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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】加藤鷹(2005年1月号)- 5000人以上の女性と経験を持つカリスマAV男優

5000人以上の女性と経験を持つカリスマAV男優!

2005.01.01

いつも童貞童貞言ってるボクが、なぜその対極にいる加藤鷹さんにインタビュー? と思う人もいるでしょうが、まあ鷹さんとは色んな縁がありまして、プラスワンで一緒にイベントやらせてもらってるんですよ。イベントとかで話してて思うのが、この人は色んな穴にチンポを突っ込んでご満悦になってるようなそこら辺にいる有象無象のヤリチン達とは全く違う...という事。モテモテ、ヤリチンが嫌いなボクですが、鷹さんだけはリスペクト出来ますッ! さて、そんな鷹さん。最近では色々な事に対して「なんで?」という疑問を投げかけもの申しているみたいですが...。5000人以上の女性と経験を持つカリスマAV男優・加藤鷹インタビューでっす!(interview : 童貞評論家・北村ヂン)

──鷹さん、最近は性感染症や、スカウトを禁止した都条例とか、色々な事に対してもの申しているみたいですけど。
 
鷹:まあ、職業上関係ない事ではないからね。
 
──もちろんそうなんですけど、他の男優さんってそういう事に興味のある人は少ないんじゃないですか。
 
鷹:向かわなくて良いことには、向かわないっていう人が多いから、ウチの業界。オレの場合は、仕事はこの業界でやってるけど、どっちかっていうと視線は外側にばっかり向いてるからね。女優さんとかもあんまり知らないし(笑)
 
──鷹さんは常々「AVでもちゃんとコンドームを使ってる」と言ってますけど、業界内から「そんなことわざわざ言わなくてもいいじゃないか」みたいな声はありませんか。
 
鷹:結局モザイクかかっててわからない事だからね。みんな、わざわざそういう事に関して言及したがらないっていうのはあるよね。まあ、オレも「AVの中には本当に挿入はしてないものもありますよ」とは言えないけど、…そこはファンタジーだから。でも、コンドームつけるつけないなんて事は、別 にファンタジーとは関係ないと思うから、言ってもいいことだと思うけどね。
 
──そういう事に興味を持ちだしたのは、やはり素人が自分のビデオを見て、勘違いセックスをしてしまっている、という問題意識からなんでしょうか。
 
鷹:それもあるね。あとは、仕事で医学界の人たちと関わる機会が増えたんだけど、お医者さんの中にもAV男優ってコンドームつけてないと思ってる人があまりにも多くってビックリしちゃったんだよね。「つけてないからこそ顔射とかできるんだ」って思いこんじゃってるんだよ。あれは、抜いてからコンドームを外して、発射するという大変な作業を行っているのに、そこは画面 に映ってないからわからないんだよね。AVってファンタジーだし、演出されてるものだから、わざわざコンドームを外してる姿をビデオに入れるわけないじゃない。その辺を現実と混同しちゃってる人が多いんだよ。
 
──AVってやっぱり作られた物だから、100%真に受けちゃダメですよね。
 
鷹:まあ、変な誤解を受けちゃうくらいなら巻末に「性感染症予防のためスキンを着用しています」っていう注意書きくらい入れてもいいと思ってるんだけどね。でもウチの業界に限ったことでもないんだけど、業界内がなかなか一つにならなくて、実現できないんだよ。ビデ倫、メディ倫…って審査団体までいくつかに分れてるくらいだから。
 
──AV業界ってメーカー同士の横の繋がりはあまりないんですか。
 
鷹:レンタルはレンタル業界、セルはセル業界って、ある程度の繋がりはあるんだけど、自分流でやってヒットした会社は自分流を貫きたがっちゃうから。そういう所が薄消しでバンバンやってるビデオを出したりすると、審査の厳しいビデ倫は生き残って行けなくなっちゃうから、今までビデ倫はヘアーはダメだったんだけど、来年からは基準が緩くなってオッケーになるらしいよ。
 
──そういう審査の基準って法律で決まってるわけじゃないんですよね。
 
鷹:ビデ倫もメディ倫も任意団体だからね、全部自主規制なんだよ。
 
──レンタルだからモザイクが大きくて、セルだったらモザイクが小さい…というわけではないんですね。
 
鷹:法律は一つだからね、…出しちゃダメっていう。考えてみれば写真集はヘアーオッケーなのに、ビデオはなんでダメなのか、とか変な話じゃない。要は、後から突っ込まれないように完全に安全な所にラインを引いているだけなんだよ。
 
──まあ、そういうモザイク関係の事にしても、監督さんとかメーカー的には重要な話ですけど、男優さんにとってはあんまり関係ないって思ってる人が多いんじゃないですか。
 
鷹:うん、あんまり興味ない人が多いだろうね。
 
──AV業界の事に限らず、様々なニュースや事件にも興味を持ってコメントしてたりしますけど、そういうスタンスって、やはり自分がAV業界を引っ張っていかなくちゃ…みたいな思いもあるんですか。
 
鷹:イヤ、全然ないですよ。AV業界を背負ってる意識なんてないし、知ったこっちゃないし。別 にメーカーが潰れてもオレに関係ないからね。まあ、ドンドン潰れていっちゃったら仕事がなくなっちゃうけど…それはそれでしょうがないでしょ。その時になったら考えるよ。サラリーマンだって、自分の会社が潰れるかも…って思いながら働いてるわけじゃないからね。その時が来たらその時に考えればいいのであって、その時になったら喫茶店のマスターになってコーヒー作ってるかもしれないし…。うるさい親父にはなりそうだけどね(笑)。オレは絶対性のない未来に何も求めてないんだよ。未来の事に「絶対」って事はないから、そういう事にあまり依存はしないですね。
 
──逆にスゴイ若手が出てきて、自分の地位が脅かされたらどうしよう、とか思ったりはしないですか。
 
鷹:ないねぇ…。むしろ、そろそろスゴイ若者が出てこないとマズイなとは思ってるけど、ソイツが出てきたらオレの身が…とかは思わないな。男優を辞めるっていう事に現実的に直面 したことがないからわからないけど。…まあ、一生は無理でしょ。…絵的にヨボヨボで出てくるっていうのも面 白いかも知れないけど(笑)。
 
──AV業界なんて関係ない…と言いながらも、有名になってからもAV業界をないがしろにしていないですよね。
 
鷹:それは自分を否定することになるからね。自分が選択してやってきた事を否定する必要がないでしょ。
 
──鷹さんくらいの位置になれば、某タレントみたいにAV出身っていう過去を抹消して、タレントっていう道もあったと思いますけど。
 
鷹:それはイヤだね。…というか、オレの性格として無理だと思うよ。面白くないもん、芸能界。芸能界で仕事してみて、改めて実力があるとか、かわいいっていうのだけじゃ上に行けない世界なんだなってわかっちゃったから。何だかんだ言って政治力で動いてる世界だからね。一見実力主義に見えて、結局入った事務所の力で決まっちゃう世界なんて面 白くないよ。オレは誰にでも門戸が開かれてる所が好きなんだよね。芸能界って門戸が開かれてるように見えて、実は政治力で仕切られてる部分が大きいから。そういう意味ではウチの業界はまだ門戸広いよね。女優でも男優でも、ちゃんと仕事が出来て他人とコミュニケーション取れる人なら上に行けるしね。よく「どうやったら男優になれるんですか」とか聞かれるけど、別 に特別な人じゃなくてもなろうと思えば誰でもなれるんだよ。もちろん続けて行くには勉強も必要だし、何が必要で何が必要じゃないかとか自分で考えなきゃダメだけど、努力次第で誰でもなれるからね。
 
──実力主義の世界だと。
 
鷹:そうそう。完璧実力主義だと思いますよ。…でも、そこでスゴイ新人が出てきてないっていうのは、やっぱり何かが欠けてるんだろうね。
 
──「Hできて金がもらえるなんて!」…とか、甘い考えで入ってきてる人が多いんじゃないですかね。
 
鷹:オレが始めた時には「女の子とHできて金までもらえるなんていいなぁ~」なんて気持ち最初っからなかったからね。もう金もバイトもない背水の陣でこの業界に入ったから「今まで積み重ねてきた事が全く通 用しない仕事なんだ…」という不安の方が何百倍も大きかったよ。
 
──そこでAV男優を「Hして金がもらえる」じゃなくて「仕事」と認識してるかどうかというのは大きな違いですね。
 
鷹:オレはそれまで、営業やったり水商売やったりして、この業界に来る前に関係ない仕事とはいえ、一般 社会で七年間もまれてたっていう事が役に立っていたのかもしれないけどね。まあ、男優が育たないっていうのは、男優のせいだけじゃないと思うよ。今の業界には人の使い方を知らない人が多過ぎるんだよ。AVって結局撮っている物は「エロ」じゃなくて、男優にしろ女優にしろ「人間」なんだよ。被写 体に対して「この人はどういう人なんだろう」って知ろうとしていないヤツが撮ってもいいものは出来ないと思うよ。どうしても最近は映像として撮ろうとしちゃうから、そこに人間の存在とか、人格とか無視されてるケースが多々あるんですよ。スタッフに対してもそうだし、出演者にしてもそうだし。だからAV勉強する前に女を勉強しろっていう人が多いですね。AVを極めるっていう事は、女性心理を極める事だと思ってるんで。
 
──鷹さんが男優として成功した秘訣って、テクニックとか潮吹きとか以前にコミュニケーション能力の高さにあると思います。
 
鷹:オレは別に女優さんに対して「かわいいかわいい」なんて言わないからね。嘘くさいのって嫌いなんだよ。口先で言う事なんてどうでもいいんですよ。もっと気にする事があるだろうって。例えば、これから本番始まるっていう時に、女の子のパンツの端がめくれてたら「なにやってるんだよ、直せよ」なんて言わないで、無言でサッと直してあげればいいんだよ。それがわかっていないヤツに限って、朝から晩までただ「かわいいね」って言ってりゃいいと思ってたり、本番前に緊張してる子に対して「緊張しなくていいからね」とか言ったりしてるから。そんな事って言ったら余計緊張しちゃうだけなのに。オレだったら「別 に緊張しててもいいんじゃない」って言っちゃうからね。緊張の糸なんて、緩めようとして緩まらないなら、引っ張って切っちゃえばいいんだから。そこで、その人の姿が映るわけだから。
 
──おお、名言ですね。
 
鷹:AVを撮るっていうことは人間を撮るっていうことなんだっていう意識がないとダメだと思うよ。みんな、そっち向いて、あっち向いて…とカメラ位 置をやたらと変えたりとか色々やりたがるんだけど、本当は人間そのものを撮ればいいんだからね。言葉は悪いけど編集したりカット割りしたりっていうのはごまかしだからね。理想はカットもなし、カメラ位 置も変えずに、カメラ一個ドンっておいて撮れれば一番いいんじゃないかな。AVの基本ってのぞきじゃない。他人のHのぞいてるんだもん。だからいいAVって多分カット割りは少ないですよ。
 
──男優でありながらここまで編集とか色々と考えてるのに、監督をやろうとかは思わないんですよね。
 
鷹:うん、ないね。興味ないもん。
 
──…やっぱり鷹さんのキャラはつかみ切れません(笑)
 
鷹:まあ、先のことはわからないからね。その時その時でやりたいことをやっていればいいんじゃないですかね。
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