Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】THE STREET BEATS(2004年10月号)- 結成20年を経てもなおロックンロールの最前線に立ち続ける意味

結成20年を経てもなおロックンロールの最前線に立ち続ける意味

2004.10.01

生活の中心には常に音楽がある

──今回はライヴDVDもリリースされますが、これはどういう経緯で?
 
φKI:3月に2枚組のベスト盤を出したんです。その時のツアーで、お客さんからいろんなリアクションがあって。そのなかで“今のBEATSのライヴ映像が見たい”っていう声と“昔の映像が見たい。ヒストリー的な映像が見たい”っていう声が同じくらいあった。バンドとして見せたいものは何かっていったら、それはもちろん今の自分達ですよ。でも、ちょうど20周年っていうこともあるし、ボーナス的に大昔の映像、デビュー前の映像を入れるのもいいかなって思って。こういう機会でもなければ、出せるものでもないので。みんなで爆笑しながら見ましたよ。
 
──爆笑、ですか(笑)。
 
谷元:まぁ、“BEATSだな”って感じですよ。どれを見ても。
 
φKI:SEIZIに貫禄が出た、っていうのは確かだけど。
 
──少なくとも音楽的スタイルは変わってないですよね。
 
φKI:目に見える、見えないってことではなくて、自分達のなかで、小さなトライや小さな変化っていうのは、常に繰り返してるけどね。それをひとつにまとめた時に出てくる自分らの色、それは一番好きなことを好きなスタイルでやってるんだから、変わってないかもしれないね。いきなりヒップホップをやろうとは思わないから(笑)。
 
──普段聴いてる音楽も変わらない? 
 
φKI:どうだろう。ひとまわり、ふたまわりして戻ってきた感じかな、俺は。
 
山根:俺はBEATSを聴いてますね。
 
φKI:お、凄いね。
 
山根:普段から聴いてますよ。
 
φKI:ありがとう(笑)。
 
山根:朝はビートルズが多いですけど。
 
φKI:朝からBEATSだったら、暑苦しいからねぇ(笑)。
 
谷元:(笑)。俺は一応、新しいものも触ってみたりするけど、普段聴いてるものは変わらない。キャロルとか。自分がちっちゃい頃に好きだったものをつい聴いちゃうよね。
 
SEIZI(Gt):俺もバンドを始めた頃から変わってない、好きなものは。クラッシュ、ポリス、U2。それより好きなものが出てこないってことですよ、BEATS以外には。……うまくまとめたと思わん?。
 
φKI:俺が今一番楽しみにしてるのは、『ロンドン・コーリング』のリマスター盤。
 
──よく判りました(笑)。ちなみに僕が最近聴いてるのは、ザ・ジャムのライヴ盤です。
 
φKI:あー、いいよね!
 
──演奏面ではどうですか? 昔と今を比べてみて。
 
SEIZI:最近のライヴで“この曲って、こんなに恰好良かったんだ”って言ってもらえることが多くて。そう思ってもらえるのは、バンド冥利に尽きますね。
 
──とにかく音が太くなってますよね。
 
φKI:うん、音は太いよね。でも、そりゃそうだよ。年を取ってキャリアを積んで、“若い時のほうが良かったね”っていうんだったら、もう先はないわけで。太いとか重いとか、なおかつ速いとか鋭いとか……そういう“らしさ”をどんどん突き詰めていきたいわけなんだろうからな、きっと。
 
──なるほど。20年ひとつのバンドをやるってことは、並大抵のことじゃないですからね。
 
φKI:特に今年は、いい意味で“それだけの年数、やってきたんだな”っていうのを感じさせてもらえる場面 が多いですね。それはたとえば、東京のライヴや地元の広島のライヴの時、昔のメンバー……OB達が遊びに来てくれたり(笑)。結成当初のメンバーとかも久しぶりに来てくれたからね。とっくの昔に音楽をやめてて、普通 の社会人なんだけど。
 
谷元:俺と山根はもちろん挨拶しますよ。“よろしくお願いします!”って。
 
──ホントですか? 谷元「いや、ウソウソ(笑)。でも、話はするけどね。
 
φKI:歴代のメンバー達が酒を飲みながら“あの曲が…”とか“あそこのフレーズが…”とかって話してるのは、凄く不思議な光景ですよ。もちろん楽しいことでもあり、嬉しいことでもあるけどね。
 
──まぁ、他のバンドでは見られない光景ですよね。
 
φKI:それも、自分達のバンドが今も現役でバリッとやってるから、ってこともあるだろうし。いや、ありがたいなって思いますよ。
 
──そういう歴史のあるバンドに途中から加入するっていうのは、どういう気分ですか?
 
山根:え、どういう気分って言われても…。楽しいですよ。
 
SEIZI:そういえば、後から(バンドに)入る心境っていうのは判らんねぇ、俺らには。
 
──いや、僕だったら、完全にビクビクするだろうなと思って。
 
φKI:ハハハハ。まぁ、ちょっとそういうところもあるけどね。
 
山根:俺はもともと好きでしたからね、このバンドが。もちろん最初はびびってましたけど(笑)。
 
──どんなバンドもそうかもしれないけど、強い気持ちが必要だと思うんですよ、このバンドのメンバーでいることは。
 
山根:うん、そうですね。
 
φKI:やっぱり、生活の中心になるからね、音楽が。それに1年のうち100泊くらいはツアーに出てるわけだから、一緒にメシ食って、音を出して、そこで気持ちいい人間でないと長くはやれないですよね。同じものを見て笑えるとか、同じところで泣けるとかね。今のチームは凄く気持ちいいですよ。ノリが合うっていうのは凄く大切、ずっとバンドをやってく上で。
 
このアーティストの関連記事
ロフトチャンネル
平野悠
keep the rooftop
どうぶつ
癒されたいカルチャー
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻