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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】ART-SCHOOL(2005年2月号)- 新たな一歩を踏み出した彼ら

新たな一歩を踏み出した彼ら

2005.02.01

新生ART-SCHOOLとしては2作目となる今回のミニアルバム『LOST IN THE AIR』。木下理樹が発する言葉・歌・メロディーから発せられる"生"と"性"は力強くもあり儚くもある。メンバーチェンジというバンドにとっての岐路に立ちつつも、新たな一歩を踏み出した彼らの最新作について聞く!(interview:やまだともこ)

ずっと探求者でいたいです

──前回ROOF TOPに登場されたのが2002年10月なので2年前で、その間にメンバーが替わられたりしていますが、まず最近のART-SCHOOLは木下さんから見てどうなかんじですか?
 
木下:メンバーは替わったけど、それ以外は今も昔も変わってないような気がするんだよね。人間的とか音楽的な成長してるとは思いたいですけどね。
 
──その新しいメンバーはどうやって集められたんですか?
 
木下:戸高(賢史 / guitar)くんは、何年か前にDOPING PANDAと一緒に福岡行ったとき、お客さんとして見に来ていてその時にCDもらって仲良くなって、福岡ツアー行ったときよく飲んでましたね。ギターの音も才能あるし、センスがいいんですよ。宇野(剛史 / bass)くんはメンバー募集を見て応募してきた野生人(笑)です。テープで応募してきた中から選んで、さらに絞ってその中からセッションしてそこから選んだんですよ。
 
──でも、やはりメンバーが替わられたりしつつも、基本的には木下さんが作詞作曲されてるんで、多少音が変わったと思うにしても今までのアートを残してるなっていう気はしたんですよ。今回の『LOST IN THE AIR』もそう思ったんですけど…。では、このアルバムについて聞かせて下さい。まずこのタイトルはどういう意味で付けられたんですか?
 
木下:響きがいいからですね。
 
──このタイトルが1曲目のタイトルと同じで、詞を読んだときに“空気みたいな大事なものを失った”という意味に取ったんですが。
 
木下:どうなんですかね。あんまり言ってしまうとイメージが固定されてしまうんで、説明しないことにしたんですよ。でも、全曲が響きで決めた訳じゃないんですよ。2曲目の『FLOWERS』は、心の花を贈りますよっていう気持ちがなきにしもあらず…です。
 
──なきにしもあらず…?でも、木下さんの口から“心の花”という言葉を聞けるのが珍しいですね。
 
木下:いやいやいや。いつの間にかそういうキャラになってるけどね。笑ってるイメージがないとか、神経質に一日中座ってそうとかね、機械的だったり、感情あるのかっていうね(笑)。そのキャラを打破しないとな。
 
──確かに冷静そうなイメージがあるから、“心の花”とか言われると「おっ?」って思っちゃうんですよ。すいません…。ところで、このアルバムで特に気になったのが3曲目の『羽根』なんですけど、まずこの詞の中にある「太陽が似合わない人ね」っていうフレーズは…。
 
木下:それは現実に言われた言葉です。
 
──はい。このフレーズ見たとき、実際に言われたのかなって思ってました。野外イベントとか出られてるときはいろんな意味で心配になりますね。
 
木下:いっつも炎天下なんですよね。普段バンパイアみたいな生活してるからここ最近もひさしく太陽なんか見てないですしね。
 
──なんとなくイメージ通りです(苦笑)。あとこの曲には「小三で終わった」っていう意味ありげなフレーズがあるんですがどんな意味合いがこもってるんですか?
 
木下:僕は小三まで明るかったんですよ。絵を描くのが好きで、外向的だったんですよね。でも、小三の時に無理してる自分に気付いちゃったんです。それで洋楽とか主にメタルを聞き始めて…。
 
──小三で?
 
木下:うん。スレイヤーとか聞いてましたね。あと中島らもさんの本読んでたり。小三で確実になにかが変わったような気がします。
 
──こんな自分じゃないって思ったことがきっかけなんですか?
 
木下:いろいろな音楽を聴き始めて、その曲に対して「気持ちわかるなぁ」って思ってる自分がいて、そこに気付いたときに、何か今の自分違うって思ったんですよね。でも、普通 そんなに小さい頃から気付かないですよね(笑)。そのころは宇宙とか宗教の本とかめっちゃ読んでたし。何で人間生きていかなきゃならないんだろうって(笑)。
 
──すごい小学生だ…。じゃあたとえば歌謡曲とかはあんまり聞いて来なかったんだ。
 
木下:全然聞いてないですよ。表向きはみんなには言ってなかったけど。
 
──へ~。でも、そういう木下さんだからこそこういった詞が書けるのかもしれないですよね。読むだけでも感じるものがいっぱいありますから。
 
木下:そうですね、すごくいい詞をかけるようになったと思いますね。ずっと成長したいと思ってるから、成長したいというか探求者でいたいと思ってるから、音楽的にね。日本でいい詞を書く人っていうのはあんまりいないと思うんですよ。いないからがんばれますね。
 
──いい詞というか、読んだ人が何かを感じる詞がね。
 
木下:そうだよね。
 
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