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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】六畳人間(2007年9月号)- 今秋発表の新作レコーディング、(ほぼ)終了! PEACE MUSICスタジオに籠もりミックス作業中のメンバーを直撃!

今秋発表の新作レコーディング、(ほぼ)終了! PEACE MUSICスタジオに籠もりミックス作業中のメンバーを直撃!

2007.09.01

というわけで、前号に引き続き六畳人間への密着インタビュー第2弾であります。8月の彼らはほぼ1ヶ月を費やしてレコーディングの作業に没頭。ゆらゆら帝国やギターウルフ、穴奴隷などの作品で定評のある中村宗一郎氏(PEACE MUSIC)をエンジニアに迎え、これまでになく時間を掛けてじっくりと作品作りに取り組んでおりました。リズム録り~ダビング作業をほぼ終え、幾分ゆとりの感じられる時期に本誌はメンバー3人の肉声を奪取。クールを装いながらも、その和やかな表情とブレのない発言からは新作の確かな手応えが感じられます。気になるその新作のよりくっきりとした輪郭については待てよ次号!(interview:椎名宗之)

要らないものをどんどん減らしていく方向で

──8月9日からレコーディングが始まって今日で2週間ちょっと、進行具合は如何ですか。

伊藤良貴(ds):凄く順調ですね。

高尾 諭(g, vo):滞りなく進んでますよ。

伊藤:僕達リズム隊は2日か3日で録り終わってしまって、今のところ何もやってないんですよね(笑)。

杉原考祐(b):僕は家でずっとベースを練習してますし(笑)。

──ははは。当初はリズム録りに4日ほど押さえていたそうだし、本当に順調なんですね。先月号のインタビューで高尾さんが言っていた、エンジニアの中村宗一郎さんに指摘された課題点はクリアできましたか。

高尾:えーと…何でしたっけ?(笑)

──中村さん曰く、「構成が練られていない、ドラムが全部一緒、ベースが弾かなくてもいいものを弾いている、声を張り上げているところが聴いていてしんどい」っていう。

高尾:ああ、それは結構解消された感じがしますね。

──レコーディング前に中村さんと話をちゃんと詰めたんですか。

高尾:まず、デモを聴いてもらった7月の半ばくらいにそういうアドバイスを戴いてたんで、一旦持ち帰って練り直したんです。ベースのフレーズを抜いたり、ドラムはちょっと違うことをしてみたり、声を張らないと唄えなかったところはキーを下げたり、メロディもちょっと変えたりして。で、レコーディングに入ってからリズム録りの段階でまた中村さんに「それはちょっとないでしょ」って言われたりして(笑)。

伊藤:「まだドラムが多い」って言われましたね。

杉原:フレーズとかの部品部品で捉えちゃって、全体が見えてないところがあったんですよね。

高尾:そう、上モノがやればいいところをドラムが全部やろうとしてたんですよ。そういうのを録りながら修正していった感じですね。でも、そこを理解すれば作業は早かったんで。

──となると、ドラムはかなりの路線変更を余儀なくされたんですね。

伊藤:そうですね。でも、凄く楽しかったんですよ。自分でいつも通りやってたら絶対にできなかったことができたので。

──スタジオで突如フレーズを変えたりすることに戸惑いはありませんでしたか。

伊藤:でも、難しいのを叩けって言われるわけじゃなくて、むしろ叩きすぎてるから簡単にするっていう感じだったんで。整理すると言うか、要らないものを減らした感じで。

高尾:7月の時点でそういう話があったから自分達なりに考えたんですけど、まだ全然足りてなかったんですよね。もっと削れてるほうが良かったっていう。“まだ上があるのか…”っていう驚きがありましたね。

──ドラムがシンプルになると、自ずとベースも削られていくわけですよね。

杉原:そうですね、必然的に。まぁ、何と言うか…今回は自分の腕のなさを実感しましたね(苦笑)。合わせることしかできませんでしたから。「ドラムがこう叩くからこう弾いてみて」って言われたらできるんですけど、アイディアをその場で形にするとか、そこから自分で派生させるっていうのができなくて。もうリズム録りも終わったことだし、家で練習してたほうがバンドの今後のためになるんじゃないかと思って(笑)。

──次のライヴも近いですしね(笑)。そうやって全体のバランスを俯瞰することは、中村さんから指摘を受けて初めて判る感じなんですか。

高尾:僕の場合は、判ってても主張が通らないと言うか、思っていることを言葉で伝え切れないんですよね。それが原因でメンバー間でケンカになってしまったりもするし。あと、僕はぼんやりとしか判ってなかったりするんですよ(笑)。何となく“おかしいな…”と思いつつ、「後は考えてよ」って2人に振ってしまうんですけど、中村さんの場合は「ここがこうだからこういうふうに変えてみたら?」って具体的に言ってくれるから僕も対応できるんです。

──高尾さんが感覚派で、中村さんが理論派みたいな感じ?

高尾:そうですね。おかしいと思うポイントは一緒なので、中村さんとは話が合うんですよ。僕の思ってることを「それはこういうふうに言いたいんでしょ?」って代弁してもらう感じです。

──なるほどね。今は作業段階としてはどの辺りなんですか。

高尾:もうダビングが大体終わって、昨日からミックスに入ってますね。

──レコーディング工程を知らない読者のために説明しておくと、まずベースとなるリズム・トラックを録るわけですよね。

高尾:そうですね。僕達の場合は3人一緒にドラムとベースとギターを録って。

──で、そこに歌やギター・ソロ、パーカッションなんかを重ねて録るのがダビングと。

伊藤:あと、スタジオの隣のカラオケ・スナックの音も聴こえてきますけど(笑)。

──今も聴こえますしね(笑)。それにしても、随分と早いペースで作業が終わりつつありますね。

高尾:でも、中村さんには「もうちょっと早く終わったんじゃないの?」って言われましたけどね(笑)。リズムに3日、ダビングに5、6日とかですかね。ダビングはギターとかキーボードのフレーズ自体がもう決まってたから、後はどんな音にするかってところだけだったんで。まぁ、僕は腕ありますからね(笑)。

10_ap01.jpg一同:(笑)

──あと、レコーディング開始から約1週間後に渋谷屋根裏でライヴがありましたけど、途中にライヴがあると気持ちの切り替えが大変じゃないですか?

伊藤:いや、むしろ息抜きって感じで楽しかったですよ。

高尾:リズム隊の2人はもう録りも終わっていたから、解放されて“イェーイ!”って感じだったんじゃないの?

伊藤:でも、絶対に録り直すと思ってたからそうでもなかったよ(笑)。

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