Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューmaster+mind presents 中島卓偉 × mitsu【完全版・後半】

芯を持つ2人のステージでのぶつかり合いで、どんな化学反応が起こるのか…。
是非お見逃しなく!!

2018.02.14

 「master+mind」が主催する年始のROCKフェスティバル【Rock is Culture 2018】にて、2月15日に開催するソロ・アーティストの2人の対談を実施!
 今対談が初対面の2人だったが、"ボクシング"という意外な共通点をきっかけに、かなり深い部分も語り合い、お互いの芯の部分を垣間みることが出来るだろう。
 超ロング・対談をじっくり読んで、是非2月15日の新宿LOFTの2マンへ生のライブを体感しに来て下さい!
[interview:河西香織(新宿LOFT)]

ボーカルの魅力

——自身で思うボーカルの魅力は何ですか?

卓偉:ボーカル…いやー難しい! だって僕は、もし次の人生があってまた音楽をやるんだったら、絶対にボーカリストはやりたくないですもん。

mitsu:えー、そうなんですね! でも卓偉さんは、楽器もやられたりしますもんね。

卓偉:もし生まれ変わって、まだ音楽をやってて楽器が出来るんだったら、管楽器かドラムかベースをやりたいね。

mitsu:でも実際そうなったら、もう一度ボーカルをやってる気がします。自分は何も知らないんでこんなこと言っちゃいますけど(笑)。

卓偉:いやいやもう本当ね…。でもこの人生はボーカリストで最後まで頑張りますよ! やっぱり19年続けてきて思うのは、体型の維持とか、喉の維持とかっていうのもね、さっきも言ったけどステージ以外の人生の時間の方が長いわけじゃないですか。その時間の過ごし方と、自分に驕っちゃいけないっていう緊張感と、そういうのが多々あって正直きついよね(笑)。

mitsu:割に合わない、みたいな(笑)。

卓偉:(笑)。いつまでこれを続けるのかなっていう風になって、たまに暗くなる時もあるしね。ネガティブな意味じゃなくてね。特に喉なんですよね。何にも気にせずにいろいろ楽しめたらどんなにいいだろうなって思う気持ちは、やっぱりあるんですよ。でもこの人生だけは、今はとにかく頑張らなきゃいけないって決めてるからやるんだけど、抑制することががあればあるほど、重なれば重なるほど、やっぱりもう二度とボーカルはやりたくないなってね(笑)。

mitsu:そうなんですね。自分はすごく浅い言い方ですけど、すごく得なことが多いなっていうのは、今感じてることです。ソロがまだ3年目なのと、音楽人生もまだ10年ちょいなので。

卓偉:自分で運がいいと思うことはすごい大事なことですよ。

mitsu:ボーカリストって得だなって思うことをすごく感じてるんですよ。

卓偉:それ知りたい! 教えて!!

一同:(笑)

mitsu:ソロがっていうのは、またちょっと違うかも知れないんですけど。自分はよく言うんですけど、ポジショニングで細かいことはその方によって違ったり、後ろを軽視してるわけじゃなくて、一般的なバンドの編成は、お客さんがいて、ボーカリストがいて、2列目って言い方は変ですけど、その後ろに4人とか3人とか楽器人がいて、いわゆる背中にも前にも目線があるのって、多分ボーカリストだけだなって思うんです。もちろんお客さんに見られる楽器人もいるんですけど、ボーカルはいわゆる間に挟まれてて。なので、いい意味で一番橋になりやすいのかなって思ってるんです。後ろの思いを伝えることも、お客さんの思いに応える、繋げられる唯一の場所というか。多分みなさんそう思ってギターを弾いてたりとか、ドラムをやってたりとかがあると思うんですけど、一番ここだったから自分の言葉で言えたな、みたいなことがすごく感じやすくて。別に褒められたいわけじゃないんで、手柄がとかっていうのはあんまり気にしないんですけど、単純に良きも悪きもボーカリストをまず基準に見られることが多いなって。

卓偉:バンドはそうですよね。歌ものやってるとね。

mitsu:それはすごく感じるとこです。さっき卓偉さんがお話されたようなことで言ったら、ライブの前に、例えば誰かに、「mitsu、話そうよ。久々にご飯食べようよ」って言われた時とかに、ちょっとうるさい場所に行っちゃうと、大きな声になっちゃうから喉の負担になるとか、収録がライブ前にあると、どうしても行きたくないなって。次のライブを常に意識しちゃうから。ただその収録があるからこそ、規模も含めていいライブが維持できるとか、そのジレンマは卓偉さんの言うように本当に分かります。なので、私生活もボーカリストは、一番音楽が密接なのかなって。もちろんみなさんにも言えることなんですけど。特に体調なんてずっと完璧な人って絶対いないから、もし自分が風邪を引いても他のことは出来るかもって…。もちろんそうじゃないって思うんですけど、完璧にはね。ただそれはすごく感じます。

卓偉:そうだよね。だから、風邪を引いたら、「引いちゃいました」って言ったら、ボーカルは成り立たないじゃん。

mitsu:そうなんですよね。テクニックっていうよりもメンタルが、最終的な歌にすごく影響するじゃないですか。なので、「今日、自分に勝てないかも」って瞬間が出た瞬間に、ワード1個でも、歌1個でも、すごくどんどん陥るから、あまりネガティブを持ち込まないようにしないと、最終的に自分が納得いかないし、お客さんにも伝わっちゃうなっていうのはあります。なので、私生活もうまくいってないとなって思います。

卓偉:本当にそうなんですよね。何かケアはされてます? 煙草は吸うんだっけ?

mitsu:いや、吸わないです。お酒は飲むんですけど、意識は常にしてます。誰もがやるような手洗いうがいとか、そういうのは当たり前なんですけど、大きな声を気を付けたりとか、喋るところの場所を選ぶことくらいで、自分はさっき言ったように普段から自由奔放な性格なんです。

卓偉:本当はそっちの方がいいんだよ。

mitsu:「こうしなきゃ」って思えば思うほど、ライブも「こうしなきゃ」に近付いていくことがすごく多かったんですね。なので、気を付けはするんですけど、捕われないようにはしようと思っています。それが縮こまったステージングに繋がっちゃうのかなって。卓偉さんのケアのお話も聞きたいです!

卓偉:いやいや僕もね、やっぱりプロフェッショナルとしていいコンサートがしたいって気持ちが大前提なんですよ。19年の間に何度も失敗してきたし、何度も声を枯らしたし、ライブ中に声を枯らしてしまったことももちろんあるし、逆に最初は声を枯らしてたのに途中からまた出るっていうのもあるじゃないですか。そういう事も色々経験して、それで段々自分が勉強し始めるわけですよね。データを取るようになってきて。「ちょっと待てよ。俺は前日に何を食ったかな?」とか、「睡眠はどんくらいだったかな?」とか、段々分かり始めるわけよ。それである時に気付いたのが、ちゃんと睡眠を取るとか、ライブ前に体をちゃんと温めてあった。あと辛いものを食ってないとか、乳製品を摂ってないとかで、喉の痰が少なくなる。そういう完璧な状況でライブをやれた日ももちろんあるわけですけど、そういうのをやると、もうあからさまにめちゃくちゃ簡単に声が出んのよ。それを知ってるから、そこが自分のピークだって分かってるんで、そこに到達出来るようにやると一番ストレスがない。そうすると当たり前だけど、ライブがめちゃくちゃ楽しいんですよね。

mitsu:今日このお話を聞いて、さっそく自分は意識すると思います(笑)。

卓偉:でもこれは、人それぞれ体質もあるからね。乳製品を摂ってても痰が引っ掛からないっていう人は、摂ってもいいと思うんだけど。僕もいろんなボーカリストから色々な話を聞いて、試して、ピンとこないものは外してますしね。自分にとってこれはやってくといいなってことは取り入れながらやって、そういう完璧な状態ってのがたまにくるんですよね。残念ながらライブの日にそれはなくて、レコーディングの時にそれが巡ってきたりとかするんですけど。僕もタバコは吸わないし、そういうケアで言うとマスクをしたり加湿機を炊いたりとかはもう基本で。あとはやっぱり辛いものとかを食べると、ちょっと喉というか声帯が縮こまったり。蜂蜜とかいいって言われてんだけど、実はライブの後の方がいいんだよね。

mitsu:自分は、実はあんまり合ってるっていう感覚を感じてないのが正直あって。

卓偉:糖分とか、べたついてるものが声帯に付くと開かないんだってね。

mitsu:そうなんですね。

卓偉:そうそう。だからハッカとかですっきりさせた方がいいみたいよ。

mitsu:自分もスースーしたものは、絶対摂るようにしてるんです。そういうことだったんですね!

卓偉:そうそう。ベタつく違いでいうと、オリーブオイルとかを舐める方が滑るじゃないですか。むしろそっちの方がいいって話だったりとか。

mitsu:あー、滑らかになりますね。喉とはちょっと話が違ってくるんですけど、自分が今3年目でやっと楽しくなったっていうのは、元々はデータ化とかっていう細かいタイプじゃなかったんですけど、ソロになって一番変わったのが、年間のスケジュールでも攻め方とか、ライブの組み方とかでも「これはうまくいったな」とか、「もっと喜んでもらうには、ここでこう組むとこういう流れがあったり」とかライブ中のステージもそうですけど、データを取ってたりして。そうすると、時間が足りないなって思う瞬間がすごくあって。なので3年目でやっと、最低限のテンプレートが出来てきたのかなって思ってるんです。19年っておっしゃってましたけど、そういうものもあって、それを取るまでの時間もちゃんとあったんだなって思うと、楽しくなりました。

卓偉:今3年目で、5年目の時とかに、またすごく声を枯らす時もあると思うのよ、人生だから。その時に学ぶかどうかで、喉の使い方とか歌い方とか体の動かし方っていうんですかね、パフォーマンスの仕方っていうのが、やっぱ絶対変わってくると思うんですよ。

 

 

中島卓偉_2.JPG

Photo:Nagisa Kamiya

 

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LIVE INFOライブ情報

Shinjuku Loft「master+mind」presents【Rock is Culture 2018】

2018年02月15日(木)新宿LOFT

OPEN 18:15 / START 19:00

前売り 4000円 / 当日 4500円(共にドリンク代500円別)

※未就学児童入場不可

【出演】

中島卓偉 / mitsu(50音順表記)

【前売りチケット:発売中!】

・ e+一般(Bチケット)

・ LOFT店頭(Bチケット)

・ ローソン(Cチケット/L:73077)

【入場順】

1. Aチケット(e+プレオーダー/受付終了)

2. Bチケット(e+一般・LOFT店頭)の並列

3. Cチケット(ローソン)

【主催・企画・制作】

新宿LOFT / master+mind

【協力】

ライカエジソン / 自主盤倶楽部 / ZEAL LINK / ブランドエックス / little HEARTS.

【お問い合わせ】

新宿LOFT 03-5272-0382

 
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