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INTERVIEW

トップインタビュー堂島孝平── 堂島孝平がポップであり続ける理由に迫る!(2011年12月号)

活動歴17年の軌跡を詰め込んだ『BEST OF HARD CORE POP!』リリース
堂島孝平がポップであり続ける理由に迫る!

2011.12.02

 堂島孝平、インペリアルレコード移籍後第1弾の作品は、17年の軌跡を詰め込んだオールタイムベストアルバム『BEST OF HARD CORE POP!』。アルバムタイトルには、"体の芯からポップであるもの"という意味があり、1995年に18歳でデビューして現在に至るまで、一貫して「POP道」を究めてきた堂島孝平ならではの言葉だろう。
 今作は、デビュー曲『俺はどこへ行く』から「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主題歌『葛飾ラプソディー』、そして新曲『ハヤテ』『HARD CORE POP!のテーマ』の2曲が入った2枚組全34曲! "究極のポップ"が堪能できる作品だ。
 今回はオールタイムベストアルバムということで、これまでの歩みを振り返りながらお話を訊いた。(interview:やまだともこ)

体の芯からポップであるもの

── 今回はオールタイムベストアルバムということですが、これまでの活動歴を全部含んだベストアルバムは初めてなんですよね?
「“Anthology”という時代を区切る形で、もっと具体的に言うとメーカーを区切るタームでは出してきましたけど、インペリアルは移籍後一発目にベストアルバムを出したいというのがクレイジーだなと思って、そこが良かったというのがひとつと、こういうベストアルバムを出すとライブもやりやすくなるし、全国各地にアイテムを持って改めて回れたりもするので、自分にとってプラスになることが多いと思って出す事にしました。ただ、僕としては最初からベストを出したいとは思っていなかったですけど(笑)」
── 今年でデビューから17年が経ちましたが、すごく長いですよね、17年って。
「親父には“1年で終わる”って言われてたんですよ。1枚目出して“これじゃ無理だな”って(笑)。だから音楽人生がこんなに続くと思っていなかったです。でも、年数を数えてモチベーションに繋げるわけじゃないし、引退しちゃいましたけど大関の魁皇が1000場所達成した時に“1000場所達成したくて相撲やっていたわけじゃないんで。明日も勝つだけです”って言っていて、それはもっともだなと。単純に次に書く1曲がすごく良いのが出来るかもしれないとか、出来たからワクワクしているっていうのを続けてたら17年経っていたんです。ただ、ひとつあるとしたら、18歳でデビューすると、比較的早いタイミングで人生の半分以上ミュージシャンとして過ごしたってことになるんですよ。あと2年なんですけど、その時はめっちゃ言うと思う(笑)。聞かれてもないのに、“人生の半分ミュージシャンとして過ごしたんだよね”って。それはなんとなく憧れです」
── では、改めてこの17年を振り返っていかがですか?
「それこそ、今回のアルバムタイトルじゃないですけど、“ハードコアポップ”ですかね。これは今年に入ってライブのために付けたタイトルだったんですけど、これまでやってきたことの象徴的な言い方だなと思っていて。キラキラしてるし、ギラギラしてるし、若干イライラするぐらいポップだという。そういう音楽だし、そういう人間であるということがデビューしてからひとつ筋を通してるところかなと思います」
── ポップを一貫してやるというのは、デビュー当時から変わってない、と?
「わかりやすさのために“ポップである”と言うようになりましたけど、ジャンルとしてのポップというよりは、人を喜ばせたいとか、見た事がないものを見せたいというショックがあるものでありたいとか、他にないもの、発明感のあるものでありたいと思っていて、それがポップだと思うんです。カラフルとポップは違うと思うし、ポップってライトという意味で使われたりするんですけど、精神性としては違うと思っていて、タイトルに“ハードコア”って付けているのは“芯からポップである”ということ。体の芯からポップであるものというのは、本能的にデビューの時から思っていたと思います。デビュー1枚目で親父に“これじゃだめだな”って言われて、たぶん生き残れないなって思ったから他とかぶらないように考えたし。最初はそういうやり方でした。他にないものを作ると言っても、この部分では誰にも負けないと思うところをちゃんと考えて作り出したし、それがいつの間にか自分の得意技になっていったんです」
── ずっと試行錯誤していたというか。
「自分もある程度実力や能力があってここまで来ることが出来たと思いますけど、僕がデビューした当時、天才と言われた人たちがたくさんいた時代で、小沢(健二)くんやカジ(ヒデキ)くん、バンドだったらミスチルやスピッツ辺りが売れてる時で、ポップスを動物的にやることを得意分野とする人達がけっこういたんです。同世代だと中村(一義)くんとかがいて、そういう中でどうにかしてひっかき傷を残さなきゃと思ってましたね。それが楽しくて音楽やってたわけじゃないですけど(笑)」

堂島孝平の転機

── 95年のデビュー曲であり、1st.アルバム『僕は僕なりに夢を見る』にも入っている『俺はどこへ行く』が今回のベストに入ってますけど、改めて聴くとご自分ではどうですか?
「1st.の時は全然やり方がわからなくて、でもひとつ褒められるとしたら周りの期待に応えるということを一生懸命やってました。ロックンロールの精神は好きなんだけど、当時尾崎豊さんが亡くなった後ぐらいなので、その後を狙うみたいな空気が周りにあって、でもそれって自分のやりたいことじゃないんですよね。高校時代に90曲ぐらい書いている中に、そういう曲が3割か2割ぐらいあったんです。もともと中学生の時にブルハが好きで、社会に出てないのに“社会の檻に俺たちは閉じこめられて〜”という歌を書いていたんです。今聴くとめっちゃおもろいんですけど(笑)」
── それを中学生が書いていると思うと…(笑)。
「“あの頃俺たちは〜”とか歌ってるんですけど、これが13歳ぐらいの時に書いた歌詞です。BOφWYやブルハが活躍していた時代でもあって憧れで作っていたんです。ただ、そういった曲を1st.のメインにされることに抵抗があって、当時の事務所の社長に“絶対に入れたくないんだけど”と言いながら1st.を作って、その代わりに2nd.は好きなことをやらせてもらうと約束してもらい、それで本当にやりたいことを突き詰めることになるんです。だから、あの当時を振り返るとかわいいなと思います。PVとか見ると面白いですよ」
── 頑張ってるって感じが出てるんですか?
「出てますね。出てますっていうか、一生懸命パフォーマンスしてますし」
── ベストアルバムのタイミングなので、さらに振り返りたいのですが、18歳でデビューしてご自分の中で転機となった時期っていつぐらいだったと思いますか?
「やっぱり、3枚目の『トゥインクル』(1997年2月21日)を出す辺りですね。その後に『葛飾ラプソディー』(1997年5月1日)があって。デビューした後から、自分の実力とか音楽家としてやれることを証明したいという気持ちがすごく強く働くようになるんです」
── 3枚目でようやく自分がやりたいように出来た、と?
「2枚目も自分なりにやったんですけど、すごく真面目なアルバムになってしまったなと。良い意味ではすごく聴きやすいアルバムなんですけど。3枚目はまだバブルの最後の頃で、メジャーで契約してアルバムを3枚は出せる時代だったんです。今ってシングル1枚とかっていう契約ですけど。僕も2枚アルバムを作り終えて、最後にもう一花咲かすということと、これからもクリエイトする上で大事なスタートポイントとなるアルバムという意味も込めて、それまで封印していた事を全部やったんです。1枚目から3枚目まで、なんかバラバラだったなって言われても良いからとんでもないもの、ビックリさせるものを作ってやろうと思ったんです。そしたらFMのパワープレイで『ロンサムパレード』(1997年1月21日シングル / 『トゥインクル』収録)がすごくたくさんかけてもらい、周りの目も変わってっていうのがひとつ目の転機です。で、『葛飾ラプソディー』を作って」

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BEST OF HARD CORE POP!〜Deluxe Edition〜(初回生産限定豪華盤)

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【Disc1】
01.ハヤテ(新曲) / 02.6AM / 03.CLAP AND SHOUT / 04.いとしのフリージア / 05.旅人のうた / 06.スマイリン ブギ / 07.So She, So I / 08.それは一瞬の出来事だった / 09.これ以上キミはいらない / 10.ハジメテのハジマリ / 11.銀色クリアデイズ / 12.45℃ / 13.冬が飛び散った / 14.スカイドライバー / 15.25才 / 16.七月 / 17.スプリング☆スプリンガー 〜春に跳ぶ人〜
 
【Disc2】
01.HARD CORE POP!のテーマ(新曲) / 02.ルーザー / 03.サンキューミュージック / 04.CHOCO ME BABY / 05.涙をとめろ / 06.セピア / 07.センチメンタル・シティ・ロマンス / 08.Freedom / 09.Remember / 10.忘れないでいるから / 11.世界は僕のもの / 12.葛飾ラプソディー / 13.ロンサムパレード / 14.白百合 / 15.ハンモック / 16.俺はどこへ行く / 17.カナシミ ブルー(セルフカバー)

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LIVE INFOライブ情報

2011/12/11(日)岡山・城下公会堂
堂島孝平 [SOLO STYLE] 「Sing! Sing! Sing! 2011 Winter」

堂島孝平【SOLO STYLE】
開場 16:30 / 開演 17:00
前売¥4,200- (税込・整理番号付・ドリンク別)

2011/12/13(火)福岡・ROOMS
堂島孝平 [SOLO STYLE] 「Sing! Sing! Sing! 2011 Winter」

堂島孝平【SOLO STYLE】
開場 18:30 / 開演 19:00
前売¥4,200- (税込・整理番号付・ドリンク別)

2011/12/15(木)広島・クラブクアトロ
HIROSHIMA CLUB QUATTRO 10th ANNIVERSARY
「広島クアトロ、10周年だよ!全員集合!!」

堂島孝平【BAND STYLE】 / フラワーカンパニーズ / 鶴
(堂島孝平Vocal+Guitar / 小松シゲルDrums[NONA REEVES] / 鹿島達也Bass / 奥田健介Guitar[NONA REEVES])

開場 18:00 / 開演 18:30
前売¥3,500- (税込・整理番号付・ドリンク別)

2011/12/16(金)東京都・恵比寿 LIQUIDROOM
堂島孝平 2011 「HARD CORE POP!」 Vol.08
「BEST OF HARD CORE POP!」

堂島孝平【BAND STYLE】 and more!
(堂島孝平Vocal+Guitar / 小松シゲルDrums[NONA REEVES] / 鹿島達也Bass / 奥田健介Guitar[NONA REEVES])

開場 18:00 / 開演 19:00
前売¥4,200- (税込・オールスタンディング・整理番号付・ドリンク別)


「BEST OF HARD CORE POP」発売記念トークライヴ「Talking Pop!」開催決定!(東京・大阪)
東京・新宿
2011年12月18日(日)
タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
12:00スタート
対象店舗:タワーレコード新宿店、タワーレコード渋谷店
 
大阪・梅田
2011年12月18日(日) 
タワーレコード梅田NU茶屋町店 6Fイベントスペース
18:00スタート
対象店舗:タワーレコード梅田NU茶屋町店、タワーレコード梅田大阪マルビル店、タワーレコード難波店、タワーレコード神戸店、タワーレコード京都店
詳細はコチラ(http://www.teichiku.co.jp/artist/djkh/)をご覧ください!

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