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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】フラワーカンパニーズ(2004年10月号)- 2004年の5大ニュース

フラカン、2004年の5大ニュース

2004.10.01

3. 15周年記念DVD『フラカン・ビデオ・クリップ集』発売

マエカワ:初めてだね、クリップ集が出たのは。すごい見とったよ。夜中いつもパソコンの前でレコード聴いとるんだけど、飽きてきたら、ちょっと見ようかなと。やっぱり好きな『ああ今日も空振り』だよね。
 
──あぁ(笑)。って笑って返事しちゃいけないですよね。
 
竹安:いやいや笑ってもらわないと。
 
マエカワ:やっぱあれ見たら、自分らのバンドのことを深いなぁと思うよ。別 に深いのがいいかは知らんけど。
 
竹安:『夜明け』とかはかっこいいのに、その振り幅がすげえなって。
 
マエカワ:結構やりたかったことだったり、時々やりすぎたこともあるんだよね(笑)。でも、今見るとすごいなって、それだけしか感想がないわけ。
 
──みなさんはいかがですか?
 
小西:時間が経ったからね、素直に面 白いと思っているんだけど。でも、『空振り』は終わってすぐ後悔しとったような気がする。
 
鈴木:これは後悔したよ。
 
小西:でもさ、メイクされてた時はこうメガネ掛けたりとか……。
 
鈴木:やっている最中はノッてたんだよ。終わった瞬間にもう、ガクっと来た。
 
小西:あれ2本撮ったじゃん。多分疲れとるのもあって。
 
マエカワ:そうそう、午前中に『冬のにおい』を撮って。
 
小西:だから意識が半分飛んでいくところで、だんだんすごく面白くなって。でも今だから余計面白い、心から笑える。
 
──では、一番お気に入りのPVをお一つずつ挙げてください。
 
マエカワ:『NUDE CORE ROCK'N ROLL』が一番いいんだけど、PV集に入っとるなら懐かしさも踏まえて俺が一番面白く見れたのは『最高の夏』。あの当時は全然好きじゃなかったんだけど、あの忙しい中、暑い中でよく撮ったなっていう思い出も含めて。みんな私服着て自然な感じでやっとるから、それがよかったなぁ。
 
竹安:俺は『ヒコーキ雲』。あれは2日かけてやっていたからね。ロケ現場も千葉の方にいったり、多摩川に行ったり。その合間の天気が気持ちよかったの と、規模が大きいからスタッフもものすごいいるわけで。その時に“なんかエライことになってきたな”っていう責任感っていうか重大さがあって。そういう意味もあってすごい印象深い。
 
小西:やっぱりライブのビデオが好きだから最近のになるんだけど、でもこの先も絶対ないだろうってところで『LOVE ME DO』のスーツ姿。ライトショーみたいな絵も綺麗だったけど、その当時って衣装を用意してもらっていたから、その中でも着れてよかったなと。
 
鈴木:俺は『東京タワー』。新しいのがいいからね。『深夜高速』はまだあんまり見ていないんで。
 
──いや、あのDVDはほんといろんな意味でかなり楽しめますね。
 
マエカワ:あれはトクだよ。ほんと宝物になるよ。95年から03年までの人間の移り変わりもね。私服着てる時も結構あるけど、人に着せられたりというの もあって。どうやって成長したのかっていうのも、退化(笑)っていうのもよく見えるよ。
 

4. 『深夜高速』、会場限定から店頭販売へ

マエカワ:これが評判良くて、15年目にして自信が(笑)。
 
──いいリアクション来てますね。
 
マエカワ:売れる売れないは別にしても、ライブでやったときのリアクションとか、人から聞く感想とか。新しいものがいいっていうのを取っ払っても、今までなかった感じだよね。
 
──単純に『東京タワー』が出たときは、どのセットリストの中でも『東京タワー』が一番輝いて聴こえたんですよ。でも『深夜高速』が出てからは『深夜高速』が一番よく聴こえる。それがフラカンのすごいところだなって個人的には思ってて。
 
マエカワ:そうなんだよ。いいところに気が付いたね(笑)。トラッシュ・レコードから出した『真赤な太陽』『発熱の男』『東京タワー』『深夜高速』っ て、出た時に自分らの押したい曲が一番リアクションいいんだよ。それがズドンとストライクにいくっていうのは嬉しいよね。
 
──ライブ見てて、別に他の曲が響かないとかそういうワケじゃなくて。
 
マエカワ:昔の曲もいいのはもちろんあるんだけど、最近の方が単純にいい曲なんだよ。もちろんいい演奏が出来るようになったのもあるだろうし、前より説得力がある。
 
──CDもいいんですけど、ライブだとまた印象が違うんですよね。
 
竹安:今はテンポが速いからライブ向きとかじゃなくて、スローテンポでもライブ映えする曲が何曲も続いているしね。そういう意味では今一番いい時期かも。
 
小西:例えば、ライブで10曲あるうちの『深夜高速』だけに力を入れようとかそんな風にはならなくて。ただやっぱりダイレクトに伝わってくる評判がいいと、もっとよくしてやろうと絶対に思うわけで。でもそれはすごく意識的にやっていることではないと思うけど。
 
鈴木:これね、俺は単純に自分の中では一番新しいやつが好きだから、『深夜高速』の後にできた曲の方が好きなんだよ。だから今はアルバムの中の曲が一番好きだね。でもそういうのがずっと続けばいいなぁって。“一番新しいのが一番好き”。時間が経つと、新しいとかなくなってくるから、冷静に選べばもしか したら古い曲が一番好きっていう可能性もあるんだけど、現時点では一番新しいのが作った気持ちも高揚している──それがあるうちはまだいいんじゃないかな? アルバム作った時でさえも前の曲が好きっていうのは、そうなるとちょっとやだなって感じがするな。なんかもうちょっと先を見ていたいね。
 
──あぁ、確かにそうかも知れないですね。
 
鈴木:あと、どっちかっていうと『深夜高速』は初めての人にぱっと聴きの即効力があったっていうのが嬉しいかも。今まで聴いてきたお客さんがっていうよりも先に初めての人の方が食いつきが良くて。それで、もしかしてこの曲評判いいのかなって徐々に上がっていったから。
 
マエカワ:イベントでの評判もよかったし、イベントライブをたくさんやるようになったからかも知れないし。いろんなことが相乗効果で。
 
鈴木:今までの人はもちろん聴いていて欲しいんだけどさ、新しいところにいってる感じっていうのがワクワクするんじゃない? そういう人たちに伝わったら……まだ伝わるのかと思うと嬉しい。
 
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