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INTERVIEW

トップインタビュー【Brain Police Road to 50th Anniversary PANTA(頭脳警察)暴走対談LOFT編】白井良明(ムーンライダーズ)&大久保ノブオ(ポカスカジャン)- 音楽と笑いの融合を目指す"青空ボーイズ"の面々がPANTAのポップな側面に迫る!

音楽と笑いの融合を目指す“青空ボーイズ”の面々がPANTAのポップな側面に迫る!

2018.10.11

 2019年12月に結成50周年を迎える頭脳警察。PANTAと縁の深い面々をゲストにお招きし、頭脳警察とPANTAの知られざるエピソードを明らかにする連載対談の第1回は、ムーンライダーズの白井良明とポカスカジャンの大久保ノブオがPANTAと新たに結成した青空ボーイズの話を軸に、さまざまな切り口で音楽と笑いについて語り明かします。[構成:椎名宗之]

替え歌は青空ボーイズの大きな特色の一つ

──どんな経緯で青空ボーイズを結成することになったんですか。
 
大久保:「金○で一緒にライブをやらない?」という話を良明さんからいただいたんです。良明さんとはEye Don't Noseというユニットで何度かご一緒させてもらったことがあって、その流れかなと思ったら、良明さんが「僕とパンちゃんとのんちん(大久保のこと)の3人で」と言うわけです。パンちゃんって誰だ!? と思ったら、それがまさかのPANTAさんで。どういう意図でこの顔ぶれになったのか、僕は逆に聞きたいですよ(笑)。
 
白井:意図はまったくありません。頭脳警察のライブ・ブッキングをしているグレイトフルの高橋(伸一)くんから「PANTAと一緒にライブをやったらいいんじゃない?」と言われたんだよね。パンちゃんが長野のCLUB JUNK BOXでライブをやるから、そこに一緒に出ないかって。
 
PANTA:ライブの話なんてしたことがなかったよね。良明と会っても互いの持病の話しかしないから(笑)。長野で共演したホブルディーズは良明がプロデュースしたことのあるグループで、それなら良明にも出てもらおうって話になったんだ。
 
白井:パンちゃんのことはものすごい昔から知ってたのに、意外にも一緒にライブをやったことが一度もなかったんだよね。
 
PANTA:あいだに(鈴木)慶一がいるから、それを飛び越えるわけにもいかないし(笑)。
 
白井:なんか悪いんじゃないかって言うか、あの人もわりと気にするタイプだから(笑)。
 
PANTA:それにしても、俺の「レーザー・ショック」(『唇にスパーク』収録)でギターを弾いていたのが良明だったとは驚いたね。
 
白井:実は僕もすっかり忘れてたんだけど(笑)。
 
──初代ビスタと2代目カムリのCMソングにもなったのに(笑)。
 
白井:伊藤銀次の番組に出た時、「この曲は俺がアレンジしたんだよ」と聴かせてくれたのがパンちゃんの「レーザー・ショック」でね。どうも自分のギターっぽいな…と思ったら、実際にそうだったという(笑)。
 
─長野と二子玉川でPANTAさんと良明さんが共演して、そこで両者とも手応えがあったのでバンド結成に至ったと。
 
PANTA:良明とのライブはすごく良かった。「銃をとれ」とかを一緒にやってもらったんだけど、音がちゃんと整理されていて、すごく格好良かった。誰かがツイートしていたけど、思想性が消えて音楽だけが残っている感じでね。純粋に楽曲として残るのが理想だからさ。
 
白井:楽しかったよね。一緒にライブをやることになって、パンちゃんが突然「『Mr. Tambourine Man』を日本語でやりたい」と言い出したり、「じゃあ『恋のバカンス』はどう?」とかやり取りがあってね。あと、パンちゃんがロシアに行ったから「Back in the U.S.S.R.」の替え歌をやりたいとか。ああ、そういう発想があるかと思ったね。替え歌は青空ボーイズの大きな特色の一つかもしれない。それと、キーワードとしては“青空”ね。ムーンライダーズは青空っぽいところがあるけど、頭脳警察にはそのイメージが一切ないから(笑)。
 
大久保:同じ青空でも、塀の中から仰ぐ青空みたいな(笑)。
 
PANTA:格子戸から見える青空ね。青空ボーイズとか言いながら、俺が囚人服を着るのもいいかな? と思ったんだけど(笑)。
 
白井:この取材の前に近くの公園でアー写撮影をしたんだけど、僕は雨が降ればいいと思ってたんだよ。3人とも傘をさしてさ。青空ボーイズなのに雨空っていう。そういう両方の面を持ってるバンドだと思うから。
 
──PANTAさんと良明さんの付き合いは、かれこれ40年くらいになりますか。
 
白井:それくらいになるのかな。昔、アイドルの曲を演奏するスタジオ・ミュージシャンとしてスタジオに行くと、作曲家のクレジットでパンちゃんの名前をよく見かけたんだよね。パンちゃんがアイドルに提供する曲はどれもかわいいメロディで、よく聴くと声もかわいいんだよ。普段は声を張り上げているけど、普通に唄う時の声はかわいい。
 
PANTA:こう見えてアイドル出身だから(笑)。
 
白井:そうだったのか(笑)。でも、パンちゃんのそういうポップな側面で一緒にバンドをやれたらなと思ってね。そこに誰が必要かということになれば、ステージ上でも振り幅の大きい、その場の環境に応じた喋りをしてくれるこちらの座長、のんちんしかいないと思ったわけ。
 
大久保:替え歌が本業みたいなものですからね(笑)。
 
PANTA:良明がリーダー、のんちんが座長なら、俺は……。
 
白井:酋長(笑)。オブジェみたいなものだよ。
 
PANTA:オブジェ? モアイ像じゃないんだから(笑)。
 
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LIVE INFOライブ情報

Road to 50th Anniversary
ZK Monthly Talk Session『暴走対談LOFT編 vol.3』
少女論 〜少女の美とエロス アリスマトニカからフランスギャル〜
【出演】PANTA(頭脳警察)
【ゲスト】伴田良輔(美術家、作家、写真家、愛猫家)
【司会】椎名宗之(Rooftop編集長)
【日程】2018年10月14日(日)
【時間】OPEN 12:30 / START 13:00
【料金】前売2,000円 / 当日2,500円(ともに税込・要1オーダー500円以上)
*チケットはイープラスにて発売中
【会場&問い合わせ】渋谷 LOFT HEAVEN 03- 6427-4651
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