Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー小明(Rooftop2018年5月号)

Queen has back!

2018.04.27

 アイドル兼ライターのはしりであり、現行型サブカル系インディペンデントアイドルのフォームを偶然作ってしまったオリジネイター。エプロンアイドル、着エロ、脱落アイドル、ゾンビアイドルを駆け抜けたかと思っていたら、知らぬ間にフランス人と結婚し知らぬ間にプリンス的なのを二人も産道にくぐらせ、ロフトのステージに遂に帰還![INTERVIEW/齋藤航(LOFT 9 Shibuya)]

アフター・小明ジェネレーション

ー最近のアイドル事情、追えてますか?

小明:もう全然追えてないです!まず数が多くないですか?地下界隈も勢いがあって盛り上がってるみたいじゃないですか。全くわからない。

ーアイドルが増えた要因といえばミスIDというのが…。

小明:(食い気味に)…もうこの時代にアイドルやってなくて本当に良かったと思います! 絶対落とされてるし! 錚々たる顔ぶれの審査員にいろいろ言われるじゃないですか。私ああいうの本当に苦手だったんで。絶対心が耐えられないわーって。

ーじゃあラストアイドルとか?

小明: 無理無理無理!晒し者ですよ。ああいう場所で光れないからジミジミとコラム書いて憂さを晴らしていたわけですから。まずあの場に出られるような人は、それだけでなんだかんだうまくやっていけるんだと思います。かろうじてわかるのは、絵恋ちゃんとか、姫乃たまちゃんとか、里崎りさちゃんとか、ぱいぱいでか美ちゃんとか。でもあのあたりって地下じゃなくてサブカルって感じですよね。

ー地下というよりはもう別の括りですね。その4人に水野しずさんを加えた5人でトークライブを開催して物凄く盛り上がったんですよ(2017年11/27【円山町坂の下女子会】)。その5人のトークを聞いていて、小明さんの影響というか、以降の世代に残したものというかを感じました。セルフプロデュースだったり、スタンスだったり。

小明:『アフター・小明ジェネレーション』が(笑)? ないだろ! たまちゃんが勝手にリスペクトしてくれて宣伝してくれるんですよねぇ。私の本を取り上げてくれたりして、仕事してない間も名前の露出が続いてくれてて助かりました。たまちゃんがアイドル/ライターで出てきたのは私の活動時期と5年ぐらいズレているんですよね。絵恋ちゃんも「ひとりで結婚式イベントをしたい」って思って検索したら過去に私がやってたのを見つけたんですって。あっちは歌って踊るしファンも多いし、同じ発想で同時期なら確実に負けてたなって。危なかった…。良かった!

ーでも先駆者なんですよね。いろんなことを「やってもいいこと」にしたというか。

小明:クズさも売りに、みたいな?
 

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次は子育てコラム!?

ーまぁ、そうっちゃそうですかね。ライター業のお話が出ましたけど、今そっちではどういった活動を?

小明:『サイゾー』とか『アームズマガジン』、『映画秘宝』とか、前から書かせていただいていたのを続けさせてもらってます。

ーこれについて書いてみたいな、というジャンル、テーマは?

小明:うーん、子育て…? でも「どのツラ下げてお前が子育てを語るんだ?」と言われそう。語れるほどちゃんと子育てもしてないですしね…世に知れたら炎上するような育て方しかしてないし。でもせっかくだから『書きたい!』って言っておきます。

ーやっぱり大変ですか?自分の時間が作れないとか聞きますが…。

小明:いや、意外となんとかなりますよ(あっさり)。思ってたよりもイケる! 産後の精神状態はまぁヤバいときもありましたけど、子供は寝るし。寝たあとはもう自分の時間というか…まとめサイト見たり(笑)。比較対象として独身時代の自分の生活と比べるじゃないですか。あの頃の方が辛かったです。元々が鬱蒼とした人間なんで、この先どうなるんだろうって不安が常にあって。今月もうこれしか金がない、アイドルの仕事もない…未来に対して負の要素しか考えられなくなってて。焦燥感と、敗北感と、いろんなものにまみれた生活しか送ってこなかったから。その頃に比べると子育ては、とりあえずやることはあるし。結婚できちゃうと毎月生活できるんですよ。物販も売ってないのに!税金も安くなったし、年金もまとめて払ってくれてるみたいだし…あと電球とかティッシュとかも無くなったら補充されているんですよ。結婚てすごい!

ー…旦那さん、かなりマメな方みたいですね。

小明:お金はないんですけどね(断言)。ひとりで孤独でパニクってた時期に比べると全然良いです。ほかの悩みはそれなりにあるものの、あの頃に比べると断然。

ー出産は一人目と二人目で違いましたか?

小明:二人目は余裕でした。だからいっそクラウドファウンディングで量産しようかと…。

ーそれすげぇ炎上するヤツじゃないですか!

小明:でも私も物販の売り上げでミルク買えたりしてるし、やってること同じかも(笑)。

ーどっちも公開っちゃ公開ですしね。そもそも国際結婚をされたわけですが、苦労もありましたか?

小明:国際結婚じゃなきゃ結婚できなかったと思います。だってゾンビでしょ?

ーゾンビでしたね。

小明:ゾンビだし、売れない着エロアイドル。結婚したくていろんな人とデートしたりしてみた時期があったんですけど、やっぱり結婚相手としては見てもらえなかったんですよね。そんな中で、フランス人は全然気にしなかった。舅も姑も「いろんな仕事があるのね! クールジャパンね!」なんて言ってくれて。


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アイドルとチェキ

ー旦那さんの故郷のフランスにも行かれていたんですよね。フランスといえば、今度一緒にイベントをする姫乃たまさんは今年2月にフランスで骨折して救急車に乗ったそうです。たまさんと最初に知り合ったきっかけは?

小明:2015年の『世界の終わりのいずこねこ』っていう映画で共演したのが最初でしたね。その頃はかわいいけどボロボロのバックを持って変なネコの服を着てたのに凄く感銘を受けて好きになったんですけど最近会ったらブランドのバックに、ネコの服もヒグチユウコのちゃんとしたネコの服に変わってたんですよ。売れたなぁって(笑)。これあんまり言うと嫌われちゃうんですけど(笑)。

ーたまさん、順調ですよね。

小明:ただひとつ心配なのが、私と共演する人はよく逮捕されるっていうジンクスがあって。田代まさしさんとか、ネット番組を一緒にやってた芸人さんとか、長くお世話になった編集さんとか…。北村ヂンさんはまだ捕まってないですけどね。だからたまちゃん、捕まらないといいなぁ。ニポポさんのことも心配してます。

ーニポポさんは結構、綱渡りな部分もありそうですねぇ。

小明:でもあの人はギリギリ、人に罪をなすりつけてでも逃げ切るような気がする。

ー5月のイベントで、たまさんに何か聞いてみたい事はありますか?

小明:最近のアイドル事情…物販事情。1月のイベントで共演したときに私も物販を横に並べたんですけど、もう全然違うの! まず何か綺麗な布をテーブルに敷いてその上に綺麗に並べて…。私なんか紙切れに適当に値段とか書いてボンと置くだけなのに。あとチェキ! 私の時代はチェキは特典で付けるものって認識だったから。

ー今のアイドルの収入はチェキがメインみたいなところもありますよ。

小明:えー私もやりたい! でも複数組出るイベントだと列の長さの差が如実にわかるわけですよね。怖い!

ーたまさんは結構色々出してますよ、ポンチャックのCDとか。そういうジャンルのない部分も小明さん的と言えるかもしれません。

小明:私のファンが結構流れてたまちゃんに辿り着いているんですよね。アップデート版の私、みたいな。でも私より全然できる事が多くて。私の悪いところもさらに悪く、みたいなところもあります。あとお酒すっごく飲むし(笑)。私が結婚とか出産とかに踏み切ったきっかけは、一応アイドルとしてファンの方をちゃんと向こうとして、恋愛とかを自制していた…単にモテなかっただけですけど(笑)そんな20代後半頃、仕事にも悩んでいた時期にSNSで自分探しの旅(注・エゴサ)をしていて見つけたファンを監視していたら、競泳水着の姫乃たまちゃんと密着して笑顔で写っているチェキを見つけちゃったんですよね。その時に「あぁ、私はこの人たちに禊を立ててなくてもいいんだ」って、解放された気持ちになったんですよ(笑)。「あ、婚活しよう」って思うようになりました。長くファンに食べさせてもらっていた自覚もあったんで必要以上に絆を強く持ちすぎてたのかな、と。あのチェキがなかったら今の私も二人の子供もいなかったのかもしれないですね。

ー区切りがついたんですね。

小明:私よりさらに先輩、フリーランスアイドルのパイオニアの宍戸留美さんが、そその昔私がファンと恋人繋ぎで手をつないで写真を撮っているのを見てビックリして、「小明ちゃん、いつもあんなことしているの? 手をあんなに絡ませたら…舌を入れるのと同じ事よ!」って言われたのを思い出しました。私もたまちゃんの写真を見て思ったことと同じで、時は進んでいくんだな、と。若い子たちを見習いつつ、「自分を大事にね!」って言い続ける人でありたいな、と思いました。

ー小明さんはそういうジャンルでの苦労もしてますしね。

小明:苦労しかなかったけど続けたねぇ…。本当にファンに支えられて生きてこれた。結婚で離れちゃった人たちも当然いますけど、今でもイベントを続けられるのは本当にありがたいですね。でももっとイベント出たいんですよ! 話相手がいなくて。子供は「じゅーす、おいしい」とか「宇宙刑事……ギャバン!」とかしか言わないし!

ー会話に幅がない、と。

小明:社会との接点がまとめサイト見るくらいしかなくなってるんで、イベントとか呼んでください~。

 

 

 

 

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LIVE INFOライブ情報

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5/4(金)@LOFT 9 Shibuya

【小明さんたまちゃん(仮)】

OPEN 17:30 / START 18:30

前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000(※要1オーダー500円以上)

【出演】小明、姫乃たま

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