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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】In_the_Soup(2002年5月号)- カヴァーだろうが何だろうが、粉うことなきインスー印!

カヴァーだろうが何だろうが、粉うことなきインスー印!

2002.05.01

 In the Soup 待望の2002年初音源は、1996年の結成当時からライヴで取り上げている「グリーン グリーン」に決定! ファンには馴染み深いこの曲、単なる童謡のカヴァーと侮ることなかれ! ライヴでの気迫と熱気をそのまま詰め込み、元曲に新たな息吹を注ぎ込むことに成功した会心の出来なのだ。カヴァーでありながら、In theSoupの揺るぎないオリジナリティをも獲得している。カップリングの「光った汗を僕は信じてる」「コーヒー」も、バンドの持ち味が余すところなく表れた佳作! この超強力シングルをお題目に、バンドの顔役・中尾諭介にのらりくらりと話を訊いた!(interview:椎名宗之)

こんな時代だからこそ、“夢”や“希望”を唄う

──ライヴでは毎回ハイライトとなる「グリーン グリーン」を、今回敢えてシングルとしてリリースしたのは?
 
中尾:それはですね…やっぱりこの曲がいいんじゃないかということで、シングルにしました! …って、そのまんまですね。はははははは。
 
──明快ですね(笑)。そもそも、どんな経緯でこの曲をライヴでカヴァーしようと思ったんですか?
 
中尾:これはですね、非常に不純なきっかけなんですが、「ライヴで早い曲が欲しいね」っちゅうことになって。曲を作る時間もなかったから、「じゃ、カヴァーやろうぜ!」と。で、
何かねぇかなぁって考えてる時に、童謡が元々好きやったから、これをやろうと思い立ったんです。結果的には凄く長いことライヴでやってますね。
 
──カップリングの「光った汗を僕は信じてる」は、インスーの持ち味がストレートに出たナンバーですけど、「夢」や「希望」というフレーズを真正面 から言い切る潔さがありますね。 
 
中尾:僕も全面的には言いたくなかったんですよね。「愛」とか「夢」とか「希望」とかっていうワードを口に出すのは照れくさいし、余り好きじゃないんですよ。
 
──でも、そういう言葉を敢えて歌詞にしなければならない今の時代の空気というか…。 
 
中尾:そうですね。今までは余り社会のこととか判らんかったけど、個人と社会がリンクしてこういうことを言ってるっていうのはありますね。「夢! 希望!」って言ったあとに「そん
なもんが…」って言うところで自分のなかでバランスは取れてる。
 
──結構スレスレの単語じゃないですか。一歩間違えると説教くさくもなるし。 
 
中尾:僕も余り歌でそういうことを言われたくないからね。小学生の時から嫌でしたね。『みんなのうた』とかで、歌詞に「愛」とか「希望」とかある歌があると、その部分だけわざと唄わなかったり。 
 
──3曲目の「コーヒー」は、ハーモニカが効果的に使われた和み系の曲調ですね。 
 
中尾:暴露しちゃうと、スタジオでコーヒーを飲んでて、それをそのまま曲にしたんです(笑)。これを聴くと独りの部屋を思い浮かべるかもしれないけど、実際は下井草のスタジオだったっちゅう。スタジオでベースのK(草場敬普)と2人で「何か作ろうか?」っちゅうことになって。その場の即興でやってるうちに他のメンバーも加わって、そっから作り込んでいった。今回の「グリーン グリーン」以外の2曲は、そういうセッションが元になって作り上げていく感じで、面 白かったですよ。
 
──また、今回のジャケットは相当インパクトのある写真が使われてますが(笑)、このコンセプトは? 
 
中尾:余り精神性のないものにしようと思い付いたんですけど。単純に、お婆ちゃん、お爺ちゃんとかが大アップのジャケットになったら面 白いな、って。そしたらドラムの吉田(慎一郎)君いわく「ウチの婆ちゃんがいいんじゃないか?」っちゅうことになって(笑)。わざわざ宮崎まで出掛けて、ウチの家の裏行ったり、河川敷行ったり。 
 
──6月から全国ツアーが始まるなど、今年も精力的なライヴ活動が続いてますが、最近のライヴは血気盛んな男のファンが増えてますよね。 
 
中尾:うん、昔に比べたら増えましたね。もちろん嬉しいですけど、ライヴをやる時は男も女も分けて考えることは余りないですね。
 
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