいろ助言してもらったりして、それでまた新しく自分のスタイルができていって、またもうひとつ上に行けたらいいのかなと思ってます。

HIROKI:絶対数が少ないのかもしれないですけど、今回、対バンしたりゲストに呼んだり呼んでくれたりする人もそうなんですけど、バチバチで、お祝いムード1mmもなしの、何なら喰ってやろうって感じで来るんですよ。もちろん俺らもそうですけど。その感じを2018年にまだやってる奴らがいて、やっぱり俺はこういうのがいいなって感じて。それをやったから仲良くなれるし。人が入ってなかろうとも、初めて観る客が3人しかいなくても、その客を絶対取ってやろうって気持ちでやりたいですね。

HIDE:俺はついて行くしかないって思ってたんですけど、全然レベルも下ですし。でもそれは違うぞ、俺が引っ張っていくんだ、ってのを意識してやってます。

U:ZO:でもだいぶ成長してきましたよ。最初は全然ダメで、力が入りすぎでお客さんを取るってとこまで行ってなかったんで。ドラムでいっぱいいっぱい。最近はね、写真でもふざけてるし…(笑)。でもそういうのっていいと思うんですよ、ちょっとあるからできるから。余裕があるから伝わるし、お客さんも取れるし、バンド全体が良く聴こえてくる。やっぱりバンドの肝なんでね、よろしくお願いします。

OMI_7878_web.jpg──最近、ラップコアが盛り上がってきているというか面白いなと思うんですけど、若手や対バンした中でこのバンドいいなっていうのはありましたか。

HIROKI:PRAISE、NOISEMAKERは今ギリギリのラインというか、ライブハウスにもガッツリ出てるし、フェスにもちょいちょいこれから出るんだろうなっていうのですごい意識が高いし、いいライブをしてると思います。あとはKOKIかな。ストリートでやりたいってこっちに来て、あいつのがむしゃらな感じはためになるというか。あぐらかいてやってても勝てないなって、あいつのライブを観てると思います。

U:ZO:みんないいですよね。僕は対バンってのが久しぶりというか全然やってなかったので。いろんなバンドを観て刺激を受けて。その日のライブの出来もそこに影響を受けたり。良く転がったり悪く転がったりして、その中から自分たちのためにまた勉強して。

HIROKI:RADIOTSは良かったよな。

来門:RADIOTSは間違いなかった。

HIROKI:キャリアもあるし、素晴らしいバンドだってのはわかってるんだけど、いわゆるこのガチガチのラップコアの中に入ってきても何も動じずに、確実に客を取っていくあの感じは感動した。それで仲良くなりましたね。見習わなきゃいけないところがあったよな。あんないいライブしたら、それは客取れるよ。

 

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STILL FIGHT FOR SURVIVE

INNO-2015 / ¥2,160(税込)
2018年10月10日(水)発売

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【収録曲】
01. ILL THE STORM
02. BURST ATTACK
03. HARD LIKE STONE
04. I PUT NO HELMET
05. FIGHT FOR SURVIVE
06. YOU ARE SO STUPID
07. WAY IN THIS SHIT WORLD
08. ALL FOR LOVE
09. BYE MY JANE
10. I DON'T DIE
11. BUG'S HEAD

LIVE INFOライブ情報

live_flyer_web.jpgROS presents『STILL FIGHT FOR SURVIVE』
出演:ROS / MAYKIDZ / NYF
2019年1月14日(月)新宿LOFT
OPEN 17:45 / START 18:30
前売¥3,500 / 当日¥4,000(共にドリンク代別¥600)
チケットぴあローソンチケットイープラスLOFT店頭にてチケット発売中
*未就学児童の入場可
*6歳以下無料、要保護者同伴(チケット必要)
*営利目的の転売禁止
問い合わせ:クリエイティブマン 03-3499-6669(平日12:00〜18:00)

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