Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー赤ペン瀧川先生(Rooftop2013年9月号)

日本で唯一の“なんでも添削家”が勝手に選ぶ、
「アカデミー&ラズベリー受賞式ライブ」2夜連続で開催!

2013.09.01

 スライドとトークのみで2時間のライブを突っ走る"天才スライドトーク職人"赤ペン瀧川先生! 日々届く迷惑メールの中からよりすぐりのものを一行ずつ添削するライブ『赤ペン瀧川先生の添削スライドショー』も早5年目に突入! 今や日本テレビ月曜深夜番組『映画天国』公式ナビゲーターを務める他、テレビ、ライブ、コラムなどで活躍中! そんな赤ペン瀧川先生がこれまで見てきた映画の中から、アカデミー賞(ナンバー1)とラズベリー賞(ワースト1)を勝手に贈るという"バカライブ"(笑)をやるために、なんとロフトプラスワンを二夜連続で押さえてしまった! 正直、大丈夫か? どうする、どうなる、赤ペン瀧川先生!(interview:石崎典夫/LOFT/PLUS ONE)

「ずっとブレイク直前です!」

—— 『Rooftop』読者的に初めて瀧川先生を知る方もいると思うので、まずは添削家を名乗り始めたキッカケから教えて下さい。

瀧川先生(以下:瀧) 2006年に今や衰退の一途を辿るmixiで(笑)、迷惑メールを一行ずつ添削するコミュニティを立ち上げたんですよ。その時はパソコンを持ってないし、パソコンを使う仕事もしていなかったので、どれくらい皆が楽しんで読んでくれているのか分からなかったんですけど、始めて1ヶ月も経たない内にコミュニティメンバーが1000人を越えまして、これは面白いものだと気付いて、そこから名乗り始めたんですね。で、2年ほどしてロフトの石崎さんという方から(笑)、深夜にmixi経由でメールが来て「ライブをやりませんか?」と。

—— でしたね。それまで一度も面識がないのに(笑)。

瀧 それで迷惑メールを添削するというライブを始めた辺りから怒涛の快進撃が始まりまして(笑)、その2年後には松竹からDVDを出し(『赤ペン瀧川先生のエロメール添削 出会い系サイト潜入めった斬られの巻』、『迷惑メールめった斬りの巻』)、その年に大阪・名古屋ツアーをやりましたが、ここ3年くらいは“来年ブレイク間違いなし!”ってずっと言われ続けてます。

—— 静かなブームみたいな(笑)。

瀧 そうですね、ずっとブレイク直前です(笑)。

—— 最初の肩書きはエロメール添削家でしたよね?

瀧 そうですね、2年半前に『映画天国』(日本テレビ毎週月曜深夜1:59より放送中)に出る時に、この肩書きは地上波的にどうなんだという話になりまして(笑)、じゃあ“なんでも添削家”にして間口を広げたのが、これもまた功を奏し(笑)、迷惑メールだけではなく映画やそれ以外のジャンルの添削も出来るようになりました。

—— 最初に迷惑メール添削にのめり込むキッカケって何だったんですか?

瀧 2004年から2007年頃まで迷惑メールの勢いって凄かったんですよ。誰もが携帯電話を持ち始め、手元でインターネットが出来る時代になって、迷惑メールが盛り上り始めたんですね。最近の迷惑メールは凄くわかりやすくて、もっと簡単というか即物的というかドラマ性のないものが多いんですけど、当時は読み物として面白いものが沢山あったんですよ。

—— まだフォーマットがない時代ならではの有象無象な状態ですね。

瀧 そう、最近は『会ったら一億円あげます』とか、わかりやすくてエサのデカイものが多いですけど、昔は“これはエサがついてるのか?”って思うものが多くて、例えば『主人がオオアリクイに殺されて一年が経ちました』とか、『ドーベルマン奈々子です』とか、『今日も土下座してますか?』とか(笑)。

—— 『天皇の座に即位しませんか?』もありましたよね。

瀧 そういった名作が詰まっていた時代ですね。エロメール創世記と呼ばれています(笑)。中にはその出会い系サイトのURLすら貼られていない、本来の目的すら見失っているメールがあったり。迷惑メール職人たちの情熱溢れる時代でしたね。

—— インパクト勝負の時代で。

瀧 えぇ、中でも名作と言われた『信じられないかもしれませんが、私はチンパンジーです』は、確か2010年なので後期の名作ですね。

—— それってどんな内容でしたっけ?

瀧 一行目が「こんにちは、早苗です」から始まって、「二年の知能訓練を受けて、あなたと出会うために調教されてきた」と。要は早苗というチンパンジーが知能訓練を受けて自らキーボードを叩いてメールを送ってきてるんですけど、なぜかこちら側をディスる文章が続くんですよ。「あなたは人間界ではブサメンだけれども、チンパンジー界ではイケモンキーです」とか(笑)。あと「米田寅美シリーズ」っていう全9話に渡る大作がありまして、80歳を過ぎた米田寅美さんが処女である孫娘の“穴あけ”に協力してくれる殿方をインターネットで見つけるという壮大なストーリーなんですけど(笑)、使われてる漢字とか言い回しがあまりにも古すぎて。「急なメールの到来、すわ何事かと訝しんでるかと思います。当方、米田寅美という婆でございます」、そんな感じで延々と続いて行くんですよ(笑)。

 

俳優業と添削業の両立?

—— そうして迷惑メールの勢いが一段落ついた時に、『映画天国』の話が来たんですか。

瀧 そうですね、ちょうどエロメール職人たちの元気がなくなってきたタイミングでした(笑)。

—— 先生は元々、役者でもあるわけですよね(自身の演劇ユニット「七里ガ浜オールスターズ」にて俳優兼演出家としても活動中)。役者である先生がテレビに“添削家”として出演すること対して、ちょっと葛藤はなかったですか?

瀧 本来、俳優業をやりながら片手間で添削業をやってたんですね。でも今やすっかり俳優業を上回る仕事量となり(笑)、ただ、添削業にしても俳優業にしても“見てる人を楽しませたい”という心根が元々あって、それがブレなかったから、両方を続けることの葛藤を生まなかったと思うんですよ。確かに昔は俳優としての僕に「赤ペン、初めて見ました!」と言ってくれる人がたくさんいたんですけど、最近だと「あの人、俳優だったんだ!」って言われることが多くて……、その辺は多少複雑な気持ちはありますけど(笑)。でもどちらにせよ、お客さんを楽しませるって所では繋がっているので、赤ペンの方が売れたのは嬉しいけど悔しい、みたいな気持ちはないんですよね。

—— 俳優業も赤ペン業もどちらも根本は一緒だと。

瀧 まぁ、一緒ですよ。それよりも地上波に出ることによって僕のことを知ってる人や、呼びたいと思う人が増えたことがデカいです。呼ばれたらどこでも行くって最近よく言ってるんですけど、必要だと思って誘ってくれる人の所には俳優業でも赤ペン業でも行くって決めていて、この前も『東京国際映画祭』で一時間何かやって欲しいってオファーが来たり。

—— 一週間前にオファーが来たやつですよね。

瀧 あと「アウトレイジビヨンド」公開の時に、ニコ生で(北野)武さんへインタビューする番組がありまして、その司会をいきなり任されたり。ムチャ振りも多いんですけどね(笑)。

 

いよいよライブ間近! ネタの制作状況は?

—— で、いよいよ9/7(土)、8(日)の「赤ペン瀧川先生のアカデミー&ラズベリー受賞式ライブ」が近づいてきました!

瀧 今回は僕が見てきた映画の中で、アカデミー賞とラズベリー賞を勝手に決めて勝手に贈るというイベントなんですけど、これまで『映画天国』で2年半に渡ってたくさんの映画を添削してきまして、その中から一番良かった映画と、テレビでは絶対言えない一番良くないと思われる映画をスライドを交えて発表するという、ここでしか聞けない話だらけのライブになると思います!

—— ライブの時にスライドって毎回、何枚くらい作るんですか?

瀧 それが、喋りが上手くなってくるとスライドを一杯、詰め込めるようになってきて、初めてライブをやった時は3〜400枚くらいだったんですけど、前回が1300枚で(笑)。最初の頃よりおよそ4倍のスライドを2時間で詰め込めるようになっちゃったんで、今回は2daysでネタも変えるので2500枚以上のスライドは作る予定です。

—— えぇ! 何日くらい掛かるんですか?

瀧 ネタの構成から考えたら今日が8/21(取材日)で、ライブが9/7、8ですよね……。本来ならば間に合わないペースですね(あっさりと)。

—— ええぇぇぇー!

瀧 だから色んな意味で奇跡は起きると思います。スライドの数が減ってる可能性もありますし(笑)、その辺りもひっくるめて当日楽しんで下さい!

LIVE INFOライブ情報

akapen_flyer.jpg

9月7日(土)、8日(日)ロフトプラスワン
赤ペン瀧川先生の添削スライドショーVol.17&18
「赤ペン瀧川先生のアカデミー&ラズベリー受賞式ライブ」
(7日は「アカデミー編」、8日は「ラブベリー編」)

OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥2500 / 当日¥2800(共に飲食代別)
※前売券はe+にて発売中!(ペア割、トリオ割あり、詳しくは赤ペン瀧川先生のブログをご覧下さい)
http://blog.livedoor.jp/age_guts_go/

ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
癒されたいカルチャー
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻