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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】WOOHOO!(2008年3月号)- これまでの活動から一転、新境地でのリスタート。 全てをさらけ出した『BUTCHAKE!』リリース!!

これまでの活動から一転、新境地でのリスタート。全てをさらけ出した『BUTCHAKE!』リリース!!

2008.03.01

超ミニ・スカートでパンキッシュなパフォーマンスを魅せるヴォーカリスト・Lanが、The Bell'sやVANILLAで活躍していたギタリスト・野山昭雄と出会い、新バンド"WOOHOO"を結成した。Lanは、バンドとしてステージに立っている姿を妄想している日々だったが、実際にステージに立って現実の厳しさを痛感...。その後、自身を鍛え上げ、ようやく"バンド"としてのスタートを切った。ジャンルにこだわることなく、ボーカルがLanだからできる楽曲、魅せることができるステージを考え、日々邁進中。インタビュー中、キャリアがあるAkioさんも、Lanさんの前では振り回されっぱなしになってしまう、お二人のかけあい漫才のような会話にも注目。(interview:やまだともこ)

想像と現実のギャップ

──それぞれキャリアのあるお二人ですが、バンドを一緒に組もうとなったのはどんなきっかけなんですか?

Lan:私は前からバンドや音楽をやりたいと言いながらも、アイドル養成所に行ってた時期があって歌ったり踊ったりしていたんです。そこを卒業してからも音楽をやりたいなーと思っていた時にAkioっちと出会って、一緒にやろうよーってなったんです。

Akio:僕らの場合は音楽をやろうと思ったらバンドを組もうって思いつくんだけど、Lanはバンドや音楽をやりたいって思っていたのに、ずっと離れた方向で活動してたんだよね。ある時に音楽をやりたがってる子がいるって話を聞いて、それならいろんな意味でバンドをやったほうがいいんじゃないかと思ったです。アイドル養成所にいたにも関わらず「団体行動は嫌いです」って言われたけどね(笑)。でも、ただ歌えると言っても生演奏で歌えない人はいっぱいいるし、まずこの子はたたき上がった方がいいんじゃないかなって。それでワクワクするんだったら経験してみればいいじゃんって思ったんです。歌ったり踊ったりはしていたけれど、そういう意味では音楽の経験はないに等しいんじゃないかな。しかも、Lanもマネージメントの社長さんも、ステージの経験があるからライブもできると思っていたんですよ。だから、着る衣装やメイクのイメージをどんどん僕に持ってくるんです。ライブなんて千本ノックみたいなものなのに…。それで、とりあえずやってみたら見事に2人とも玉砕して…(笑)。

──どうだったんですか? 初ステージは。

Lan:出て行った瞬間に「想像と違うー」って。思い描いていたものと違うし、そんな簡単なものじゃなかったです(笑)。

Akio:衣装は派手なのに、本人はステージに立ちつくしてるの(笑)。

Lan:自分がどんなものかを思い知らされたし、今はそこからのし上がっていく日々ですね(笑)。

Akio:そんなにのし上がっていないけどね(苦笑)。そこで僕がプロデューサーという形で関わるより、一緒にバンドを組んでいくほうが楽しいかなって思ったんです。全てがライブ中心というわけではないけど、ライブをやりながら必要な曲を作ったり、こうやってライブをやりたいから激しい曲を作ろうって考えていった方がワクワクするし…。Lanは、最初は思いだけが先行していたけど、人並みに音楽をやってみたい、バンドをやってみたい、ライブハウスに出てみたいという課程をようやく踏み出した感じ(笑)。

Lan:お待たせしました(笑)。

──初ライブはどこだったんですか?

Akio:最初はライブができればどこでもいいと思ったけど、どこでも出してくれるわけじゃなくて、都内は全然出られなかったんです。町田とか柏とか地方に行ったり、やっと都内に来て池袋。でも、ライブをまずやってみたかったんです。キャリアがあると言われているけれど、そういう意味ではWOOHOOは初めからお膳立てがあってできることはなかったですね。

──衣装やステージは、妄想していた当時のものに近づいてきました?

Lan:まず、妄想していたものが間違っていたことに気付いたんです(笑)。自分がどんな人間かを知らなかったんですよ。フワフワのスカートを履いて、私ってこんな感じって思っていたことが1個ずつ消去されて今の形になったんです。

Akio:わかりやすく言うと、ジャンプもしてみたいしヘッドバンキングもしてみたいビョークだった(笑)。

──今は、ステージでは自分なりに見せられるようになってきてます?

Akio:今ができてるかと言えば一概には言えないけど、ちゃんと進化はしていきたいな。ただ、前と比べればできたと言えるかもしれない。今回リリースした『BUTCHAKE!』は音楽性がどうのこうのとか言うより、自分たちがどんなライブをやるのかが若干でも匂わせたかったんです。ちょっとでもライブが想像できたり、裏切ることがあったりしてもいいと思うし、それがわかるジャケットであればいいと思う。3曲入りのビデオも作ったんだけど、WOOHOOのヒントになればいいかなって思ったんです。こんなことするんじゃないかなってちょっとワクワクするような、WOOHOOをわかってもらいたいと思ったんですよ。

──ということは、さらけ出したところの『BUTCHAKE!』という意味でもあるんですか?

Akio:そうです。「さらけ出していこうか、じゃあ『BUTCHAKE!』でいいじゃーん!」って冗談で言ったのが本当になっちゃった(笑)。

──大胆なタイトルですよね。

Akio:ロックの欠片もないよね(笑)。でもそれがWOOHOOらしいかな。コアな洋楽ファンの人にいいって言われたりして、面白いなって思うんだよね。でも、まだまだ自分たちの全部が出せてるとは思えない。ライブをやっていくということは進化をするしかないし、音楽も絶対に進化するはずだし、そういう意味ではライブを中心にとは思うんだけど、本当はライブってあんまり好きじゃないんだよね。昔からやってるけど、緊張するし一発勝負に弱いんだよ(笑)。自分が最高だと思うのはリハかレコーディング。だから音楽はやりたいけどライブは苦手とか、バンドをやりたいけれど団体行動はとりたくありませんっていう矛盾したところがLanとは似てるのよ。でも、2人でもバンドだけど、人数は増やしたいね。

──今、ドラムとベースはサポートの方ですか?

Akio:ベースは元々ロッカーズとかやっていて、今はモスキートスパイラルの穴井仁吉さんです。大先輩だけど仲良くしてくれるんです。なんでそんなすごい人が一緒にやってくれてるのかわからない(笑)。

──『ダメ少女』(M-1)は中山加奈子さん(ex.プリンセス プリンセス)に歌詞を書いて頂いてますしね。

Lan:この曲はライブを始めた当初ぐらいからやっている曲で、そのころは衣装だって間違えてるし、書く言葉も自分をちゃんと伝えられてない。アナタが勘違いしているんだからねって言う曲だったんですよ。

──アナタがダメ少女みたいな(笑)。

Lan:まさにそれがタイトルなんです(笑)。『ダメ少女』っていうタイトルで詞を書きたいんだけど、支離滅裂だったから手術してくださいって言ったんです。

Akio:1曲の中に4つぐらいテーマが入ってるような曲だったんだよね。だから、全部書いてもらったわけじゃなくて、Lanの詞を題材に書いてもらったんですよ。

詞はガールズトークの延長線

──『Thank U Yeah!』(M-2)は何かヒカリを見つけたテンションが高めの曲ですね。

Lan:ミニアルバムを作るまでというのは、模索していたし、周りのことも見えなかったんですが、自分には確実に見えているものがあったんです。それを見失ったら終わっちゃいますけど、唯一ひとつのヒカリがあるからがんばっていけたんです。途中のレゲエのところではコールアンドレスポンスをできるようなものにしたくて、良い雰囲気の曲になりましたね。

Akio:メッセージを投げかける詞って多いし、WOOHOOにもそういう曲はあるけれど、Lanの場合メッセージを伝えるというよりは、まず会話になっていればいいかな。歌詞で会話している感じの進め方。今のLanが鋭いメッセージを投げかけるということは、ちょっと違和感があると思うんです。

──会話というのは、女の子同士の会話ですか?

Lan:はい。ガールズトークですね。

Akio:ガールズトークのような共感の仕方があっても良いと思うんです。

──メッセージというよりは、「どうにかしたい」とか希望を言っているものが多いですもんね。

Akio:「私も~したい!」という会話的ですよね。もともとアルバムタイトルも“ガールズトーク”にしようと思ってたぐらいなんですよ。女の子の日常会話みたいなもの。存在だって、カリスマ感よりは日常にLanがいるという感じ。

──友達にいたらいいなと思いました。

Akio:そうそう。

Lan:ガールズトークって些細なやりとりかもしれないけど、明日もがんばるか!みたいな話をしているだけで元気になれるんですよね。

Akio:するどいことも言うし、ポジティブでもあるんだよね。そういうのがテーマでありたい。ガールズトークって、男子は覗いてみたくなるものだしね。すごいメッセージを使うことはないけど、Lanちゃんががんばろうって言ったから、がんばれるというほうがわかりやすい。その感じがすごく素敵だと思うんです。

Lan:もちろん女の子もノリで「がんばろう」って言ってるわけではなくて、立ち止まってもしょうがないって思っているんですよ。

Akio:あれは女性のパワーでもあるよね。身軽さなのかいい加減さなのか(笑)。その勢いが世の中でいろんなものを作って行くじゃない? ワクワクするし、面白いと思いますよ。

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