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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】NICOTINE(2004年10月号)- 国境を超えた"SESSION"を経て、更なる世界標準へ──!! 

国境を超えた“SESSION”を経て、更なる世界標準へ──!! 

2004.10.01

先入観(PREJUDICE)なしに聴いてほしい

──楽曲的にも、新しい要素が感じられますよね。三線が入った“ティダ”もそうだけど、ハードロック・テイストの曲や、バラードっぽい曲もあったり。
 
HOWIE:それは結構言われますね。第三者が聴くと、“広がりがあるな”って思うみたい。本人達は、勢いのあるパンク・アルバムができたって思ってるんだけど。
 
──あ、そうなんですか。僕は個人的に「MY SONG」って曲がグッときました。
 
YASU:お! 歌詞がいいでしょ?
 
──いいっすね。パンク・ロックが好きで、パンク・ロックと共に生きてきたNICOTINEの10年が凝縮されてるような…。 
 
HOWIE:…これねぇ、船橋競馬場で書いたんですよ。
 
全員:ハハハハハ!
 
HOWIE:競馬が終わって、馬が調教されてるところを見てたんです。夜中っていうか、朝の3時とか4時くらいにガンガン走らされてて。それを見てて、“こういう日の目を見ないところでトレーニングして、やっと晴れ舞台に立てる。ウチらもそうなのかもなぁ”とか思って。
 
NAOKI:まぁ、馬みたいなもんかもしれないですね。耐えて耐えて、勝ち抜いていくわけでしょ、バンドも?
 
HOWIE:いくら素質があっても、下積みは必要だし、練習もしなくちゃいけないし。
 
──英語も決して難しくないし、歌詞を聴いて「いいな」って感じる人も増えそうですよね。
 
HOWIE:でもね、英語が判んない人は、あんまりグッとこないみたい。“もっと速い曲やれ!”とかって人も多いから(笑)。英語の歌詞ってだけで、“判んない”って思っちゃうみたいですね。先入観…“PREJUDICE”があるからダメなんじゃない? もちろん、(歌詞を)聴いてもらえれば嬉しいし、歌詞が判るように作ってるんだけど…“ちゃんと読んでくれ!”っていうのは押し付けだしね。まぁ、それぞれ楽しんでくれればいいですよ。俺達だって、普通 にプールとかで掛かってる音楽に対しては、歌詞の内容までは聴いてないから。“いい感じだねぇ、気持ちいいねぇ”ってだけで。もともとTPOに合ってるほうが好きなんですよ、音楽って。夏祭りだと、やっぱり和太鼓だし。いくらパンク・ロックが好きでも、“スキー場では、広瀬香美でしょう!”とか。
 
──(笑)。でも、しつこいようですけど、「MY SONG」はNICOTINEの新しい代表曲だと思いました。“バンドを結成→いきなり渡米”ってところから始まって、自力で現在の状況を作ってきたNICOTINEにしかやれない曲だと思うし。
 
YASU:うん、そうですね。
 
これがメジャー・ファースト・アルバムって感覚もある
HOWIE:そういえば、出たことあるんですよ、新宿LOFTのオーディション。
 
YASU:出たね。もう10年くらい前になるのかな?
 
HOWIE:当時のLOFTは、オーディションではなかなかオッケー(合格)を出さなかったみたい。でも、オーディションの時に頑張ってお客さんを呼んだら、“意外といいね!”って言われて。だけど、すぐにオッケーじゃないんだなっていうのが判りましたけどね。“毎回、これくらい(客を)集めないとダメ”って言われましたから(笑)。でも、結構好きだったんですよ、オーディション。オーディション雑誌とか買ってたし。
 
YASU:インディー・レーベルってもんがなかったからね、当時。英語(の歌詞)でやっていくのは難しいだろうなって自分達でも思ってたんだけど、やっぱりCDは出したいじゃない? で、メジャーのレコード会社にテープを送ったりしましたね。
 
HOWIE:CDを出したいと思ったら、メジャー・デビューを目指すしかないって感じだったよね。アマチュアかプロか、って世界。ハイスタが出てくるまでは、完全にそうでしたね。でも、オーディションを受けて合格して、CDを出す直前になって、“やっぱり日本語じゃなくちゃダメ”って言われたり。あと、“この曲はいいから、全部こういうタイプの曲にしてくれ”とか。
 
──そんなこと言われちゃうんですか。
 
YASU:今は違うと思いますけどね。で、まぁ、“出してくれるところがないんだったら、自分達でやろう!”ってことになったんですけど。
 
──「PREJUDICE」には“みんなが俺の悪口を言うんだ”って歌詞がありますが、ここには当時の恨みなんかも…(笑)。
 
YASU:いやいや、その時のことは全然何とも思ってないですよ(笑)。今はもう、どんどんポジティヴに進んでいかないといけない時なんで。あんまり昔を振り返ってもしょうがないし。
 
──失礼しました。『SESSION』の初回盤にはDVDが付いてますが…。
 
YASU:これは凄いですよ!
 
──NICOTINEの代表曲のPVが14曲に加え、LAレコーディングの様子も収録されていて。
 
HOWIE:だから今回のアルバムは30曲入りですね、実質的に。ちなみに『FITNESS DAYZ』には“なかやまきんに君”が出てます。彼もかなりアメリカンですよ。“出てほしいんだけど”って直接電話したら、その場で“オッケーです!”って言ってくれたから。
 
YASU:ライヴにも出てくれたよね。結構テレビに出るようになってから携帯にかけたら、通 じなかったけど(笑)。
 
──(笑)。まぁ、“なかやまきんに君”君の話はさておき…。
 
HOWIE:だから、とにかく他のバンドがやらないことをやりたいんですよね。
 
YASU:このDVDの企画はなかなか実現できないよ。レコード会社をまたいだ企画なので。
 
HOWIE:文句を言う人もいるんだろうけどね。“ライヴ映像をもっと入れろ”とか(笑)。でも考えてみたら、やりたいことは全部実現できてるな、今回。アメリカでレコーディングできたし、先行シングルも出せたし、DVDも付けられたし。
 
──アルバムも最近のベスト的な選曲で、“また、ここから新しいNICOTINEが始まる”って感じですね。
 
YASU:うん、今までのはインディーで、これがメジャー・ファースト・アルバムって感覚もあって。これからまた、面 白いことがいろいろできそうだなって思ってます。
 
──年内には新しいツアーもスタート。
 
YASU:秋には学園祭に出つつ、ツアーは12月4日、千葉LOOKから。4月までで、180本くらい?
 
NAOKI:いやいや、そんなに多くないでしょう。
 
YASU:1日2回やらないとダメですね、モーニング娘。みたいに(笑)。まぁ、50本くらいかな? 『SESSION』の初回盤を買って、ツアーに来て下さい。
 
HOWIE:ツアーのなかでもいろいろ新しいことを考えてるので。絶対楽しいと思いますよ!
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