Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

兎-usagi-3周年記念ワンマンLIVE開催にあたり
ロックに翻弄され続けた20年の歴史とこれから

2011.07.04

 2006年12月31日に解散をしたラヴィアンローズのkyohsukeこと根崎 料栄(Vocal)を中心に、2008年に結成された"兎-usagi-"。ラヴィアンローズでの新宿ロフト出演回数は9年間で50回。当時はドラマーだった根崎だが、形を変え、兎-usagi-ではボーカリストとしてステージに立っている。
 昨年の7月18日も同じく新宿ロフトでワンマンを行ない、そこから1年、ブルーハーツに憧れ、ロックに導かれた彼らのこれまでとこれからをふまえ、根崎 料栄に迫る!(聞き手:河西香織/新宿ロフト:構成:やまだともこ)

実はドラムがあまり好きではなかった

── 兎-usagi-は2008年に根崎さんを中心に結成されたそうですが、メンバーはどうやって集めたんですか?
根崎:ベースの代々城智行はラヴィアンローズの初代ローディーだったんです。ローディーを辞めてバンドを組んでいて、ギターの横田健作は代々城のバンドのローディー。そのバンドのラストライブの時にローディーにもギターを弾かせた曲があったんですけど、それを観て華があるヤツだなって思い、代々城に「アイツも誘ってきてくれないかな」って言って加入。スキンヘッドの加藤(貴之)くんは、僕が昔あるバンドから作曲の依頼が来て、でも曲にするのにPro Toolsを扱えなかったので、Pro Toolsを扱うことが出来る加藤くんを紹介してもらったのが始まりで、ギターが上手だったので入ってもらったんです。ドラムは見つからなかったら最初のリハは俺が叩くとは言ってたんですけど、実はドラムってあんまり好きじゃなくて…(笑)。
── それでよく十何年も続けましたね(苦笑)。
根崎:うまくもならず(笑)。で、加藤くんは当時バンドを組み始めたところで、それでもいいからって1回リハに入って、その時に「今加藤くんが組んでるバンドのドラムの子も連れて来ちゃえよ」って話をして、リハーサルの時に「うちのバンドに入らない?」って口説いたんですよ。簡単に言うとこんな感じです。
── 結成から3年が経ちますが、結成直後ぐらいにはライブを始めてましたし、あっという間の3年ですね。
根崎:結成当初からすぐにワンマンをやることも視野に入れていたので、狂ったように曲作りをしていました。
── 楽曲のほとんどは、根崎さんが手がけているんですか?
根崎:6割が俺で、4割が加藤くん。
── 加藤さんはPro Toolsを扱えるとおっしゃってましたが、兎-usagi-でもその分担になるんですか?
根崎:そうですね。僕もPro Toolsを持っているんですけど、どうも向いてないみたいです(苦笑)。だから自分が作った曲をスタジオに持っていってみんなに聴かせるんですが、最近は加藤くんの家に行ってある程度ラフを作ってもらっちゃってます。
── ということは、加藤さんがいなくなっちゃったら…。
根崎:困りますね。泣きますよ(笑)。
── でも根崎さんはラヴィアンローズの頃から曲作りはしていたんですよね。
根崎:全曲俺が書いてました。
── その頃と曲作りひとつとっても違いはありますか?
根崎:兎-usagi-になってから、ギターのアレンジやらドラムのアレンジやらは、加藤くんにお任せしているのでラクにはなりました。今は詞とメロディーと全体の雰囲気を考えるぐらい。前は全レコーディング時間ずっといましたけど、今はドラム録りと歌録りの時間だけですし。
── ドラム録りも?
根崎:元ドラムなので、「いてください」って言われて。
── やっぱり元ドラマーとしては、口出したくなります?
根崎:ないです。僕よりうまいんで(笑)。
── そこ、認めちゃうんですね(笑)。自分にはボーカルのほうが性に合ってると思いますか?
根崎:自分で作った曲を自分で歌った方が良いですよね。それは昔から思っていました。

着実に確実に一歩ずつ階段を上っていきたい

── ラヴィアンローズでは、新宿ロフト出演回数は9年間で50回だったそうなんです。そして、バンドの形は変われどまたロフトに出演頂けるのは嬉しいことですが、やはり自分がセンターに立つということで見える景色は以前とは違いますか?
根崎:ドラムを叩いていた時より、プレッシャーや責任感は大きいですよ。ラヴィアンローズはみんな同い年だったのでそれぞれの役割もちゃんとありましたけど、今は僕より年下の後輩連中ばかりなので、自分が引っぱっていかなければいけないという思いもありますし。誰かリーダー変わって欲しいんですけどね(笑)。
── 初めてロフトに立ったのはいつぐらいなんですか?
根崎:高校卒業してすぐぐらいです。まだ西新宿にロフトがあってcali≠gariがやっていた“東京地下室”ってイベントが初めてのロフト出演だったと思う。それから、チケット代1000円でワンマンをやったり、いろいろやらせてもらいましたよ。ロフトは、バンドマンだったら憧れのライブハウスですから。
── どんなバンドに憧れていたんですか?
根崎:小学生の時にザ・ブルーハーツを聴いて、中学に入って初めてコピーしたんです。バンドを始めた時はボーカルだったんですよ。でも、当時ドラムのヤツがヘタだったので、「変わっぺ」と言って変わったら意外と簡単に叩けたんですけど、実際ちゃんと始めたらとんでもなくて、もう嫌だって。
── 今ブルーハーツに憧れていたとおっしゃってましたが、2009年にリリースしたシングルには『ブルーハーツに憧れて』というタイトルの曲がありますよね。バンドを始めた当初から今に至るまで、“夢”や“憧れ”をテーマに曲を作られているんですか?
根崎:夢をテーマにしたのは25歳〜26歳ぐらいの時かな。それまでは反社会的な歌を書くことが多かったんですが、そんなの結局何も変わらないし、面白くなくなってきちゃって。それよりもライブの面白さだったりを伝えたいという方向に気持ちが変わり、それからは夢をテーマにするようになりました。サウンドもいろいろと試行錯誤した時期もありましたけど、やっぱりロックが一番性に合ってるかなという感じはします。
── きっとこれからもロックをやり続けていくだろう、と。
根崎:音楽的な道も安定してきたのかな。20代の頃よりは今のほうが何もかも円滑に進むような気がしているんです。今までの経験があったからこそだと思いますし、それはそれで素晴らしいことだと思う。でも、若い頃って周りとうまく調和が取れなかったり、上手くいかない時期は誰にでもあって、それも忘れちゃいけないって最近すごく思うんです。
── 初心に返るというか?
根崎:6月18日に『モール505』というシングルを発売したんですけど、モール505は僕らが高校生の時に野外ライブをやった場所で、自分達で機材やテントを持ち込んでライブをやったんです。何を思ってバンドを始めたのかって、年齢を重ねるにつれ周りの忙しさやらに飲み込まれて忘れがちになるんですけど、今だからこそあの時の気持ちを忘れないという意味も込めてこの曲を作りました。
── 話が戻っちゃうんですが、なんでバンドを始めようと思ったんですか?
根崎:単純にモテたかったからです(笑)。そんな不純な動機で入りつつも、いつの間にかマジになっていたというのがロックのすごいところだと思いますね。さすがに33歳でまだバンドやってるなんて、当時の僕は思っていなかったですから。ラヴィアンローズが解散して2年ぐらいバンドから離れていた時期があって、その時にバンドやらなきゃダメだなって。俺にはなくてはならないもんなんだなって思ったんです。だから、ずっとやるだろうなという思いはありますね。ミュージシャンとしては居座ると思います。一気に売れたいという野心は若い頃たくさんあって、それで失敗もたくさんしましたから。僕らの曲に『真実の螺旋階段』っていう曲があるんですけど、螺旋階段って1階分上がっても見える景色ってあまり変わらないじゃないですか。でも確実に上に上がってるんだっていう曲で、今は着実に確実に一歩ずつ階段を上っていきたいと思います。
── 根崎さんって、後輩に慕われそうな感じがありますね。
根崎:先輩に嫌われるタイプなんです。だから後輩ばっかり(笑)。とは言っても、たまにTOKYO YANKEESとかからもイベントに誘われますよ。できれば断りたいですけどね(笑)。電話がかかってきて、「はい出ます」って言ってますけど。あとJOLLY PICKLESとか、僕らのことをかわいがってくれてる極少ない先輩からは誘われます。
── 7月に結成3周年ライブがロフトでありますが、それ以降は?
根崎:9・10・11月に茨城救済企画を予定しています。
── 根崎さんは茨城出身ですからね。震災以降、歌詞にする言葉が変わったりはしましたか?
根崎:それは変わりました。頑張ろうとかそういう言葉を使うようになったのかもしれない。『モール505』もそうですし。あと、20代前半の頃と歌詞を書くうえで変わったなと思う部分があって、「これでいいや」っていうのがなくなりましたね。「これがいい」っていう感じになってきた。
── それが、音楽を続けていく覚悟なのかもしれませんね。では、最後に開催間近となった7月18日のロフトのイメージと、本誌を手にしたファンの皆さまにひと言お願いします。
根崎:いつも通り楽しいライブを伝えられたらと思ってます。でも、ロフトのステージは緊張しますからね(苦笑)。由緒正しきところなので頑張ります。ファンの皆さまには………末永くよろしくお願いします、とお伝えください(笑)。

このアーティストの関連記事

1曲入りNew Single『モール505』
作詞/作曲 根崎料栄

500yen (tax in)
この売上は全て義援金として寄付させて頂きます

1st Mini Album『真実の螺旋階段』
DOUSA-1135 / 2,000yen (tax in)

※全国CDショップで予約・取り寄せが可能です。

amazonで購入

01.真実の螺旋階段(らせんかいだん)
02.うたかたの恋
03.あこがれ
04.オデッセイ
05.プログレス
06.生きて…

LIVE INFOライブ情報

7月18日(月)新宿LOFT
兎じゃNIGHT☆vol.10〜兎-usagi-3周年記念ワンマンLIVE〜
兎-usagi-

OPEN 18:00 / START 18 :30
ADV. 3,000 / DOOR 3,500(+ドリンク代別途)
チケット:LOFT店頭 / ぴあ(P:137-751)/ ローソン(L:76022)/ e+発売中!
(問)新宿LOFT Tel03-5272-0382

ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
癒されたいカルチャー
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻