Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー禁断の多数決(Rooftop2016年11月号)

謎のアーティスト集団

2016.11.01

 2011年結成以来、これまで1度しかライブを行っていない禁断の多数決が、約3年ぶりにイベントを行う。
 2016年9月からを「新学期」と定め、ふたりの新メンバーが加入した新生・禁断の多数決による初のトークライブが12月2日にLOFT9 Shibuyaで行われる。 これまでベールに包まれていた禁断の多数決の素顔と新学期について、グループの中心人物、ほうのきかずなり氏にインタビューを行った。(interview: 本田智也/田中萌[LOFT9] )

キッカケはたけし軍団?

 
─禁断の多数決としてライブを行うのは2013年に渋谷WWWで行った「宇田川の禁断の多数決」以来ですか?
ほうのき:そうですね。久しぶりのライブで、3年ぶりぐらいですね。
─結成されてから結構長いですが、ライブは1度しかしてないんですよね。
ほうのき:そうなんです。たしか震災があった年に結成した気がするんで、5,6年経ちますが1度しかやってないです。
─そもそも結成の経緯はなんですか?
ほうのき:もともとメンバーのはましたとバンドっぽいことをやっていたんですが、これからは女性の時代だと思っていたので、自分はプロデュースにまわって女性メンバーを集めようと考えたのが始まりです。なんか、たけし軍団のようなものが作りたかったんです。
─たけし軍団ですか
ほうのき:僕が殿になるってわけじゃないです。ちょっと危なっかしくて、なんでもやっちゃうような集団が作りたかったんです。アメリカでいうと「jackass」のような。別に音楽だけじゃなくて人を集めて面白いこと、エンターテイメントをやりたかった。それで、たまたま曲が書けて、MVも作れたので音楽の方に幅が振れた感じですね。
─たけし軍団を作ろうとして禁断の多数決が生まれたと。
ほうのき:別にたけし軍団だけじゃなくて、映画の「ブギー・ナイツ」に出てくるような擬似家族に憧れたっていうのもありますね。
─そして、禁断の多数決を結成し、ミュージックビデオを動画サイトにアップしたのが始まりなんですね。
ほうのき:そうですね、ビデオをアップし始めたキッカケは、たしか当時、一眼レフカメラで動画が撮れるようになった頃なんですよ。今だと普通になりましたけど、一眼レフカメラで動画が撮れることに感動して、当時はまだ手ぶれ補正機能とかもなくて酷かったですけど、面白くてビデオを撮ってました。それでアップしたビデオが業界の方の目に留まって、雑誌で特集なんかも組んでいただいて。
─これまでネット上での発表などがメインで、ライブ活動はほぼ行って来なかったのは何か理由があるのでしょうか?
ほうのき:メンバーの脱退・加入が続いたりしてグループとしてずっと不安定な状態で、ライブを行える段階ではなかったんです。でも、今回加入した新メンバーのほげちゃんとかは結構歌う子なんで、早くライブで歌ってもらいたいですね。
 

タイミング

 
─ほげちゃんは広島在住とお聞きしましたが、どういうキッカケで加入に至ったのでしょうか?
ほうのき:ほげちゃんはメンバーが知り合いで、たまたまSNSに投稿されてたほげちゃんのカラオケ動画を見て、即コンタクトを取りました。
─そうなんですね。ボブリシャスさんはどういうキッカケだったのですか?
ほうのき:ボブリシャスさんは、もともとネットで配信をやっていて、結構人気があったんです。3年くらい前に一度、禁断の多数決へ誘ったのですが断られたんですよ。それから何年か経って、たまたま動画サイトにアップされている彼女の動画を見てみると、メンバーに誘った時の話をしてたんです。そしたら彼女が、今思うと入ればよかった的なことを言ってたので、その瞬間に即連絡をいれました。全てタイミングですね。元BiSのテンテンコさんとのコラボレーションにしても、偶然バーで居合わせたのがキッカケで発展しましたし、全てタイミングなんです。
 

新学期、Reborn

 
─今年の9月を期に「新学期」と定められている理由はなんですか?
ほうのき:ディカプリオ主演の「レヴェナント」って映画があるんですけど、その映画の内容がみんな一度、死にかけてからまた再起するといった内容で、なんかその「リボーン」感が良いなと思ったんです。芸人さんとかも、一回落ちてまた上がったりする人が好きなんですよ。
─それこそ、たけしさんとかですか。
ほうのき:そうですね。それで禁断の多数決も僕の中では落ちてたので、ここらでちゃんとやらなければと思って心機一転と再起の意味を込めて「新学期」と定めました。
 

禁断の多数決はバンドではない

 
─これからメンバーはどんどん増えていくんですか?
ほうのき:そうですね。特にメンバーの上限はないですね。こないだ「サブカルEXILE」って言われました(笑)。前にメンバーが良いこと言ってたんですけど、これは禁断の多数決っていうマンションだと。入居者の審査は一応するし、退居者は別に引き止めないという感じです。バンドをしたくないんですよ。バンドとかアイドルという呼び方よりは、集団とかグループとか、それこそ軍団とかのほうが良いですね。ジャムバンドのグレイトフルデッドってバンドがいるじゃないですか、みんなで一緒に生活しながら各地を転々としてるような。それを目指してます。
 

居場所を作りたい

 
ほうのき:今の時代がそうだと思うんですけど。家に居たくなかったり、居場所がないって子が多い気がするんですよ。前からそうだったのかもしれないけど、最近は特にそう感じていて。そういう人たちの「駆け込み寺」になればいいなと。いろんなとこに一緒に行ったり、ここにいても良いよって感じの場所に。
─村を作りたいという感じですか?
ほうのき:近いです。なんか宗教っぽいですけどね。よく言ってるんですけど、擬似家族を作れたらいいなと思っています。新メンバーのボブリシャスの話なんですけど、彼女はあまり友達がいないらしいんですよ。それで彼女がメンバーになるときに、僕で友達が5人目って言われたんです。彼女に「入ってくれてありがとう」ってメールしたんですけど、その返事が「何かしら連絡を取れたりと、居場所的なところがあるのが嬉しいです」って送られてきて。それを見たときに良かったと思いました。擬似家族ってこういう感じなのかなと。伝わりますかね?
─誰かの居場所になれたということですよね
ほうのき:はい、そういう場所になっていけたらいいなと思ってます。別にメンバーだけではなく、共感してくれる人みんなの駆け込み寺になれたら良いです。ムツゴロウ王国みたいな(笑)。なので、バンドではなく集団というほうがしっくりきます。メンバーを縛ったり、ルールも特にないですし。それぞれ好きなことをやってもらって良い。ストリップに出演するって言われても「どうぞ」って感じで。 むしろ見に行きますし(笑)。
 

新メンバー

 
─先ほど新メンバーのボブリシャスさんについて話していただきましたが、ほげさんはどのような方なんでしょうか
ほうのき:ほげちゃんはとにかく天真爛漫で、彼女も人を惹きつける魅力がある。広島出身なんですけど、 広島って極道なイメージあるじゃないですか?
─ある側面ではそういうイメージもあるかもしれないですね(笑)。
ほうのき:なので結構仁義があるっていうか、筋が通ってる人ですね。
─もともとの在籍メンバーについてはどうですか?
ほうのき:さひろちゃんは、オノヨーコ的な強さを持っています。人間力というか。すごく頼りにしているので相談もよくします。あと、少し破天荒なとこもあって「やっちゃえ」 的な勢いがあるというか。少しの悪さがある感じです。加奈子ちゃんは、すごく純粋で、一番禁断の多数決のことを考えてくれているかもしれないです。でもやっぱり多少悪さもありますね。少し悪い部分がないと禁断の多数決には入れないのかもしれないですね。男性メンバーのはましたは、同じ富山県出身で保育園からずっと一緒なんです。富山は漫画家の藤子不二雄の出身地なんですけど、僕たちの中にもそのイズムがあって、コンビという感覚があります。お互い一緒に良い作品を作ろうっていう志を持っている感じですね。あと、酒を呑むとすごくチャラいです。
─やっぱり少しの悪さがあるんですね。
ほうのき:もう一人の男性メンバー上野は、昔のバンド仲間です。曲作りとかアレンジとかいろんなスキルが高い人ですね。とても信頼しています。
─では、ほうのきさん自身を紹介するとどういう人間ですか?
ほうのき:自分ですか? んーなんだろう…あ! 昔、小学校の文集とかの特集コーナーで何々ベスト3的なのありましたよね。それで僕は「すばしっこい奴」1位でした。
─(笑)
ほうのき:地域によって言い方が違うかもしれないでけど、ケイドロって遊びあるじゃないですか。捕まってる人をタッチすると逃がすことができるんですけど、僕はいつもタッチして仲間を解放してあげてました。
─スピードスターですね。
ほうのき:はい、自分はこんな感じで良いですか?(笑)
─ありがとうございます(笑)。
 
このアーティストの関連記事

LIVE INFOライブ情報

12/2(金)
円山の禁断の多数決(仮)@LOFT9 Shibuya
【出演】禁断の多数決
OPEN 18:00 / START 19:00
前売り ¥2,000 / 当日 ¥2,500
6th
ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻