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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】鉄と鉛(2004年10月号)- 迸る感情を叩き付けた怒濤のFUNK ROCK!!

迸る感情を叩き付けた怒濤のFUNK ROCK!!

2004.10.01

 エンターテイメント性の高いライヴ・パフォーマンスと機動力溢れる活動で京阪神を中心に人気を伸ばし続けてきた鉄と鉛が、箱根の山を越えて遂に関東全域、いや全国区へと殴り込みをかける。4月に発表されたシングル「Funky Train」を経て9曲入りのフル・アルバム『emotional High-King』を完成させ、すでに出撃の準備は万全。あとはこれを読んでいるあなたがCDを聴いてライヴ会場へ足を運ぶだけ。"鉄"と"鉛"は2つ揃って初めて意味を成すように、彼らのエモーショナルなライヴも観客であるあなたがいてこそ初めて成り立つものだから。(interview:椎名宗之)

ようやく岩の下に指が入った感じ

──この特徴的なバンド名は“一つの表現を成す上で、必要不可欠な存在であることの意”とのことですが。
 
井上貴博(Vo):同じ名前の映画があるんですよ。ピストルもその弾丸も、それぞれ単独ではどうしようもない。ピストルと弾丸が揃って初めて一つの存在になるっていう。…まぁ、後付けなんですけどね。
 
濱野智成(Ba):ちなみにヴォーカルの井上とギターの柴原はピストル(鉄)チームで、僕と鞍本のリズム隊は弾丸(鉛)チームって役割を勝手に決めてるんです(笑)。
 
鞍本武史(Dr):だからある意味、濱野と僕がこのバンドを操作してるわけですよ(笑)。
 
──今回のアルバム、まさに“第1期・鉄と鉛”の集大成的な一枚に仕上がりましたね。
 
濱野:手応えは充分ですね。独りでは持ち上げられなかった重くて大きな“岩”を、皆で“せーの!”でひっくり返せた感じです。木の棒を突っ込んでテコの原理を利用したわけでもなく、自分達の力だけで持ち上げた、っていうか。“やっと(岩の下に)指が入った!”みたいな(笑)。
 
──バンド側の認識だと、指が入ったのは今年の4月に出たファースト・シングル「Funky Train」からでもない、と?
 
濱野:いや、今思い返すとあの時点ではまだ指は入ってなかったかもしれないですね。やっと岩を発見したくらいですよ。“アレ、これ岩ちゃう?”みたいな感じで。
 
──アルバムに収められた9曲は、ライヴではすでにお馴染みのナンバーばかりですよね。
 
濱野:そうですね。まだライヴで演奏してないのは2曲だけなんで。昔からやってきた曲っていうのを今回敢えて2曲(「Mary Sussie」「Shall we ROCK?」)入れたんですよ。ファンの皆から音源化の要望が高かったので。
 
──タイトルの“emotional High-King”が意味するところは?
 
井上:単純に“感情的なものを作ろう”っていう。“High-King”っていうのは…メンバーに説明したのは、同じ世界の王様と呼ばれるような○○○や○○○を倒しに行くんや、と。
 
──ああ、メッシュのシャツを着てホットパンツ穿いてるような方々を(笑)。結成当初からファンク的要素は強かったんですか?
 
濱野:正直、最初の頃は何をやってるんだか訳が判らなかったですね(笑)。気づいてみたら“あ、これパンクなんや?”みたいな感じで。結成当初は今みたいなファンクっぽい要素は全然なかったですよ。今も決してファンキーな音に落ち着いたわけでもないんです。もしかしたら1年後に出るアルバムはめっちゃガレージっぽくなるかも判らないし。
 
柴原 初(Gu):最初はもっとガレージ・ロックぽかったな?
 
濱野:別名ウォッカ・ロック、テキーラ・ロックとか言うてましたね。
 
鞍本:今よりもずっと頭が悪かったんで(笑)、ホンマもうぶつけ合いでしたよ。まとまってるんだか、まとまってないんだか…ただぶつかり合いが良かった感じでしたし。
 
──エッジの効いたギターに粘着質に跳ねるリズムが絡み付いていて、いわゆる正統的なロック・アルバムですよね。
 
井上:ロックでしょう? そう、シンプルでストレートなロックなんですよ。曲げてはない。
 
濱野:絶対に“ミクスチャー”とは言われたくないんですよね。ヴィジュアル的にとか、見た感じで言われるのがイヤで。
 
──井上さんの描く詞の世界も独特な言語感覚に溢れていて。意味を持たせるよりも語感の響きが優先というか。
 
井上:“判りにくい”とか“伝わらん”とか言う輩もいますけどね(笑)。
 
濱野:そういうヤツは一人残らずシバいていきますから(笑)。
 
井上:やっぱり“歌詞”ですから響きも重要やと思うし。ただ、僕としてはかなりストレートに書いてるつもりなんですけど…
 
濱野:僕らの歌はどれもありのままですよ。よく歌詞にひねりがあるとか言われるんですけど、普通にやってこんな感じですから。音楽的に緩急は付けてますけど、ストレートなのが基本なんです。
 
──音源はこんなに男前で2枚目路線なのに、ライヴでは“ヴォーカル以外は上半身裸、ドラムはバットを振り回す”という破天荒ぶりなんですが(笑)。
 
柴原:バンドの1回目のライヴからずっとそうです。決められたことですから(笑)。
 
鞍本:だからって“俺達の乳首を見てくれ!”とかは別 にないですけどね(笑)。ドラマーもヌンチャクや釘付きバットを振り回さないと…喰っていけないですから(笑)。
 
濱野:ライヴでは自然とそうなっちゃうんですよね。凄くスローな曲でも、気分が良ければ暴れたりもするし(笑)。
 
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