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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】HATE HONEY(2006年2月号)- the last resending teenthrash 激動の10年と新たな旅の始まり

the last resending teenthrash 激動の10年と新たな旅の始まり

2006.02.01

どうしてもロフトで最後を飾りたかった

03_ap03.jpg──そして、ラスト・ギグはホームグラウンドである新宿ロフト…。

高木:俺達はロフトで始まったバンドだし、ロフトで終わりたいと思ったんですよ。だから最後のライヴをロフトでやれて凄く嬉しいし、満足してるんです。本当は、もっと広いキャパシティのライヴハウスでやろうっていうスタッフの意見もあったんですけど、自分達としては絶対にロフトで最後を飾りたかったんです。

──この場を借りて、ロフトを代表して感謝します。本当に有り難い限りですよ。

高木:いや、こちらこそですよ。俺達は本当に新宿ロフトというライヴハウスに感謝しなくちゃいけないバンドだし、新宿ロフトがあったからこそバンドとしてのプライドも保てたと思うんです。今のロフトで働くスタッフは皆凄く温かくて、店長の東田を始め、河西、大塚、道京…と、俺は彼らの人柄が大好きですよ。

──活動休止前も復活後もワンマンをロフトで行なったり、活動の節目、節目には必ずロフトに出演して頂いたわけですが、とりわけ印象深いライヴというのは?

高木:それはもう、語り尽くせないですよ。そもそも最初のワンマンがまだ小滝橋通りにあった頃のロフトだったし。敦がDEEPというバンドをやっていたので、その関係で動員もあったんです。まぁ要するに、最初は敦のファンばかりだったんですけどね。そこからどんどん動員が減っていって、また徐々に増やしていって。それは凄くいい経験ができたと思ってます。

MITSU:俺は、旧ロフトへはHATEのライヴによく遊びに行ってましたけど、ステージに立ったことはなかったですね。初めてロフトでライヴをやったのは歌舞伎町に移ってからです。HATEの前にやってたバンドで、BAD SiX BABiESのオープニング・アクトを務めたのが最初なのかな。それまではギター&ヴォーカルだったんですけど、HATEの復活ライヴは自分がギタリストとしてステージに立つのが初めてのライヴで…あれはビデオとしてリリースもされたけど(『HATE HONEY 020423 LOFT』)、言葉に言い表せない印象的なライヴだったなぁ(笑)。

高木:あと、往年のロフト打ち上げ伝説みたいな酷い呑み方はしなかったつもりですけど、俺達は呑み始めるととにかく長いですね(笑)。

MITSU:朝の4時を過ぎて、「閉店します」ってスタッフに言われてからが長いからね(笑)。

──ロフトでの最後のライヴは、どんなものにしたいですか?

03_ap04.jpg高木:ひとつ考えているのは、そこで死なないようにするってことなんです(苦笑)。考えれば考えるほど、そこで死んじゃいそうなんで。もしかしたらそれが一番恰好いいのかもしれないけど、そこで死んだらオシマイなんで。だから最後は…笑ってほしいですね。お客さんも、ロフトのスタッフも、もちろん俺達も。笑って終わりたいです。

MITSU:どういう姿勢で臨むかとか、そういうのを考えてライヴをやるってことはしないし、最後もしないつもりですね。その場のお客さんと共有できる空気と言うか、そこで色々と感じながら変化していくのがライヴだと思うから。特にHATEはワンマンだとたくさんの曲をやるからね、喜怒哀楽じゃないけど。願うなら“怒”のe´?部分は極力抑えてもらって(笑)。これで最後かという悲しい気持ちもあるだろうし、純粋に楽しむ気持ちもあるだろうし、その時々の感情をダイレクトに受け容れてくれればいいと思いますよ。

──HATE HONEYとしてこの10年間を振り返ってみて、率直に今どんな心境ですか?

MITSU:10年前って言ったら、俺なんて20歳ですから(笑)。

高木:HATEのファン同志が結婚して、子供が産まれたりとかしてる歳月が経ってるんですけど、本当にアッと言う間でしたよ。気が付いたらそれだけの時間が経ってた感じですね。

──10年前はまだ今のようにパソコンやネットが日常的なものじゃなかったし、ライヴもフライヤーに載っている僅かな情報や音楽誌の記事を熟読して足を運んでましたよね。今はバンドを取り巻く状況も音楽を聴く側の在り方も大きく様変わりしたし、そう考えるとHATE HONEYは激動の10年を走り抜いてきたと思うんですが。

高木:こっちは何も変わってないんですけどね。ただ、HATEの音楽を聴いてくれるお客さんには、そういうフライヤーの僅かな情報から読み取って足を使うような人間であってほしいですけど。最初に言ったように、俺達はただ好きなことだけをやってきただけですから。頭でっかちな大人が「そんな綺麗事ばかりでやっていけるわけないだろう」って言うのも一方では判るけど、俺は絶対にそんなことないと思う。HATE HONEYは好きなことをやり抜いて10年間やってきましたからね。やっぱり俺には歌しかないと思ってるし、HATE HONEYを離れてゼロに戻った高木フトシという一個人が一体どんなものなのかという問い掛けを、今まで以上に深くしていくでしょうね。こうして唄うことに腹を括れるようになったのは、間違いなく敦、MITSU、FUCHIのお陰だし、HATEのスタッフもそうだし、ロフトもそうだし、そういういい出会いがあった結果ですからね。

──では最後に、3月25日に新宿ロフトへ集う皆さんにメッセージを。

MITSU:単純に来るのは楽しみにしていてほしいけど、来る前からあれこれ考えずに、ライヴを体感して存分に楽しんだ後に何かを感じ取ってくれたらいいですね。

高木:これはお願いになっちゃうんですけど、今までツアーで行けなかった場所に住むお客さんには、俺達の始まりである新宿ロフトへ最後に集まってほしいんですよ。HATE HONEYというバンドのロックンロールを純粋に楽しんでほしいし、ラスト・ギグにしかない空気が間違いなくその日のロフトにはあるんで。そして最後に一緒に笑い合えたら嬉しい。俺達はそこで終わるけど、その日のライヴで掴み取った“何か”を、観てくれた人がそれぞれの実生活の中で繋いでいってくれたら最高ですね。色々と大変だけど、自分の好きなことを貫くことの大切さをみんなに忘れないでほしい。その姿勢こそがHATE HONEYのプライド、生き様だったからね。

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