Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー池畑潤二×仲野茂(Rooftop2016年9月)

ロフトに行けば何かある。そう思って集まるから何かが起きる。

2016.09.01

 10月1日に中野サンプラザで開催される『SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY ROCK OF AGES 2016 ~Big beat together with spirits, stay alive~』でバンマスを務める池畑潤二が所属したザ・ルースターズと、仲野茂が率いたアナーキーは80年代の新宿ロフトの歴史を彩ったバンドだった。二人が10月1日に向けて打ち合わせを兼ねて顔を合わせたところで、語ってもらった新宿ロフトについてのあれやこれや。新宿ロフト無くして生まれなかった逸話は数え切れない。[interview:今井智子]

王道のものが、パンクによって変わっていく

 
ーアナーキーは80年2月に、ルースターズは11月にメジャー・デビューして、81年頃には競うように西新宿ロフトに出演していましたね。やはりロフトはバンドとして出演したいライヴハウスだった?
 
仲野:デビュー前、アナーキー的に三種の神器があって。新宿ロフト、内田裕也さんのニューイヤー・ロック・フェスティバル、日比谷野音。それが俺たちのやるべき三種の神器だった。
 
池畑:俺たちは何もないなあ。あるのは、ライヴハウスじゃなくてコンサート的なものをやりたい。俺らが九州にいる頃にアナーキーはもうデビューしてるから、FMとかで聴いてた。
 
仲野:俺らのほうが先輩なのに(笑)。俺らが初めて九州に行った時に、ラジオ局の自動販売機があるようなところで出番を待ってたの。そしたらルースターズが前を通って、「あ、ルースターズだ」って思ったんだけど、大江とか花田、井上もすうっと通りすぎたのに、こいつ(池畑)だけ、ずーっと俺にガンつけてて、すっげえムカついたの。それが俺のルースターズ初対面。俺にとって博多って、サンハウスがいるってだけでロックの聖地なのよ。それで緊張するじゃん。そしたらコイツがガンつけてくるから超ムカついて、絶対ぶっ飛ばすと思った。
 
池畑:俺はアナーキー知ってたからね。でも、俺らも福岡は地元じゃないから、北九(北九州)じゃないから。
 
仲野:何言ってんだよ(笑)。でもデビューしてちょっとナンパになってた時で、ぼーっとしてんじゃねえみたいな(笑)。忘れてたものを思い出させてくれたね。
 
ールースターズは、デビュー当初は新宿ルイードに出てましたよね。それからロフトに移っていったのは?
 
池畑:ライヴハウスはいろいろ出ていて。ロフトにはデモテープを持ってきてくれと言われていったんだよ。マネージャーと俺で。そしたら、その辺にテープをポンと置かれて、昼間来てくれみたいな。一度オーディションみたいなのがあったのかな? そうこうするうちに、出るようになったの。
 
仲野:俺たちが初めて新宿ロフトに出たのは、東京ロッカーズのイベントだね(80年2月15日「Gap New Wave」)。東京ロッカーズに呼ばれて、すっごい嬉しくて。だけど残念ながらその時は、フリクションとかリザードいねえんだよ。Sケンには悪いけどさ、東京ロッカーズの2大看板って、フリクションとリザード。超カッコよかった。
 
池畑:東京ロッカーズが九州にツアー回った時に、俺はまだ人間クラブで、小倉で一緒にやったな。それで、これは早く東京に行ったほうがいいかもねって思った。これで売れてるんだったら、俺たち行ったらすぐ売れるねって。
 
仲野:自信過剰だな(笑)
 
池畑:ところが何か足りない。すぐにルースターズに変わるけど。始まりは普通のロックで、ストーンズやったりニューヨークドールズやったり。ところが、それまでやってきた王道のものが、パンクによって変わっていく。
 
ーロックに目覚めてパンクに出会って、一番ダイレクトに衝撃を受けた世代ですね。
 
仲野:タイミングが大事。19(歳)なんだよね。高校の時は文化祭とかで遊びでバンドやってて、はい就職するから終わり、みたいなさ。その時にいきなり来たわけ、セックス・ピストルズ、「GOD SAVE THE QUEEN」。ラジオなんだよね。
 
池畑:俺もそう。ジョン・ピール・セッションのとか流れてきて、ヤバイ! って思った。その時は薔薇族だったから、これはヤバイぞと思って。でも18.19(歳)だし、そろそろバンドもやめて落ち着かないとなって。それで一度東京に、様子見に出てきたんだよね。その後、人間クラブやって、ルースターズになる。変化の周期が早かったね。
 
 

俺たちにはロフトがあるぜ、みたいなさ

 
ーところで82年には両バンドともロフト2Daysをやってますね。
 
仲野:二日始めたのは俺らのほうが早いの? でも最後は負けるんだよ、ルースターズ1週間とかやってるから。俺らは断ったんだ。それはロックぽい感じがしなかった。
 
池畑:やったやった。でもルースターズもキツかったよ。ルイードとか2ステージ制だったし。間に休憩が入る。
 
仲野:俺ら休憩入る暇ないもん、曲短いし(笑)。そういうところから、コイツら雰囲気が大人なのよ。俺ら超ガキじゃん、超駄々っ子で。
 
池畑:俺らもそういうことあったよ。ドラム蹴飛ばして終わり、アンコール無し! って。でもアンコールって言われてステージ戻るとドラムが綺麗に組んであって(笑)
 
ー西新宿ロフトというと、皆さん出演した回数より飲みに行く回数が多いみたいなイメージがありますけど、いつ頃から行ってました?
 
仲野:その頃じゃない? 82,3年かな。俺はイベント好きだからさ。
 
池畑:当時は、西麻布のレッドシューズに行くか、新宿ロフトに行く。誰かいないかなって。そうすると、誰かいる。
 
仲野:西新宿は伝説になるよね。今のライヴハウスの概念とちょっと違う。店の背負い方もあったんだと思う。ゴールデン街もあったけど、俺たちにはロフトがあるぜ、みたいなさ。俺にとって、初めて後ろ盾ができたの。売れてることなんて後ろ盾になんねえし。いまだにそう。
 
ーロフトはそういう存在だったんですね。
 
仲野:当時は映画「爆裂都市」あったり、石井聡互が作家の戸井十月とか女優の原田美枝子とか連れてきてたり。ロフトはミュージシャンだけじゃなくて作家を呼んだし、戸井十月の周囲の暴走族追ってるジャーナリストとかもきて。
 
池畑:いろんな人と知り合えたのは大きいよね。
 
仲野:ロフトに行けば何かあるんじゃないかとみんなが思う。そう思って集まるから、何かが起きちゃう。そういうことなんだと思う。
 
 
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LIVE INFOライブ情報

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SHINNJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY
ROCK OF AGES 2016 〜big beat together with spirits, stay alive〜
2016年10月1日(土) 中野サンプラザ
【会場】中野サンプラザ
【時間】OPEN/15:00 START/16:00
【チケット】¥6,900(全席指定)
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、楽天チケット、新宿ロフト店頭にて発売中
 
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