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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】THE NEATBEATS(2004年11月号)- ニートビーツ暦1970年、劇的進化を遂げ新境地へ離陸!!  

ニートビーツ暦1970年、劇的進化を遂げ新境地へ離陸!!  

2004.11.01

化けた! リーゼントからキツツキ・ヘアへ、スリム・パンツからフレアへ...とその風貌の変化もさることながら、クハラカズユキ+奥野真哉という才気溢れる腕っ節の加勢により、何よりその音楽性がより華麗で骨太な英吉利風情な肉感的ロックへと変貌を遂げたニートビーツ。2年5ヵ月振りとなるオリジナル・アルバム『ATTENTION PLEASE!!』は、これまで発表されてきたどの作品とも似ていないニートの新境地であり、重要な通過点であり、彼らが愛してやまない60~70年代ブリティッシュ・ロックの血が全編に脈打つ文句なしの傑作だ。変化を厭わぬ彼らの大英断の真意を訊いた。(interview:椎名宗之)

時代の流れを汲みながらも常に変化し続けたい

──4月にリリースしたベスト盤でこれまでのニートビーツを総括した上で、全く真新しいアルバムが完成しましたが。
 
真鍋“MR. PAN”崇(Vo, Lead G):そうですね。結果 的にそういう意味になってしまったというか。タイミング的にも良かったんじゃないかと思いますね。
 
──ニートビーツと言えば、タイトなスーツにリーゼントという風貌で60年代初期のブリティッシュ・ビートを掻き鳴らすイメージがあったので、この『ATTENTION PLEASE!!』で聴かれる70年代ブリティッシュ・ロックに根差した骨太なサウンドの変化にはかなりの衝撃を受けたんですけれども、これは自然な流れだったんですか?
 
真鍋:一応、7年かけてこうなったことになってるんですが…事実ほんの2ヵ月で自然な流れになったっていうか(笑)。
 
──今年が“ニートビーツ暦 1970年”(バンド結成の1997年は“ニートビーツ暦 1963年”)っていうのも何か関係があるんでしょうか? 1970年はビートルズも解散して、英米ではロックの新しい流れが巻き起こる胎動期ですよね。
 
真鍋:それは後から勝手に付けたんですけどね(笑)。説明の仕方として、無理矢理こうしようかなぁって(笑)。
 
土佐“MR. LAWDY”和也(Vo, 2nd G):現実的なところで言うと、リーゼントにするのにも明らかに髪が長かったんですよ(笑)。
 
三浦“MR. ROYAL”誓山(Vo, B):そう、永ちゃんばりに伸びきってて(笑)。
 
真鍋:要はね、ないとこないとこへ行きたかったんですよ。リーゼントも、僕らがバンドをやり始めた時はそないやるヤツいなかったんです。スーツ着てリーゼントでライヴをやり始めた頃は「何それ、冠婚葬祭?」って周りから言われたくらいで(笑)。それが、“リーゼントにスーツ=ニートビーツ”という図式が余りに定型化してしまって、僕らが本来アプローチしようとしていた“ヘンテコな音”が薄れてきたんですよ。それは面白くないなと思って。
 
──それに伴って、真鍋さんのヘアスタイルもフェイセズ時代のロッド・スチュワート的キツツキ・ヘアになり(笑)。
 
真鍋:徐々にライヴで変化してたら唐突じゃないけど、ライヴである日突然そうしましたからね。
 
三浦:「その派手なスーツ、何!?」みたいな(笑)。
 
真鍋:今のこのスタイルで初めてライヴをやった時に、客席がざわめいてましたから(笑)。「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと……!」みたいな(笑)。そういうのは初体験やったし、凄く新鮮でしたよ。
 
──さっき仰った“ほんの2ヵ月”の間に、一体何があったんですか?
 
真鍋:メンバーも抜けて、新しいレーベルでやって行くことになった時に、これまでの継続をやるつもりは全くなかったんですよ。今年の春のツアーにキュウちゃん(クハラカズユキ/Ds)や奥野(真哉/key)君を誘うことになって、これまでと同じことをやるのは興味が持てなかった。時代の流れを汲みながらも変化し続けたい、っていうのが常にあるんですよ。ただ、それが今回は余りに急な話だったっていうだけで(笑)。
 
──クハラさんと奥野さんという外部の強力な血を注入することで、バンドのなかで新陳代謝が進んだことも大きいでしょうね。
 
真鍋:そうですね。キーボードがフルに入ることで音楽的な幅が広がったのは勿論なんですけど、何よりバンドとしての自由度が増したんですよね。これまでのニートビーツなら1曲=2~3分の枠組みのなかでキッチリ決めるところを、それが6~7分になったことで各々のパートがより自在に、より好き勝手にやれるようになった。そういうルーズ感を得たことは大きいですよね。
 
──このアルバムで言えば、「BIG RED PARTNER」のライヴ・ヴァージョンはニートビーツ流「Midnight Rambler」(ローリング・ストーンズの'69年発表のナンバー)と呼べる趣で、そんなルーズ感が存分に楽しめますよね。「黒いジャンパー」のような小気味良いビート・ナンバーを期待するファンには心地よい裏切りだと思いますけど、文句なしに恰好いい。
 
真鍋:今までのファンには予想外でしょうね。ただ、「黒いジャンパー」はバンドとしては名曲なんで、今もライヴでやってますけど、それはストーンズが今もなお「Satisfaction」をやるのと近いニュアンスなんでしょうね。まぁ、懐メロにするにはまだ早いけど(笑)。
 
土佐:「BIG RED PARTNER」はミックスし終わったらトータル・タイムが8分もあって、自分達でもビックリしたんです。ただ、演奏してるほうは凄く気持ちいい曲なんですよね。シングルで録った時以上にライヴでやると気持ちいいし、そのグルーヴ感を残したいので敢えてこの長さで収録したんですよ。ヘンな固定観念に縛られずに思い切りやる、そんなところも自由度が増したなぁって思いますね。だから今、バンドとして凄く充実してますよ。
 
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