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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】THA BLUE HERB(2004年10月号)- 街の名前が変わろうとも 日本語で 俺達が伝えるべき事は1つ

街の名前が変わろうとも 日本語で 俺達が伝えるべき事は1つ

2004.10.01

ロフトは絶対譲れない砦だと思ってる

──あとは、ハ-ベスト ムーンでの活動もブルーハーブにある種の影響はあっただろうと。前はライブがもっと殺伐としてた感じがあったけど、今はもっと....、何か包み込むような感じを受けるようになったから。
 
ILL-BOSSTINO:あるね。オレから出てるものだからね、それは絶対に否定できないね。昔はもっとカッチリ分けようと思ってたんだ。でも、さっき言ったみたいにね、戦うとか倒すことでオレはずっとやってて、やり続けてきたつもりなんだけど。なんて言えばいいのかな.....、結局ね、最後は愛なのよ。それは、セカンドから始まった3年間の最後に愛を見い出した、ってことでもあるし。もっとミニマムなことで言うと、1時間のライブの中で、最後の15分間でそこを見い出すか見い出さないかの狭間で、結局見い出せて、やったっていうので終わるっていう。たぶん、人生がそうなのよ。ガキの頃からあって、死ぬ 時の最後で結局愛を見い出すっていうかさ。全部に当てはまることなのかもしれない。最後はきっと愛なのかもしれない、っていうのはさ。ザ ブルーハーブって長い歴史で見ると'97年から始めて今'04年で、今、オレはこの歴史の中でどこにいるのか判らないわけよ。これが'06年で終わるんであれば、もう愛なんだよね。あと15年とかブルーハーブが続くんであれば、まだそこには辿り着いてはないんだ。まだ、先にあるわけだからさ。オレは今、何を書こうとしてるのかをさ、ペンに任せることが強くてね。腹立つことも多いし、オレのことをキャンキャンほざく奴等もまだいるし、それに対して腹立ってるオレもいるしさ。それと同時にオレ等に対して支持してくれる人の愛に対して、オレも返す、っていうさ。混在してるんだ。サード・アルバムは、本当の意味でマイルストーンになりそうなんだ。さっき道が2つに分かれてて、作品作りのほうを取った話をしたけど、ここでもまた分かれてるんだよね。ファーストの後、セカンド作る前に「あのアルバム越えなきゃだね」ってO・N・Oと話したんだ。はっきり言って越えれると思わなかったんだよ。あんなの2度と作れねぇと思ってたから。そして、結局次の年、旅した1年間でさ、ゆっくり削っていくように作っていったんだ。何度もやり直しを繰り返しながらね。少しずつ曲が出来てきて、ああいうアルバムを作ろうと思って作った訳じゃなく、気付いたらアルバムが出来てた。3枚目は、全く同じことになると思う。来年1年間で、オレがDEADを選ぶのか? LIVEを選ぶのか? 今自分がザ ブルーハーブの歴史の中で、中盤戦にいるのか後半戦にいるのかっていうのは、3枚目のアルバムを作り終えた時にハッキリしてると思う。
 
──ではシングル『ROADS OF THE UNDERGROUND』も収録された今回のコンピレーションについて聞きたいのですが、まず今回タイトルが『ONLY FOR THE MIND STRONG』VOL.2じゃなくて、『ONLY FOR THE MIND STONE LONG』にしたのは?
 
ILL-BOSSTINO:降りてきたね、ヒントが。瞬間的に“コレだな”って。もちろん、今回も第2期を締めくくる意味でこのタイミングでのリリースだった。第1期を締めくくる時に1枚目のコンピを出したからね。繰り返すね、すべては繰り返す。全員がこれから登るから、ブルーハーブは3枚目があるし、シュレン、NAOHITO UCHIYAMA、O・N・Oのソロ、ハーベスト ムーンそれぞれの2枚目があるからね。その前に、最後の顔合わせ。ここで顔合わせて皆、それぞれ分かれていく。
 
──この第2期はレーベルとしても大きくなったよね。色んなタイプの音があることを見せれてたと思うし。
 
ILL-BOSSTINO:世界中の人達が、“あの日本のレーベルはドープ”って思うようにしたくてさ。命削って音楽作ってねぇ奴は、オレのレーベルに1人もいらないって気持ちにある時なったんだよ。それからだね、このレーベルを本気で最強軍団にしたいと思ったのは。数は少ないけど、全員恐ろしい才能と気迫で音楽作ってくるような無敵の軍団にしたいってね。そういう思いもこのコンピには入ってるから。
 
──レーベルの仲間だけど、それぞれがそれぞれ独立してて、群れない感じはすごくあると思うけど。
 
ILL-BOSSTINO:そうだね。集団活動なんて誰もしないしさ。期日までに曲を持ってくればいいって制約しかないから。ただ、その制約しかない代わりに、コンピの敷居は思いっきり高く設定したんだ。
 
──最後に、ロフトというライブハウスについては?
 
ILL-BOSSTINO:やっぱロフトは、すげぇ歴史あってすげぇ人達がここでライブやってたんだろうし、この場所で奇跡的な夜が沢山あったんだろう。だけど、オレ自身は残念ながら歴史ってものにクソを塗る存在でしかないから、オレはオレでしかないと思ってやってるね。ロフト....、はっきり言ってオレはホームだと思ってやってるから、勝手に。オレの場所だと思ってやってる。ここで何が行われていたのかとかは、昔のロフトのフリーペーパーとか読むとオレの憧れだったミュージシャンが出ていて皆すごいことやっていたんだと思うけど、オレがライブやる時のロフトでは、それは関係ないって思うね。勝手に言わしてもらうけど、ザ ブルーハーブが新宿歌舞伎町に築き上げた砦だね。そこでオレ、色んなもの守ってる、そう思ってる。絶対譲れない砦、勝手にそこまで思ってるよ。
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