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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】三田佐代子×吉田豪(2005年9月号)- ありがとう!破壊王

破壊王イイ話対談

2005.09.01

2005年7月11日、破壊王・橋本真也選手が40歳の若さで亡くなった。プロレス界のみならず日本中の多くの人達から愛されていた破壊王。そんな橋本選手を追悼するため、サムライTVのキャスターでお馴染みの三田佐代子さんが、9月30日にロフトプラスワンで「ありがとう!破壊王」を開催する。そこで、今回ROOFTOP誌上において、キャスター駆け出しの頃から橋本選手にお世話になった三田佐代子さんと、インタビュアーとして10回以上破壊王に取材をしてきた吉田豪さんに、破壊王のいい話を存分に語っていただいた。(構成:加藤梅造)

お前に公認されるのはイヤなんや!

三田: いきなりですけど、橋本さんのCD『橋本元年』と『ロックアップ』ってお持ちですか? 私、ずっと探してるんですけどなかなか見つからないから、今度のイベント用にお借りしたいなあと思って。

吉田 :もちろん持ってますよ、『橋本元年』はサイン入りで2枚(笑)。ボクはよく破壊王は映画版ジャイアンだって呼んでたんですけど、『橋本元年』での歌唱力はホントにジャイアン級ですからね! でも先日、「格闘二人祭」の時に破壊王の映像にかぶせて『橋本元年』を流したら、みんな泣いてるんですよ。

三田: ホントですか!?

吉田 : 前はあれだけ爆笑してた歌なのに、こういうシチュエーションで聴くと歌詞のマヌケさも心に沁みるっていうか。

三田: 以前、橋本さんにカラオケに連れてってもらったことがあるんですよ。みんな橋本さんはジャイアンだって言ってたからヒヤヒヤしてたんですけど、普通に上手かったんで「なんだ、橋本さん上手じゃないですか」って言ったら「当たり前や!」って怒られました(笑)。

吉田 : ジュリー好きは伊達じゃなかったんですね。

三田: その時も狭い部屋だったのにちゃんと帽子投げてましたから(笑)。

吉田 : ダハハハハ! さて、それぐらい思い出深い橋本さんの追悼イベントを今度、三田さんがやられるわけですが。

三田: ええ、でも何をしようかまだあまり決めてないんです。

吉田 : ボクも追悼イベントをやりたいと思って元夫人の(橋本)かずみさんを「格闘二人祭」に呼ぼうとしたら、結局それは実現できなくて。『紙のプロレスRADICAL』誌上でインタビューはできたんですけどね。

三田: それは早く読みたいですね~!(※9月現在発売中)

吉田 : いや~、やっぱり破壊王のエピソードは完璧でしたよ! 家庭内でも100%橋本真也で(笑)。

三田: ああ、やっぱり。これは有名な話だと思いますが、子供さんの幼稚園の先生を好きになっちゃったこともあったみたいですからね。

吉田 : えっ! それ、この前の取材で奥さんが唯一「これは内緒ですけど……」って教えてくれたエピソードですよ! 有名なんだ(笑)。

三田: 橋本さんから何度も聞きましたよ(笑)。ラブレターの下書きを奥さんが見つけたっていう。

吉田 : それだけじゃないですよ! 実は……(中略)。

三田: ああ、それでバレたんだ(笑)。橋本さんは「なんで俺が悪いんや!」って開き直ってたんで、「じゃあ奥さんが浮気したらどうするんですか?」って聞いたら「その時は殺す!」って。

吉田 : 奥さんにも「俺はいくら浮気してもしょうがないけど、お前が浮気したら一族全員を殺す!」って宣言していたそうです(笑)。

三田: 一族全員なんですか!?

吉田 : 明らかにやりすぎなんですよ(笑)。でもホント、奥さんがビッグ・ハートな人だから上手くいってたんでしょうね。浮気しても緊急時の連絡先だけ教えてくれればいいからって感じで、相手が知り合いじゃなかったら許すってスタンスだったみたいなんですよ。

三田: すごいですね、それ(笑)。

吉田 : でも、そう言われると破壊王は「お前に公認された浮気は嫌なんや!」って(笑)。だから母親と息子の関係に近かったと思うんですよ。イタズラを母親に公認されてやっても面白くないという。

三田: ああ、そうか。バレないつもりで本人はやってるんだけど、お母さんは全部お見通しって感じだったんだ。

吉田 : 奥さんから聞いて爆笑したのが、闘魂三銃士がみんな妻子連れで沖縄に行く機会があって、その時ちょうど破壊王の奥さんが妊娠中で動けなかったんですよ。そしたら破壊王が「じゃあ、俺は彼女を連れて行く」って言い出して、武藤夫人に本気で怒られたって(笑)。

三田: ありえないー!

吉田 : 破壊王のネタの金脈はまだまだ尽きないですよ。

三田: そうですよね。みんな言ってるのは、橋本さんが亡くなったのはすごく寂しいけど、出てくる話があまりにも面白すぎて、泣きながら笑っちゃう。どうしたものやらって(笑)。

吉田 : それでいいと思うんですよ。まったく感情の入ってない追悼の意を並べるより、それぞれが持っている破壊王のバカ話を並べるべきだなって。

三田: そうですよね。実は、私が「サヨコアリーナ」のイベントを始めて、当初から橋本さんをゲストに考えてたんですが、なかなかタイミングが合わなくて、じゃあ9月にやりましょうって話をしていた矢先の事だったんです。それでどうしようかって思ったんですが、せっかくだからみんなで思い出を話せる場にしたいなって。

三田ちゃんに頼みがあるんや!

三田: 有名な橋本さんのエロ話については、私はそれほど聞いてような……。あ、でもないか。

吉田 : 「三田ちゃん、もっとエロい格好しなきゃアカン!」って、よく怒られてたんですよね(笑)。

三田: そうそう! それで豹柄の下着みたいなキャミソールを買ってくれて。結局一回も着なかったんだけど……。

吉田 : 今度のイベントで着ればいいんですよ(笑)。

三田: そんなことしたら、みんなドン引きですよ! あと下着ついでの話ですが、実は私、橋本さんのパンツを買う係だったんです(笑)。

吉田 : どんなパシリですか!

三田: ある日、橋本さんから電話がかかってきて、「三田ちゃんに頼みがあるんや!」って言うから何かと思ったら、「買い物してきてくれ」って。橋本さんは忙しくて事務所に泊まり込んでた時期だったから「何か食べ物ですか?」って聞いたら、「違う。カルバンクラインのパンツや!」って。それもスリーLの黒(笑)。

吉田 : かなり入手困難ですよね、それ(笑)。

三田: 新宿の伊勢丹メンズ館のキングサイズ売り場にしか置いてないらしくて、それを半年に一回ぐらい頼まれましたね。しかもそのうちの1回が三銃士トークショーの時で。

吉田 : ああ、司会だからついでに買って来い、と(笑)。

三田: 恥ずかしいからこっそり渡したかったのに、破壊王はいつものようにすごい遅刻してきて、本番前のギリギリで「橋本さん、これ」って急いで渡したら、武藤さんが「それ何?」って見つけて。橋本さんも言わなきゃいいのに「パンツや!」とか言うから、武藤さんに「え~っ! 三田ちゃん、ブッチャーとそういう関係なわけ?」って騒がれたから「違います違います!」って必死に否定したんです(笑)。

吉田 : 誤解されたかったんでしょうね(笑)。

三田: でも、もう一生キングサイズ売り場に行くことはないだろうなあって思うと少し寂しいですね……。

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