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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】BAKI(2005年2月号)- "Sing for life"──それこそがロックンロールなんだ

“Sing for life”──それこそがロックンロールなんだ

2005.02.01

#9とMOSQUITO SPIRAL

──それは非常に楽しみですね。今回のDVD発売がひとつの契機となれば嬉しいですが。
 
BAKI:まぁ、そんなに高望みはしないけど、今俺がやってるバンドのライヴも観に来てほしいけど…
 
──GASTUNK解散後のソロ活動を経て始めた#9〈ナンバーナイン〉も、結成からかれこれ8年が経ちますね。
 
BAKI:もうそれくらいになるかな。#9ではベース&ヴォーカルをやっていて、バンドマンやライヴハウスの人達からは凄い褒められるんだけど…(笑)。
 
──間もなく発売される#9として4枚目のアルバム『Sing』に「Sing for life」という曲が収められていますが、そのタイトルからしてBAKIさんの生き方を投影した作品と言えますね。
 
BAKI:“Sing for life”、それこそがロックンロールなんだと思う。俺もかなりアップダウンが激しいほうだけど、何事も続けるってことは本当に難しいことだよね。50、60、70(歳)になってもまだ唄うことができるかなと正直自分でも思うけど、そういう覚悟を持って唄ってるつもりだよ。ベース弾いたり、ギター弾いたり、いろいろと試してやってきたけど、やっぱり自分は唄ってナンボだし、これからもずっと唄っていきたいと思ってる。10曲作ったらそのうちの何曲か好きな曲があればいいほうだし、50、60になってもいい曲を唄えたら、それが大ヒットでもしてくれればなって思うけど(笑)。まぁ、単純に唄うことが好きだからね。
 
──#9では必要以上に声を張り上げるわけでもなく、ごくごく自然体なBAKIさんのヴォーカルが楽しめますね。「Try Try Try」では「勘違いでも 思い込みでも どんどん勝手に やればいい/叫ぶなら叫べ 踊るなら踊れ 関係ないのさ 自分のことだろ」という歌詞があって、聴き手の心を揺さぶるBAKIさんの書く歌は不変だとも思いましたし。
 
BAKI:それは有り難いことだね。判りにくい活動をしてきたというか、GASTUNKに近いようなバンドを続けていれば見え方もまた違ったんだろうけど(笑)、基本的なところは何も変わってないと思うよ。ギターをちょっと弾いて唄ってみるとか…別 にブルース・シンガーになりたいわけじゃないけど、そういうのをできる人になりたいと思ってるね。#9はそんなに派手なバンドじゃないけど、俺にとっては自由度の高いバンドなんだよ。
 
──#9はBAKIさんのパーソナリティに近いバンドということですか?
 
BAKI:うーん、申し訳ないんだけど、自分のことはよく判らないんだよね(笑)。まだまだ模索しているんだよ。去年、MOSQUITO SPIRAL〈モスキート・スパイラル〉っていうバンドを始めたのもそうだしね。
 
──LAUGHIN' NOSEのKASUGAさん(g)、元THE ROCKERS / THE ROOSTERZの穴井仁吉さん(b)、元THE WILLARDのKYOYAさん(dr)という豪華布陣と組んだバンドですね。BAKIさんはシンガーに専念して。
 
BAKI:シンガーじゃないな。パフォーマーみたいな部分が大きいよ。ロックのシンガーっていうのは、観客に驚いてもらったりする役割が凄く重要だと思うんだよな。まぁ、ルー・リードみたいな佇まいのシンガーもいるし、俺も大好きだけどさ。でもそれよりは、もっとドーンとやってバカやって帰ります、みたいなところに憧れてるし、そう在りたいと思ってるしね。#9をやっていると、そういうパフォーマーとしての役割をやりたくなったりもするんだよ。
 
──去年の12月4日に渋谷DeSeOで正式なライヴ・デビューを果たしたMOSQUITO SPIRALですが、結成のきっかけは?
 
BAKI:もともとDAMNEDのカヴァー・バンドとして集まったメンバーで、KYOYAがこのバンドのキーマンだと俺は思ってる。奴がWILLARDとかをやる前…俺がEXCUTEをやる時に『ぴあ』でメンバー募集して来たのがKYOYAだったんだよ。それが24年くらい前の話で、その頃から会っていたんだ。KYOYAとバンドをやるのは、単純に嬉しいんだよ。ずっと何か一緒にやりたいと思ってたからね。
 
──MOSQUITO SPIRALのデビュー・ライヴでは、GASTUNKの「DEVIL」が披露されたそうですね。
 
BAKI:うん。MOSQUITO SPIRALではGASTUNKの曲もやるからね。“やってみようよ”ってみんな言ってくれるんで。GASTUNKのメンバーとやるのと意味は違うけど、お客さんが喜んでくれるんだったら俺はやりたいと思うから。今の若いパンクスにもアピールしたい気持ちもあるしね。MOSQUITO SPIRALは#9に比べてそういうパンク的なテイストが強いんだよ。
 
 

#9

──#9とMOSQUITO SPIRALの違いを端的に言うとどんな部分ですか?
 
BAKI:#9の共通言語はBEATLESなんだ。MOSQUITO SPIRALのそれはIGGY POPとかDAMNEDになるんだよ。あとはやっぱり、#9の場合は俺が歌だけじゃなく、ベースも弾いてるってこと。ちゃんと弾かないとメンバーに怒られるからね(笑)。
 
──どんなバンド形態であろうと、“Sing for life”というBAKIさんの本質は変わりませんね。
 
BAKI:人の気持ちや時代がどう移り変わっていこうが、こっちは歌を唄っていくしかないから。他の誰かになれるわけじゃないし、自分は自分のできることをただやるだけなんだよね。ポップなことをやりたいって俺はいつも思ってる。その時々でポップと言われることをやりたくて頑張ってるんだけど、それは人が絡むことだからね。判りにくいことは余りやりたくないんだ。チャレンジはしていきたいけど。ダメかどうか判んないことをやる前から諦めないからね。だからこれからも、俺はやるべきことをただやっていくだけなんだよ。
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