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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】DAMNDOG(2005年8月号)- 高橋まことがBEATを刻む2005年型ATOMIC DRUM!!鉄壁無比の3ピースが放つマキシマムR&R!!

高橋まことがBEATを刻む2005年型ATOMIC DRUM!!鉄壁無比の3ピースが放つマキシマムR&R!!

2005.08.10

"へばりつかない、へたれない、しみったれない、小気味良いパワー・ポップ・パンク"を身上とするDAMNDOGが、ファースト・シングル「EPOCH」と初のフル・アルバム『A THORN IN MY TONGUE』でバンドとしての新章に突入した。高橋まこと(ex.BOφWY、De+LAX、GEENA、THE DRUMMERS、BLUE CADILLAC ORCHESTRA)が刻むエモーショナルなビートを軸に、骨子となるメロディはどこまでもポップ、しかし甘さには決して流されないという何とも心憎い理想的なバランスは不変だが、3ピース・バンドが奏でるサウンドの限界に挑戦したかのようなヴァラエティに富んだ良質な楽曲の数々を聴いていると、結成から僅か4年でこれほどまでの高みに達したその成長ぶりに驚嘆せざるを得ない。
今なお現役を貫く高橋まことの輝かしいキャリアを直接知らない若いリスナーは素直にそのストレートなサウンドを享受し、BOφWYやDe+LAXの音楽がごく自然に日常生活に溶け込んでいた世代のリスナーは進化し続ける"ATOMIC DRUM"の最新型サウンドとして、DAMNDOGが放つロックンロールの根源的な凄味を存分に楽しんで頂きたい。(interview:椎名宗之)

表面上の明るさの下に潜むトゲ

──シングル「EPOCH」とアルバム『A THORN IN MY TONGUE』が同時発売されましたが、非常にヴァラエティに富んだ楽曲が揃いましたね。

MAYUMI(vo, ba):結成当初からライヴでやっていた古い曲も2、3曲入れたんですけどね。シングルの「EPOCH」は、POTSHOTのCHUCKY(トロンボーン)とMITCHY(トランペット)にゲスト参加してもらって、今までのDAMNDOGとは違った新しい側面を打ち出せたと思ってます。

MAKOTO TAKAHASHI(ds):MAYUMIが「ホーン・セクションを曲のなかに取り入れたい」って言うので、こっちから連絡してみようと思ってたんだけど、NICOTINEのライヴの打ち上げでCHUCKYにバッタリ会ったんだよね。そこで「レコーディングに参加してくれない?」って訊いたら「イイっすよ!」って快く引き受けてくれて。

MAYUMI:前からホーン・セクションには凄く興味があったんですよ。DAMNDOGは3ピースで音が限られているから、+αの要素をサウンドに取り入れたいといつも考えていたんですけど、キーボードとか弦楽器っていう感じでもないし、それならホーンが入ると一番しっくりくるんじゃないかと思って。

MAKOTO:うん、結果的には巧くできたよね。最初はこの3ピースだけで録ったから、感じが掴めないところも正直あったんだよ。ホーン・アレンジに関して俺達は全くの素人だから、CHUCKYとMITCHYにお任せするしかなかったんだけど、仕上がりを聴いたらもうバッチリだった。ただ、後からホーンを入れるにも、リズムをまずちゃんとしておかないとCHUCKYとMITCHYが困るだろうから、そこは意識してきちんと録っておこうと思った。

──昨年末にリリースしたミニ・アルバム『NO WONDER!』は、3ピースという最小限の形態で最大限のロックを打ち鳴らすという、ある意味で初期DAMNDOGの集大成的な作品だったと思うんです。それが今回、「EPOCH」という曲に顕著ですけど、曲の多彩さ、バンドとしての一体感が増した感がありますね。

MAKOTO:うん。せっかく新しい音源を出すなら、今までとは違う一面を出したほうが有難味は増すじゃない?(笑) 今回のシングルとアルバムを聴いてから『NO WONDER!』やそれ以前の音源を聴いてもらえたら嬉しいしね

──「EPOCH」は“新時代”という意味ですが、新章に突入したDAMNDOGに相応しいタイトルですね。

MAYUMI:“これからいいことが始まる”とか、そういうポジティヴな意味合いを付けてタイトルにしました。

──アルバム・タイトルの『A THORN IN MY TONGUE』というのは?

MAYUMI:直訳すると“舌に刺さったトゲ”。“見た目が明るかったりすることだけじゃないよ、本当はトゲもあるんだよ”って言うか。

──一見口当たりがいいポップ・ソングに聴こえるかもしれないけど、甘く見るなよ! みたいな感じですか?

MAYUMI:そうそう、その通り!

──ローリング・ストーンズが『VOODOO LOUNGE』('94年発表)を出した時に、シンボル・マークのベロにトゲを無数に生やしていましたけど、あんなイメージですか?

MAYUMI:そう、私もそれを後で友達から聞いて、自分と考えてることが同じだと思って。私はあんなにたくさんトゲがあるんじゃなくて、1個くらいでいいやと思ってたんですけど。要するに物事には二面性があるってことですかね。表面だけで物事の判断をしてほしくないって言うか。

──その話を聞いて僕が思うのは、DAMNDOGを“高橋まことのバンド”という先入観で聴こうとしないのは勿体ないということですね。BOφWYやDe+LAXといったMAKOTOさんの輝かしいキャリアを色眼鏡で見てしまうと、今の若いリスナーにも充分アピールできる瑞々しいDAMNDOGの音楽が伝わりにくい側面もありますからね。

MAKOTO:うん。そういう先入観をなるべく排除したいって言うか、俺がDAMNDOGを率いて自ら結成したわけじゃないし、あくまでこのバンドはMAYUMIとLEEがきちんと脚光を浴びて、俺が底辺を支えるっていう構図だからね。

──今回、バンドとして新機軸を打ち出せるようになったキーポイントはLEEさんにあるのかなと思うんです。去年からライヴを観ていて、LEEさんがグイグイとバンドを引っ張るようになったのが大きいんじゃないかと。

LEE(g, vo):確かに、自信は着々と付いてますね(笑)。このレコーディングを終えて、またひとつ自信に繋がりましたし。

MAKOTO:去年から今年にかけてツアーを精力的に回って、ライヴの場数も相当踏んだからバンド感は自ずと増したし、何よりもやりやすくなったよね。ライヴを重ねるごとにLEEも歌やギター・ソロで思い切り暴れるようになって、経験値もかなり上がったと思う。やっぱりMAYUMIとLEEというフロントの2人が大人しいとバンドがこぢんまりとしちゃうし、2人が前へ出るようになれば俺も釣られてテンションが上がるからね。

LEE:今まではお2人に気兼ねしてしまう部分がどうしてもあったんですけど、今は“俺に任せて下さい!”って言うか…(笑)。

──お! 頼もしいですね(笑)。

LEE:今回のレコーディングでようやく自分のギターに感情を入れることができるようになったと言うか、頭のなかで描いているものを形にできるようになった気がしてますね。

 

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