Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

2014年、日本武道館へ向けて──
音楽を通じて発せられる夢を見ることの大切さ、それに立ち向かう勇気

2012.10.03

バンドが成熟してきた手応えを感じる

1210personz_ap2.jpg──一般的に認知されているPERSONZの曲は、貢さんによるポピュラリティに富んだソングライティングに負うところがやはり大きいんでしょうね。

JILL:そうですね。『DREAMERS ONLY SPECIAL』は自分たちの一番聴かれた曲をメインに構成しているから、渡邉君の世界なんですよ。「これがPERSONZだよね!」って言われるような感じと言うか。それ以外の要素を藤田君と本田君が持っていて、『PERSONZ MANIA Vol.03』でやろうとしているのはその2人の曲ばっかりなんです。それがけっこう厄介なんですよ(笑)。

──自分で作った曲を覚えていなかったりするわけですからね(笑)。

渡邉:ただ、あまりマニアックになりすぎるのも厳しいので、ちょっとした企画をラインナップに入れ込んでみようと考えているところなんです。1曲目から最後の曲まで張り詰める感じじゃなくて、どこかで息抜きができるようなパートを作りたいなと。そういう部分を含めて、通常のライヴとは違った楽しいことをやりたいですね。

JILL:もしかしたらメンバー同士のコラボもあるかもしれないし、内容はまだ分かりませんけどね。最近は藤田君が1人で唄って1人で叩くこともあるから、そういうこともやれるんだなぁと思ったりもして(笑)。ちょうど今は『DREAMERS ONLY SPECIAL 2012』の“STAGE 02”が終わったところで、このツアーではソロ・セクションを作ったんですよ。どういうわけか、今まで3人ともそういうのをやりたがらなかったんですよね。「ソロを弾いて」と言っても、そんなに長いソロをやろうとしないし。でも、この間の札幌ではかなり長く3人の持ち時間があったし、それぞれの色がちゃんと出ていて凄く面白かったんですよ。本田君は爆弾が落ちたような凄まじいソロを弾きまくっていたし、渡邉君はスラップみたいなのを自由に弾いていたし、藤田君はチキコンチキコンチキチキチキチキ!みたいに叩いていたし(笑)。しかも、ライヴ中に藤田君が前に出て行ってアジテーションしている時に私が後ろに引っ込んでドラムを叩いたんですけど、藤田君のドラムって面白いんですよ。叩けば藤田君の音になるんです。ちょっとチキコン!って叩くだけでPERSONZのチキコン!になる。

渡邉:要するにドラムセットの組み合わせの問題で、あの音は藤田の技術じゃなかったんだ?(笑)

JILL:誰が叩いてもPERSONZのドラムの音になるはずだから、貸し出してみるのも面白いよね(笑)。

──年明けの『PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2013』は、“Version:BLUE”(昼公演)と“Version:RED”(夜公演)の2公演に分かれたユニークな趣向なんですよね。

JILL:せっかくだから昼夜違うメニューでやろうと思っています。目標は昼夜20曲ずつ、全部で40曲。それをうな垂れることなく、きっちりスタイリッシュにこなそうかなと(笑)。

──それだけのボリュームだと、リハーサルもかなり大変なのでは?

渡邉:でも、ここ3、4年で1回やっているような曲は一度確認すれば大丈夫なんですよ。むしろ曲順を考えるほうが時間は掛かりますね。ツアー中でも選曲を変えることがよくあるし、その辺は柔軟に対応できるんです。セットリストの叩き台はいつも僕が考えて、みんなの意見を汲んで微調整をする感じですね。

──PERSONZほどレパートリーが豊富だと、セットリストを組むのも一苦労じゃないですか? ファンが聴きたい曲とバンドがやりたい曲の違いもあるでしょうし。

JILL:結成30周年を目前としてバンドが成熟してきているので、そういうズレはほとんどなくなってきましたね。同じ曲をやっても以前とは違ったアピールができるようになったし。今もバンド・ブーム絶頂期の曲をやるとお客さんが全員で大合唱になるし、お客さんの参加意欲が満々なんですよ。とにかく熱狂的なお客さんが多いですね。今回の『DREAMERS ONLY SPECIAL 2012』の“STAGE 01”と“STAGE 02”では、全公演のライヴ音源やオフショット映像とかをダウンロードできる「LIVE USB PASS」というのを販売していて、そこでの音源を聴いてもお客さんの歓声が凄いんですよ。「自分の歓声を確認できた!」と喜んでチェックしてくれているお客さんもいますしね。

お客さんと一緒に夢を叶えていきたい

──あのUSBは凄まじい潔さですよね。歌や演奏のミスも一切包み隠さずにそのまま見せてしまうわけですから。

渡邉:全部さらけ出すのを前提としていますからね。

JILL:私はそういうのを全然気にしないけど、本田君や藤田君がよくOKしたなと思ってね。まぁ、いざ始まったら文句を言っている暇なんてなくて、あれよあれよと進んでいきましたけど(笑)。

渡邉:ライヴの1本目よりもこなれてきた4、5本目のほうが当然出来はいいし、そういう違いは全公演を録っていなければ分かりませんからね。ミスなんて別にどうでもいいんですよ。それが紛れもない今の自分たちの姿なんですから。

JILL:まぁ、「最初からもう1回!」みたいに大きく間違えることもないしね。今回のツアーでそういうのは一度もなかったし。『PERSONZ MANIA Vol.01』の時はあったよね、「頼む! もう1回だけやらせてくれ!」っていうのが(笑)。

渡邉:あの時は撮影が入っていたからね。

JILL:今回の『DREAMERS ONLY SPECIAL 2012』でもPAが右も左も飛んじゃったり、本田君のギターの弦が切れて全然違うアレンジになっちゃったこともあったけど、そういうのもライヴならではだよね。

──ライヴって本来そういうものですよね。ハプニングも含めて、すべてが一期一会と言うか。

渡邉:そういうハプニングが起きたライヴのほうがむしろ思い出に残りますよね。それを無理に消したり直したりせずに、そのままにしておいたほうが後々記憶がより鮮明に残ると思うんですよ。

JILL:メジャー・デビュー前にロフトでよくライヴをやっていた頃は、ラインのテープを必ずもらっていたんです。その継ぎ目のないテープを自分たちは聴き慣れているけど、お客さんはちゃんと作品になっているものしか聴けないじゃないですか。だからMCまで全部残っていて、SEから始まって最後のアンコールまでをすべて聴き通せる音源を聴くのは凄く新鮮だと思うんですよ。どこも切っていないですからね。それに、どのライヴハウスでも同じようにエアとラインの2つを合わせて録っているんだけど、場所が変われば自ずと音の鳴りも変わるんですよ。セットリストが似ていても同じようなライヴには絶対ならないし、1本1本が全部違う。そういうのも面白いなと思って。それに、その土地土地によってお客さんの反応も違いますからね。

──古くからのファンの人たちが今のPERSONZのライヴを観ると、「まだまだ自分たちも頑張らなくちゃな!」と感じるんじゃないですかね。

渡邉:そこでパワーをもらったというどこかの会社社長が「これを使って下さい」ってバスを1台提供してくれませんかね?(笑) いつもコースターをレンタルしているんですけど、専用のバスが欲しいんですよね。この場を借りて募集してみようかな? ハイエースじゃなくてコースターを是非(笑)。

JILL:まぁそれは大袈裟にしても、そうやってお客さんも参加するような企画を考えているところなんです。武道館へ向けて、お客さんから「自分たちにも何かできることはないか?」という熱心な声をもらっていて、もちろんライヴを観に来てくれるのが一番なんだけれども、個人レベルで草の根運動をしてもらうと言うか。サイトからダウンロードしたロゴのステッカーを自分の車に貼ってもらったり、個人のブログにバナーを貼ってもらったり、いずれは特効をあげてみたり(笑)。よくお祭りとかで張り出される下げ札みたいな感じで、かけがえのない存在であるお客さんと一緒に夢を叶えていきたいんです。そういう試みを段階を経てやっていきたいのと、あとは20枚目となる新しいアルバムを作りたいですね。去年は毎月シングルを発表しましたけど、前作の『ROCK'A'THERAPY』からもう2年経ってしまったので。

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LIVE INFOライブ情報

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PERSONZ MANIA Vol.03
〜PERSONZ秋の大感謝祭2012  2014年に武道館へ行こう! 決起集会!(まずはBLITZね!)〜

2012年10月20日(土)新宿LOFT
OPEN 17:30/START 18:00
前売 ¥4,500(ドリンク代別¥500)
Pコード:180-389/Lコード:71121
問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382

PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2013
〜SUPER START!!! 2013年、PERSONZ 赤坂BLITZライブ! 武道館への夢の第一歩!〜

2013年1月12日(土)赤坂BLITZ
■Version:BLUE(昼公演)
OPEN 14:00/START 14:30
■Version:RED(夜公演)
OPEN 18:00/START 18:30
前売 ¥5,250/当日 ¥5,750(全席指定/「Version:BLUE」「Version:RED」各回とも)
*別途ドリンク代¥500必要
*6歳未満のお客様のご入場はお断り致します
問い合わせ:赤坂BLITZ 03-3584-8811

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