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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】メレンゲ(2005年8月号)- 「また明日ね」でつながる未来

「また明日ね」でつながる未来

2005.08.01

 メレンゲの楽曲の作詞/作曲の全てを手がけているクボケンジ氏が、新作『アオバ/July』を引っさげ最近の心境から新作まで大いにフラットに語る。(interview:Hiroko Higuchi*)

今はヘッドフォンやステレオから聴こえる音楽が重要

──前作『君に春を思う』をリリースしてから今に至るまでの近況を教えて下さい。
 
クボ:最近はレコーディングをしていて、アルバムだったりの曲作りをしています。
 
──最近は制作に時間をかけている感じがしますね。
 
クボ:制作はもちろんのこと、ライヴもちゃんと見つめ直したいなぁと。ただ数をこなしていくライヴにならずに、CD作品に重きを置いて挑んでいこう! という…。まずそういう作品を作っていこう! と。
 
──その考えには凄い共感を持てます。精力的にライヴ活動に挑んでいこう! というよりかは今のメレンゲは先程のスタイルのほうが合っているような気がしますね。
 
クボ:でもね、ライヴをしていくのは好きなんですけど、以前散々ライヴを実施してきましたからね。今年は少しゆっくりして、もうちょっとストイックになろうかなぁと。
 
──でも中に籠ってばっかりだと、自分のアンテナが鈍らない?(笑)
 
クボ:鈍りますね(笑)。ライヴでかっこ良いな~と思っていたバンドや身近のバンドの音源を聴く機会がなくなってきてしまって。元々ライヴハウスへ足を運んで観に行くタイプではなかったしね。そうすると、家で聴くCDは邦洋合わせて、比較的クオリティの高い作品ばかりを聴くようになりました。ライヴでの再現性を無視して聴けてしまうから、その分ライヴ・バンドみたいなバンドの音は聴こえてこなくなってしまって。ヘッドフォンやステレオから聴こえる音楽が重要になってきましたね。
 
──そんな風に思うようになったきっかけって何だったの?
 
クボ:僕は兵庫出身で。兵庫ではライヴはしていなかったし。上京してCDをリリースするようになってからライヴをするようになって。元々自分が音楽に目覚めたのも、好きになったきっかけも全てLRのCDコンポから聴こえる音楽がきっかけで音楽を始めたから。音楽を好きになった原点に戻った感じなんです。音楽を好きになったのも、興奮したのもCDからだったから。
 
──その原点がきっかけだ、ということを改めて思い返したからなんだね。
 
クボ:CDで楽しむものを作るというのが義務なのかなぁ…って。
 
──音楽を好きになるきっかけは本当色々あるよね。でも、ライヴで聴いた曲でいいなぁ~と感じたらCDに帰ってくるし。CDで良いな~と感じた曲を今度は生で聴いてみたい! という風に思わせるしね。
 
クボ:僕はCDを聴いていいなぁ~と思ったらライヴを観に行く。自分が好きな曲だったら、ライヴで聴いても絶対に良いんですよ。
 
──今回リリースするシングルの1曲目「アオバ」は、TVドラマの主題歌(テレビ朝日系ドラマ『はるか17』)に起用されているじゃないですか。TVドラマがきっかけでメレンゲを知って、その曲を生で聴きたいが為にライヴへ行くお客さんもきっと出てきますね。またライヴで聴くと感動もひとしお。
 
クボ:そうですね。みんな聴いてくれているんだなぁ~というざわざわした感じが良いですよね。
 
──例えばスピッツの「ロビンソン」をライヴで聴く感じとアルバムの中の1曲をライヴで聴く感じとはちょっと雰囲気が違う? みたいなのってありますよね。
 
クボ:そうそう。バンドが広がるきっかけとなった曲を演奏した時のざわざわ感。あと、その曲をよく聴いていた頃の出来事がフラッシュバックする感じ。
 
──出てきますね~。自分の曲も人にとってそうでありたい?
 
クボ:そうでありたいですね。
 

以前とは違うキラキラしたサウンド作りを意識した

──初めてのCD作品『ギンガ』をリリースした頃は、ライヴで演奏してみたいなぁという感覚はあったの?
 
クボ:ありましたよ。だからこそ、今でもですがライヴに対しては力をつけてからやっていきたいという。
 
──年を重ねたこともきっかけなのかね?
 
クボ:そうかもね。サイクルがあると思うんですよ。今後ライヴ・モードになることもあるだろうしね。
 
──私個人的にはライヴで盛り上がっても、結局家でちゃんと聴ける作品に出会いたいですね。
 
クボ:うん。でも、ライヴも数少ないながらもやっていくし、アルバムが出たらツアーもやりたいですよ。
 
──今年になってから発表した新曲は、割とミドルテンポ調の楽曲が目立つんですけど、自分のモードってそんな感じなの?
 
クボ:そうですね。早い曲を作るバンドは他にもたくさんいるしね。僕らはいいかなぁって。
 
──このシングルっていつ頃制作したの?
 
クボ:6月かなぁ。ギリギリですよ(笑)。
 
──レコーディングは大変だった?
 
クボ:今回は大変でした(苦笑)。もう忘れてしまったけど。
 
──なのにこんな名曲を…曲にちゃんとドラマ性もあって。「アオバ」はドラマの主題歌に起用されるというお話を頂いてから書いたのですか?
 
クボ:そうですね。マンガを読んで。
 
──「アオバ」が先に出来て、カップリング曲の「July」が出来たの?
 
クボ:そうです。だけど「July」は元々だいぶ前から構想があったんです。
 
──夏っぽい曲ですね。
 
クボ:夏休み前のイメージで作ったのかな。
 
──メロディと歌詞はどちらが先に出来たの?
 
クボ:曲が先に出来たんですけど、今回は作曲中になんとなく歌詞も頭にありましたね。
 
──普段はメロディがあって歌詞が出来るというタイプ?
 
クボ:そうですね。曲が出来てないと歌詞に制限がないから。歌詞が全然落ち着かなくって。歌詞には凝りたいですね。
 
──今回リリースするシングルのこだわりは?
 
クボ:音数が減ったことかなぁ。キラキラした感じにこだわりました。以前とは違うサウンド作りを意識しましたね。
 
──シンセの音が印象的で、よりポップな感じがしました。今後出てくるであろう作品がとても楽しみです。そして、ライヴの見せ方も変わってきそうですね。
 
クボ:もっと一つの作品として見せていけたらと思いますね。
 
──今回の作品をリリースした後にはアルバムなり、シングルなりお届け出来そうですか?
 
クボ:1曲だけ凄いのが出来ているんですよ~。たぶん気に入ってもらえると思いますよ。
 
──最近のライヴではサポート・メンバーに鍵盤を迎えていますよね。それは今後も引き続きそのスタイルで実施する感じですか?
 
クボ:したいですね。キーボードを入れて歌の世界を広げていきたいなぁと。
 
──最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
 
クボ:今後はアルバムを作っていくんで、また違ったメレンゲを見せていく自信があるんで注目して欲しいですね。
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