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INTERVIEW

トップインタビュー血と雫「このメンバーでしかありえない歌、その新境地、そして変わらないもの」

このメンバーでしかありえない歌、その新境地、そして変わらないもの

2018.12.05

透徹した意識

──あと、この曲って、メロトロンみたいな音が聴こえるんですけど。

森川:キーボードは僕ですね。メロトロンのシミュレーター。

──鍵盤類を前よりも多用しようっていうのはありました?

森川:いや、意識して多用はしてないですけど…なんでしょうね。

──結果、増えてますよね。

森川:増えてるけど、「永遠の変化の中を彷徨う」は、シングル盤にもともとキーボードが入ってたというのがあるんですね。それでかな。基本的に僕がキーボードを弾いたのは、「永遠の変化の中を彷徨う」と「パトス」の2曲だけなんです。あと、山際さんが「世界という女性よ」の間奏で弾いてますけど、増えてるような感じがする、かもしれません。

──山際さんの「gitarre instrumental #4」は、2テイク目…。

山際:そうですね、2テイク目っていうか…。

森川:テイクっていうか、違う楽曲。

山際:全然違う曲なんです。

森川:初期録音の時とはだいぶ変わってるんですよね。バンドとして録った曲も、まるまる1曲ボツになった曲もあるし。

──やっぱり以前のアルバムに較べると制作過程にけっこうな違いが。

森川:もちろん。全然、まったく違う。180度違う。4枚目で初めて、一般的なバンドの人たちが作ってるアルバム制作過程を、僕たちが得ることができた。

山際:得ることができた?(笑)

──後半に「星は静かに」と「輝きは夜とわたしと貴女のもの」が続くんですけど。以前に較べて森川さんの唄い口に、ロマンティシズムが増量しているっていう印象が…。

森川:今回に至ってそれが増えたワケではなくて…たとえば「輝きは夜とわたしと貴女のもの」の歌詞は、ホントにコアな人だったら気づいてくれる人がいるかもしれないんですけど、1stの「夜曲 nocturnal ocean」って曲があって、その歌詞なんです。違う曲なんですけど、詞は一緒なんです。

山際:それはもともとZ.O.Aの頃からあった…。

森川:そう。僕が前にやってたZ.O.Aの頃からあるモノなんで、今になって増えたっていう感じではないんですけど。わかりやすく出すようになったってことですかね。

──Z.O.Aからソロ以降にかけて、英語から日本語っていう変化はあると思うんですけど、森川さんの歌詞そのものに対する姿勢っていうのは変わってないですか。

森川:ほとんど変わってないですね。今回ちょっと、毒気のある要素はなるべく減らしたっていうのはありますけど。今まで、1曲は自分の中で毒々しいと思うモノを入れてたつもりなんですけど、今回ちょっと作風に合わないというか。ひとつのバランスのままのほうがいいなと思ったんです。

──たとえば1stだったらLIBIDOのカヴァー「my private sun」とか、2ndだったら「何人半人」とか…。

森川:ああ、そうです。

──確かにそういう要素は薄いっていうか、排除されている。

森川:はい。

──それにしても森川さんの歌詞っていうのは、いわゆるロックの歌詞っていうよりも、詩ですよね。

森川:そうですね。まず文章ありきなところがありますね、やっぱり。もともと、曲を作るにあたって、アカペラなりメロなりを山際さんに投げる時に、歌詞は入ってないので、あとから詞を乗せるんですけど…。

山際:でもよくこの詞を唄えるなと思う時あるけどね。

──改めて、山際さんから見た森川さんの歌唱とか詞っていうのはどうです?

山際:まだまだかな…あ、冗談冗談(笑)。なんていうのかな、普通唄えるような詞じゃないよね。それを唄ってるのがすごいなぁと思います。

 

血と雫の今後は?

森川:今回は、アートワークに関しても…3作目までは、1年に1枚出すっていうタイトなスケジュールの中で、レコーディングと、すべての作業も含めてやってたんだけど、今回はそういうのがなかったんで。デザイナーの秋田(和徳)さんの締め切りもなく、「思うがままに納得いくまで作ってください」っていうことで。1年ぐらい前に音源ができて、アートワーク…ジャケができたらGOサインが出るかなっていう待ちの状態なんだけど、そこで「まだですか?」っていうことを言っては、もともとの条件が変わってしまうんで、ずっと待ってたんですけど。ある日突然ポンと送られてきた時に、あまりにもすごすぎて、感動して…っていうのがありました。

山際:秋田くんは今回のが一番好きって言ってたね。

森川:うん。マスタリングにも立会いしたから。

──以前にも言いましたけど、エンジニアからアートワークも含めて、バンド・メンバー3人だけじゃなくて、チームとしての血と雫、みたいな。

森川:1stから一貫して同じですね、ずっとその辺は。

山際:その辺はやっぱり森川の人脈がすごいなと思いますね。

──血と雫、4年空いた後で、今後はどのようなペースの活動を?

森川:ライブがなかなか思うようにできない状態ではあるんですけど、やれるうちに少しでも多くやっておきたいなと思ってます。

山際:3枚目までは年に1枚ペースでやってたんで、これからはもうちょっとマイペースでやりたいなとは思いますけど。

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【収録曲】
1. パトス
2. 世界という女性よ
3. 永遠の変化の中を彷徨う
4 .gitarre instrumental #4
5. 星は静かに
6. 輝きは夜とわたしと貴女のもの

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