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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】Theピーズ(2006年2月号)- このままでいいよ。みんな生きてれば。 もう十分だもんね、40までやってるんだから。何もねだりません

このままでいいよ。みんな生きてれば。
もう十分だもんね、40までやってるんだから。何もねだりません

2006.02.01

2005年11月にアルバム「赤羽39」をリリース。ファットにしてしなやかなグルーヴをたたえたロックンロールにさらに磨きをかけたThe ピーズのベース&ボーカル、大木温之。LOFTにも数多く出演している彼から深い話を聞きだすべくインタビュー場所に向かってみると、なんと(やはり?)はるさんは深い深い二日酔いに苦しんでいたのだった。うーんと唸りながらポツリポツリと語られる言葉には、来年、バンド生活20年を迎える彼の奥深い経験が込められている......と思いたい。(interview:森朋之)

ずっと走り続けてきたわけじゃないぜ!

はる:あれ、どこかで会ってますよねえ?

──はい。「The ピーズ」(2003年リリース)のときに…。

はる:やっぱり。元気そうで。

──はるさんも。

はる:なーにが。ぜんぜんですよ。今日、二日酔い。でも今日、練習だから。がんばろう。

──休肝日とかないんですか?

はる:昨日は休肝日のはずだったんですけどね。ロードワークしてるうちに、体だけじゃなくて心も鍛えてみようかと思って飲みはじめたら、帰れなくなっちゃって。記憶がないんだよね。もう懲りた。

──記憶がないのは危ないですよね…。寒いし。

はる:危ないね。でも、月がきれいだったから。今年はたぶん、関東でもずいぶん死んでるんじゃねえかなあ、この寒さで。俺も死ぬとこだった。危ない危ない。

──…なんで走ってたんですか?

はる:走るのはいいですよ。ツアーの前とかワンマンの前はちょっと走っておくと、なんかいいんだよね、肺とか。

──ツアーの調子はどうですか?

はる:うん、それなりにがんばってるほうじゃないかなあ。

──(笑)。えーと、ロフトにはじめて出演したときのことって覚えてます?

はる:バンドはじめて2年目くらいじゃないかなあ。88年。ライブハウスっていったら、渋谷の屋根裏か新宿のロフトかって感じだったからねえ、当時は。うれしかったよ。

──18年前ですね

はる:18年か19年か…。もうすぐ20年だからね、バンドをやりはじめて。まあ、休み休みやってるからな。…ずっと走り続けてきたわけじゃないぜ!

──そこだけはきっぱりと。

はる:おう! 二日酔いでべろんべろんだしな。休んで休んで…まあ、好きにやってますよ。

──その頃、バンドに対する夢とかってありました?

はる:夢? バンドで? そうだなあ、覚えてないけど、どうせ好きなことやってるんだから……それ以上は何も考えてなかったな。大きい音を出せればいいなっていう。それくらいじゃないかな。

──いまは?

はる:うん? うーん、わかんない。昔はもうちょっと、サービス精神とかあったかもしれないけど、いまはないかもね。しゃべることも考えてないし。盛り上げようとは思ってたけどね、結局、曲が暗いからねえ。盛り上げようとしても無理があるんだな。だから、勝手にやるだけ。なんかしゃべっても、下ネタくらいしか出てこないんだもん。でも、下ネタをしゃべっても、すごく引くんだよなあ。シーンと聞き入ってるからね、メンバーすら。

──(笑)。

はる:でも、ロフトは音デカイからいいよね。いまはどこも音が小さくなちゃったから。ロフトはいまもデカめでいいんじゃないんかなあ。やっぱ、やかましいくらいじゃないとね。うるせえ!って耳をふさぐくらいじゃないと、気持ちよくねえよ、見るほうも。

──活動休止してるとき、ロフトに行ったことは?

はる:いや、余裕なかったよ、そんな。仕事も忙しかったし。恥ずかしいしね、バンドやめちゃってるから。いつ復活するんですか? とか聞かれるのもめんどくさかったし。復活運動とかね、ありがたかったけど、恥ずかしかった。

──ほっといてくれって?

はる:うん。人のことはほっときゃいいのに。……俺が悪いんだよ。うーむ。

──(笑)。バンドを再開した後もロフトは何回も出演されてますよね。

はる:引っ越したあとのロフトは……ちょと、見づらいよねえ。横幅がひろくて。でも、音は同じようにデカイからいいんじゃないの。あ、照明は暑いなあ。なんか最近、電気が明るいよね。特に白い電気が。あんなに照らされてもねえ。年寄りだから、見られたくないんだよね。暑いのやだなあ。

──ライト減らしてもらったらどうですか?

はる:それは言ってる、自分を守るために。あとさあ、イベントとかだと出番が後のほうだから、さらに酸素がなかったりして。だからロードワークで鍛えないと… 。

──話が戻りましたね

はる:だって、いまがいちばんつらいもん。というか、今日がいちばんつらい。

──人生のなかでいちばんつらい日?

はる:二日酔いってそうだよね。内臓ぜんぶ取り替えたい…。ライブもきついよね。2時間だからねえ、ワンマンだと。歌うたいながら(演奏する)、ってきついな。ドラムもきついんだろうな。みんな、がんばっとるのう。

──(笑)。

はる:曲を減らせばいいんだけどね、なんか最近、たくさんやるようになっちゃって。いろんなことやりたくなるんだよね、あれもこれもって。よくばりだな。まあ、活動が長いからね、昔の曲とかもやりたくなっちゃうんだよ。いまさあ、友達のライブハウスで、昔の曲を少しずつやっていくシリーズがあって。まだ2枚目だから、先は長いね。

──昔の曲って、どうですか?

はる:前は音をずいぶん重ねてたね。時間もかけてた。いろいろと凝ってたんじゃないかな、前のほうが。いまは早いもん。演奏はすぐ録り終っちゃう。歌入れには時間かかるようになってきたけどね。一行ずつ、必死で歌ってるよ。

──シンイチロウさんはいつも涼しい顔して叩いてるように見えますよね。

はる:や、パクパクしてるよ。苦しいときはパクパクしてる(笑)。あと、キックがでかくなっていくね、つかれてくると。力んでるのかなあ。

──ロードワークはやってなさそうですね。

はる:スロットだよね。リズム感が鍛えられるんじゃない? あとは動体視力も。それはドラムに関係ないか。でも、シンちゃんは早いよ、レコーディング。ウガンダの頃は大変だったもんなあ。緊張しちゃってたからね。大変だったよ、いろいろと。

──でも、バンドは楽しいんでしょ?

はる:……楽しいですよぉ。

──酒より?

はる:いちばん楽しいのは競馬の予想してるときかなぁ。ほんとはマージャンやりたいんだけど、みんな忙しいからね。昔みたいに朝までやってる体力もねえし。

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