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INTERVIEW

トップインタビューイノマー(オナニーマシーン)×峯田和伸(銀杏BOYZ)「癌ニモマケズ性春続行! 大人から少年へ、思春期へと逆走するオナマシ、結成20周年記念作品『オナニー・グラフィティ』を全力発信!」

癌ニモマケズ性春続行!
大人から少年へ、思春期へと逆走するオナマシ、結成20周年記念作品『オナニー・グラフィティ』を全力発信!

2018.12.04

 オナニーマシーンが結成20周年。古巣のLOFT RECORDSからその記念アルバム『オナニー・グラフィティ』をリリース。全曲新曲の録りおろし作品は、ファースト・アルバムから何ら変わらない小学生レベルのウンコ&チンチン・サウンド。
 「ふふふ、イノマーさん、面白くなってきましたね? これからッスよ」というCD帯コメントは、ボーカル&ベース・イノマーの盟友である峯田和伸(銀杏BOYZ)によるもの。イノマーが今年の7月21日に口腔底癌のレベル4であることをカミングアウトした際、ふたりの間で交わされた言葉から。
 癌の治療中ということで上手く喋れないイノマーと、それを温かく見守る峯田和伸による、どこかほっこりとする対談(?)。ゆっくり、の〜んびりとイノマー&峯田がぽつぽつとこの20年を振り返りつつ、未来を語る!(interview:大塚智昭 / photo:丸山恵理)

ふたりの出会い

峯田:こんなことになるとわかってたからな、どっかで俺。

──癌の話を聞いたときからですか?

峯田:いや、もう全然前から。もっと酷かったから。酒、酷いときとか。

イノマー:アルコール依存症のダメなオイラを知ってるからね、峯田くんは。

峯田:野垂れ死ぬんだろうな、みたいな(笑)。10年前とかね。

イノマー:峯田くんと一番よく会ってたのは10年前くらいだけど、当時がいちばん酷かったよね。

峯田:やりたいこと全部やってましたよね?

イノマー:10年前、今の峯田くんの年齢くらい。廃人への準備期間みたいな。

──そもそも、ふたりの最初の出会いはいつ頃だったんですか?

イノマー:出会いだけだったら、スッゲー昔(笑)。オナマシをやってなかったかもしんない、出会ったばかりの頃は。『恋のABC』(2002年4月)を出す前だもん。

峯田:ゴイステが『さくらの唄』(2001年7月)っていうアルバムを出す前です。だから、会ったのは2000年くらい?

──イノマーさんがオリコン時代ですか?

イノマー:たぶん、そうなる。

峯田:まだ辞めてなかったんじゃないかな。

──仕事で会ったんですか?

イノマー:仕事、仕事。でも、その後に、オイラの2度目の結婚式のパーティーに峯田くんが来てくれて。呼んでもないのに(笑)。

峯田:あはははは。

イノマー:その会場のステージの上で、なぜかぶ厚いラブレターをもらった(笑)。

峯田:結局、奥さんとは別れたんだけどね。

イノマー:うん、離婚した(笑)。

 

理想と現実

峯田:高校3年生でイノマーさんが作ってた雑誌『インディーズ・マガジン』(1995年創刊)を知って、イノマーさんの文章と出会って。面白いライターというか、面白い文章書く人だなぁ〜〜って。

──会いたいな、と思っていた?

峯田:ずっと会いたかった。俺、だからバンドやって、いつか自分の出したCDとか、イノマーさんにレビューとか書いてもらうのが理想、憧れだった。

イノマー:でも、実際に会ったらこんな男でね(笑)。申し訳ないよ。

峯田:いや、実際に会ったら本当に面白くて、良くしてもらって。

イノマー:いや、何もしてない(笑)。

峯田:で、イノマーさんが『STREET ROCK FILE』(2001年創刊)って雑誌を新しく作るってときにまたお世話になった。長崎にもね、来てくれて。表紙の撮影して。

イノマー:そうそうそう。あれは楽しかったし、衝撃的だった。『さくらの唄』のツアー、九州方面に密着させてもらって。あんときのね、ゴイステのライブがハンパなかった。負けてらんねー! ってゲンコー書いたもん。

峯田:あはははは。

イノマー:離婚してオリコンも辞めて、生命保険とか解約して、それを元手にやることもないのに下北沢に事務所作って。ひとり引きこもって事務所でオナニーばっかしてた。

──仕事がなかったんですか?

イノマー:うん。ま、どうにかなるでしょ、って思ってたら、『STREET ROCK FILE』(宝島社)を創刊することになって。

──オナマシはもうやってたんですか?

イノマー:オナマシの初期ね(笑)。音源も出してなかったもん。当時、ギターのオノチンとずっと一緒にいた。オノチンも暇でやることないから、事務所で音楽聴いたり、お菓子食べたり、お絵描きしたりして。

──小学生みたいですね。

イノマー:いや、中学生かな? 恋バナばっかしてた。SMAPの「らいおんハート」とか聴いてた。オノチンに好きなコがいて「告っちゃえよー!」とか言って電話したりして。オナマシはその延長だから。

峯田:吉祥寺とかでライブやってましたよね?

イノマー:そうそう、オイラに黙って峯田くん、観に来てくれてたみたいで。

──なんで黙ってたんですか?

峯田:自分から声かけらんない。そんな仲良くなりたいとか……ムリ。

 

イノマーはすごいボーカリスト?

──何だか今日は貴重な話が出てきますね。

イノマー:貴重なのかな?(笑)

──憧れてたイノマーさんとよく会ったりするようになったのは?

峯田:雑誌『STREET ROCK FILE』で、ふたりがダラダラ喋るコーナーがあって、その取材のたびに下北とかで会って。

イノマー:オイラはお酒、峯田くんはジンジャーエール。ゴハン食べながら、ずっと女のコの妄想話をするだけの時間。

峯田:『真夜中のふたりごと』って単行本(2002年刊行)を出すためにいろんなとこ行ったもんね? 女の子に会いに行って。あと、ラジオもやって。

イノマー:週の半分くらい会ってた(笑)。

──峯田さんがオナマシを生で初めて観たのはいつだったんですか?

峯田:『さくらの唄』を出す前だから、2000年くらいじゃないかな。吉祥寺のライブハウス。

イノマー:その辺のことは峯田くんがオナマシの『彼女ボシュー』のライナーで書いてくれてる。

峯田:当時、付き合ってた彼女がけっこう音楽好きな人で。彼女の部屋に遊びに行ったら『彼女ボシュー』があったんですよ。で、なんでこんなの持ってんの!? って。

──こんなの(笑)。

イノマー:あんなの(笑)。

峯田:こういうのを聴くタイプの人じゃなかったんで、びっくりした。

イノマー:良い話だ。

──峯田さんから見たオナニーマシーンはどうだったんですか?

峯田:いやもう最高すぎる。最初から印象変わんなくて、みんなどう思うかわかんないですけど、ボーカリストとしてすごいんですよ、イノマーさんは。

イノマー:さすが。わかってる!(笑)

──どういう部分ですか?

峯田:上手い下手とかじゃなくて。あんだけオノチンさんのうるさいギターの中でちゃんと埋もれない、通る声を持ってる。どこにもいないタイプのボーカリスト。本人はボーカルとも何とも思ってないけど。

イノマー:やっぱり、峯田くんは違うな。そういうこと、わかっちゃうんだな。オイラが言わなくっても。バレちゃう(笑)。

峯田:一度聴いたら、残る声なんですよね。

イノマー:もういい、もういいよ(笑)。オイラが言わせてる感が。あははははは。

峯田:いや、でも、音程も外れてるしさ。上手くはないのに。でも声がすごい。喋っててずっと思ってた。

イノマー:言ってよ〜〜、もっと早く。舌切っちゃたよ(笑)。

 

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オナニー・グラフィティ

2018年12月5日(水)発売
LOFT RECORDS LOCA-1031
定価:2,500円+税

amazonで購入

iTunesStoreで購入

【収録曲】
01. 全力オナニー・グラフィティ
02. 思春期
03. GIFT
04. ブリキの太鼓
05. イッツ・ア・スメール・ワールド
06. えんざい
07. ヤレる気がした。
08. なか指
09. 0721
10. 恋する童貞

LIVE INFOライブ情報

オナニーマシーン
『オナニー・グラフィティ』リリース・ツアー
2019年2月6日(水)愛知:名古屋CLUB UPSET
2019年2月10日(日)大阪:十三FANDANGO
2019年2月15日(金)東京:新宿LOFT
*3公演すべてゲストあり

銀杏BOYZ
『世界がひとつになりませんように』
2019年1月15日(火)日本武道館
OPEN 17:30 / START 18:30
前売 6,500円(税込・全席指定)
*チケットは2018年12月8日(土)より各プレイガイドにて発売
*詳しくは銀杏BOYZ HP公式Twitterをご覧ください

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