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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】URCHIN FARM(2005年6月号)- 極上のメロディを最大限引き出した総天然色サウンド

極上のメロディを最大限引き出した総天然色サウンド

2005.06.01

ライヴは常に“ロック”であること

──カップリングも非常にイイ曲が揃いましたね。これまたライヴでもお馴染みな「Clover」という曲は、URCHIN FARMならではの甘く切ない秒殺キラー・チューンですが。
 
SOTA:自分の実体験を元に完成させました。まだ僕らが学生だった頃に歌詞を書いて、最初に作ったデモ音源に入っていた古い曲なんです。
 
MORO:どの曲もそうですけど、そのなかでも特にこの「Clover」は演奏してると自分たちでもグッと気持ちが入り込んじゃう曲ですね。
 
SHITTY:バンドで言えば二枚目路線の曲なんで、ライヴでやる時は心持ち男前な顔でプレイしてます(笑)。
 
──「SIGNAL」はコーラスが美しいミディアム調の曲で、切なくも軽快な心地よい仕上がりですね。
 
SOTA:これは、それまでの英語詞から僕が初めて日本語詞で書き上げた曲なんです。
 
SHITTY:テンポも最初はもっと遅かったんだよね。
 
MORO:僕のなかではレコーディングで化けた曲ですね。自分がレコーディング前にイメージしていた「SIGNAL」はもっとヘヴィな感じだったんですけど、佐久間さんは切ないポップな解釈だった。とことまで悲しくしちゃうというか、音の入れ方も少ないからこそ際立つようにシンプルにして、結果としては音にメリハリも付いて凄く良かったですよ。
 
──まさに“佐久マジック”の面目躍如ですね。
 
SOTA:ホントに(笑)。今回シングルに収めた3曲はどれも日本語詞なんですよね。歌を唄うことを突き詰めていくと、英語の高い壁に突き当たるんです。それで今までの英語詞の歌をやめるってわけじゃなく、それはそれでイイんですけどね。でも、特に英語詞にこだわり続けてきたわけでもないんです。メロ回しが英語っぽいなら英語詞にするし、そのへんは柔軟に。
 
──「MONOchrome」に収められた3曲に関しては、日本語詞のほうがお化粧ノリも良かったってことなんでしょうね。
 
MORO:そうですね。今回は3曲ともポップに仕上げることができて凄く満足してますよ。ジャケットのアートワークも含めて大ポップですからね。『RainbowL』の時は「ひと暴れしてこいッ!」というか、とにかくやってみないと判らないことがたくさんあったんですけど、そこで経験したイイ部分、悪い部分を踏まえて徐々にバンド・サウンドが整理・整頓されてきたと思いますね。
 
──それと、SOTA君のヴォーカルがより表情豊かになったのも大きな変化ですね。
 
SOTA:歌入れの最初のほうで、自分が巧く唄えたと思ってもなかなか佐久間さんがOKを出してくれなかったんです。そこで結構悩んだんですけど、ある時フッと肩の力を抜いて唄ったらOKが出て。要するに、“こういうふうに唄おう”とか余計なことを一切考えずに、自然に出てきた瞬間の歌を佐久間さんは摘み取ろうとしていたんですよ。最後の最後は歌入れも順調に進んだし、ヴォーカリストとして変わっていくチャンスを与えてくれた佐久間さんには凄く感謝してますね。
 
──佐久間さんとのレコーディングを経験して、その後のライヴに向かう意識も変わりましたか?
 
MORO:凄く変わりましたよ。ただ、表現方法の面 でできることが多くなったぶん、ライヴでこの4人に戻った時にやれることが限られているなかでどこをチョイスするか? という部分で悩みましたけどね。でも、レコーディングのなかで正しいことは何なのかを学べたし、判断材料も多かったから、「これは要らないな」「あれはやったほうがイイな」という見極めがしやすくなりました。シングルで録った曲をライヴでどう再現するか一瞬悩んで、エフェクターも新たに購入したりもしたんです。それによって他の曲にもまた別 の味が出てきたところもあるし、結果的にはすべてがうまい具合に運びましたね。やっぱりそれも…“佐久マジック”効果 なんですよ(笑)。
 
──今、ライヴをやる上で一番心懸けているのはどんな部分ですか?
 
MORO:“ロック”であること、ですね。ポップな曲でも、静かな感じの曲でも、とにかく「うぉりゃ~ッ!」と大木を薙ぎ倒すかの如く“ロック”であり続けるようにしてますね。
 
──一言に“ロック”と言っても解釈は千差万別だと思うんですけど、URCHIN FARMが志向する“ロック”の定義というのは?
 
SOTA:ヘンな固定概念がないってことだと思うんです。長く音楽をやり続けている人は、「これが俺の“ロック”だ!」って一本筋が入っていると思うんですけど、僕らにはイイ意味でそれがない。何をやるにも常に自由なんです。“ロック”って本来、凄く自由な表現形態だと思いますから。
 
──そもそもURCHIN FARMが奏でる音楽を語る際に多用される“ポップ”という言葉自体、あらゆる音楽のジャンルを内包する懐の深い言葉ですからね。
 
MORO:そうですね。SOTAが言う“定義のなさ”っていうのは、うまく言い当てているかもしれないですね。ライヴで言えば、“ああ、今やりきった!”って思ったその瞬間が“ロック”なんだと思います。
 
──レコ発ツアーも新宿ロフトを皮切りにスタートしますが、タイトルの“3P5 TOUR”は、何かいかがわしい意味と関係があるんですか?(笑)
 
MORO:関係あったりもなかったりも、あったりするのかもしれませんね(笑)。僕らなりの言葉遊びなんですよ。“3P”は“P.P.P.”、僕らが標榜している“Power Pop Punk”の略なんです。“5”は“Let's Go!”の“Go!”ですね。今どき正面 切って“Let's Go!”って言うヤツも少ないし(笑)、無闇に過剰な勢いを出して行こうぜ! っていうことで。シングル・ツアーなんで、「MONOchrome」を雑念ナシでガチコン! と聴かせられたらイイですね。今のURCHIN FARM、とにかくクソ気合い入ってるんで、ライヴを見逃すと絶対に後で後悔しますよ! 8月にはこの勢いを駆ってフル・アルバムも出すんで、僕らも悔いのないツアーをやってイイ形でアルバムに繋げたいと思ってます。期待していて下さい!
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