Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューSCOOBIE DO(Rooftop2013年5月号)

軽快なロックンロールに乗せて、居心地の悪い空気感を抽出することが今一番のリアルだった

2013.05.01

 SCOOBIE DOが、10枚目のフルアルバム『かんぺきな未完成品』を5月15日にリリースする。常に貪欲に、独自の音楽スタイルを追究し、リリース毎に自身の最高傑作を更新し続けているSCOOBIE DOから届けられた今作は、ボーカル、ギター、ベース、ドラムのそれぞれが表情豊かに音を鳴らし、個性的な色を放つ全12曲、これまでに比べるとシンプルでありながら、ロックンロールのダイナミズムを感じられる名盤だ。
 今年で結成18年を迎えた彼らだが、変わらず全国各地を駆け回り、躍動感とエネルギー溢れるライブで魅了し続け、この6月からは日本の北から南まで5ヶ月に及ぶリリースツアーを敢行する。心地良いビートに各地腰が砕けるほどに踊らせ、赤坂ブリッツでファイナルを迎えるのだろう。
 また、リリース毎に新鮮な気持ちでインタビューを行なうことが出来るのは、今なお進化を続けるSCOOBIE DOだからではないかと思う。(interview:やまだともこ)

今回はかっこいいロックンロールを作ろうということだけ

334A7058.jpg── これまではコンスタントに1年に1枚のペースでアルバムをリリースされましたが、今回の『かんぺきな未完成品』は、前作から珍しく1年半ぐらい間があいているんですよね。

マツキタイジロウ(Gt):昨年は怒髪天とスプリットシングル『恋のレキシカン・ロック/おんな』をリリースしたんですけど、そこに全力を注いでました。

── 怒髪天との作業はどうだったんですか?

マツキ:作業自体はそんなに一緒にやってないんです。お互い2曲ずつカバーしようという話で、何をカバーするかは発売まで教えないということだったので、怒髪天のスタジオに行ってもガヤを録るぐらいで、あまり話をしないようにしてましたし。でも、その後ライブやフェスに一緒に出た時にはたくさん話をしましたね。怒髪天は一度バンド活動をしていない時期があるんですけど、再始動する時に楽しくないことや嫌なことはやらないって決めて始めたんだって言っていて、それでここまでやっているから、その言葉にすごく勇気をもらいましたよ。楽しまないと損だなって改めて思うようになりましたし。

── ということは、みなさんも今バンド活動を楽しんでやれていますか?

マツキ:楽しいですよ。

── それは、昔に比べてどんどん楽しくなっていってる感じですか? それともずっと同じ感じで楽しいですか?

マツキ:どんどん楽しくなっている感じですね。特に独立して自分たちでやるようになってからは、自由にやることがテーマに、それこそ怒髪天の話じゃないですけど、楽しくないことはやらないようにしようというのは思ってます。

── 今年で結成されてから18年が経ちますが、結成当時に比べると良い意味で荷が軽くなった感じってあります?

マツキ:結成当初はアマチュアで右も左もわからない状態だし、とにかくかっこいいことをやるんだって思っていたけれど、メジャーを経て独立して、今回フルアルバムとしては10枚目になるんですけど、自分たちがやってきたことが間違ってなかったなっていう実感はありますね。しかも、自分で言うのもなんだけど、これまでの作品のどれも一生懸命作っていて、もちろんもっとこうしておけば良かったというのはありますけど、どれもいろんなことを考えながら作っているから、この先も作り続けるんだろうなと思いますね。

── もっと良いの作れるかも! っていう期待が自分たち自身にもあって。

マツキ:そういう気持ちもたぶんあるんでしょうね。周りを見渡せばキャリアの長い人たちがいっぱいいるし、やれる限りはやっていこうと思ってます。

── SCOOBIE DOは作品をリリースする毎に自身の最高傑作を更新している感じがあって、今作も1曲目から心をグッと掴まれる作品でした。創作意欲がとぎれる事がないんだなとも思いましたし、それがずっと継続しているという印象もありました。

マツキ:でも前作の『MIRACLES』が出来上がった時に、自分としても良いアルバムを作ったなという感じがあって、これでまた1年後にフルアルバムを出すのは無理かなと思ったんです。それで、少し時間をあけさせてほしいとメンバーに言って、前作から1年半があいたんですけど、いざ制作に取り掛かってみたらアイディアはずっと考えていたから、それを形にしたら、わりとスムーズに12曲が出来て、すごく手応えを感じたんです。デモを作って、曲順を決めて、こういうアルバムにしようと思うんだけどというものをメンバーに渡した時に、そこで俺の仕事が終わったぐらいの満足感があったんです。デモと言っても僕が1人で演奏している段階だったんですけど、あとはみんなに渡してもっとこうしたいとかいろいろアイディアが出てきて、それをみんなでいじりながらレコーディングに臨むんだなって思っていたら、その通りに演奏するだけで成立してしまって、レコーディングは1ヶ月ぐらいとっていたんですけど、予定の半分ちょっとぐらいで終わったんです。でも、スピード感があるということは絶対に悪いことではないと思うので、良いアルバムが出来たんじゃないかと思っています。

── こねくり回したから良い作品ということだけではないですからね。それにみなさんキャリアもありますから。

マツキ:キャリアはあるので(笑)、演奏はスムーズだったし、あとはノリと勢いをちゃんと入れることが出来たら。

── 余談ですが、2週間作業が巻いた場合、残りの2週間は他の作業だったりをするんですか?

マツキ:お休みです(笑)。だから早く終わらせたっていうわけではないんですけど、時間かけて良くなることってそんなにないんですよね。とくに生演奏でやってるから、次のテイクこそ良いものが録れるというわけでもないんです。その時点の実力以上のものは出せないと思っているから。決していい加減にやってるわけじゃなくて、レコーディングの時点での全力は出せましたね。

── 今作の歌詞や曲を作る際に、レコーディング前にテーマは決めていたんですか?

マツキ:今回は抜けの良い、かっこいいロックンロールを作ろうということだけでしたね。『MIRACLES』はスタジオワークでいろいろ煮詰めて、僕が鍵盤を練習して入れたりとか、どれだけ良いメロディーを作れるかということがテーマだったんですけど、それをこの先も続けていくことは自分たちのテンションが下がるということもわかっていたんです。それで、みんながはつらつと演奏したり歌ったり出来るものを作りたいな、と。だから、一発で録って何もかぶせないライブ録音みたいな感じでも良いかなと思っていたんですけど、それだと前作からの差が出過ぎちゃうので最小限のダビングをやって、バンドの勢いをメインに聴かせることを一番のテーマに考えてました。どの音もかっこいい音で録れちゃえばそれで良し。みんな良い音で良い演奏で出来ましたし、そういう点では満足してます。

 

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