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トップインタビュー【復刻インタビュー】MARBLE DIAMOND(2002年3月号)- 流行りとかいうものに対して自分がどうアプローチしてくか

【復刻インタビュー】MARBLE DIAMOND(2002年3月号)- 流行りとかいうものに対して自分がどうアプローチしてくか

2002.03.27

 マーブルダイヤモンドとして活動し始めて早13年。現在のメンバーになって初のアルバムは『現(UTU-TU)』。まさに"今"のマーブルダイヤモンドがぎっしりつまってます。これを聞かずして何を聞く!! [interview:やまだともこ]

日本語の響きと英語で歌うような響きと似てる響きの部分をけっこう気にする

──3月22日に発売するアルバムについてお訊きします。タイトルの『現(UTU-TU)』とは…。

倉山:なんとなく『現(UTU-TU)』。漢字のタイトルで読み方が違うのがいいなって。“現”って書いて「うつつ」っていいな。で、2年ぶりのアルバムってこともあるし、ギターがこのアルバムから浩平になって、それもあって“今”を出すっていう意味では現在の“現”で『現(UTU-TU)』かなと。

──アルバムのコンセプトは? 

倉山:今回全部僕の曲ってわけじゃなくて、2曲浩平の曲とドラムの亮の曲が入っているんですけど、そういう意味でも2001年から新型になったマーブルの曲を作りたいなっていうのがコンセプトで。前作よりもメジャー調の曲が多いんですよね。曲は前と同じで短いんですけど。でもコンセプトというよりは今やりたいものを詰めたってかんじですね。自分達が普通に活動していって曲作りたいねとか、アルバム作ろうよみたいな話の中で固まってたんでコンセプト決めてやるって言う手法ではないですね。流れている雰囲気で。

──今回のアルバムも詩が私小説みたいですよね。

倉山:散文詩とかそういうやつでしょ?  かもしれない。詩は全部僕なんですけど一生懸命練りこんじゃうなぁという気はしますね。もっとわかりやすい言葉で歌いなさいって言われますけど(笑)。言葉は前からそうですけど、自分なりにテーマを決めて曲調からとか、ばらして聞いてみるところはありますけど、伝えたいことは5つとか6つなんですよね。それが表情を変えてくっていうだけで。昔の曲を聞くと、ストーリーを連ねるような詩が多いんですよ。それもいいんですけど、最近は日本語の響きと英語で歌うような響きと似てる響きの部分をけっこう気にするのと、韻を踏むのをやってみるようになりました。今回はかなりできてる。

──歌いたい内容を分解したからといって薄まってるわけじゃなくて。

倉山:視点が変わってるのかもしれない。実はこのアルバムのテーマ何? って言われたら、簡単に言っちゃうと「刹那」。詩に関しては、刹那に対する考え方みたいなもののテーマが今回はけっこう多いですね。『戯言』って曲があって、ホントのタイトルは『stupid things~』っていう、ばかげた事が僕にいろんな真実を教えてくれるっていうこと。すごい嫌な気持ちになった時いろんなことが見えてくるってことあるでしょ。他で言うと『Ryu』とか『HOPE』とか。でもやっぱそれは今だから言えるんだと思いますね。

──今の年だから。

倉山:年とね、最近自分の身に降りかかってくる言葉とか、大きく言っちゃえば世間的な問題とか今に対してどう自分があるべきかみたいなことがけっこう大きなテーマになってるんでしょうね。詩で伝えたいことがいっぱいあるんですよ。

──浩平さんは詩とか気にしますか?

浩平:一応気にしてますよ。『Cherry』とかはけっこうわかりやすかったですね。単純に8小節パターンで。ただ、ホントに詩を読まないとわかんないですよね。

倉山:修羅みたいに言葉遊びがあるってのを前からやりたかったんですよ。たとえば「泣顔で廻せ櫓(修羅より)」って、読まないと意味わかんないけど語の響きはいいなと思って。あと修羅しゅしゅしゅもそうですね。日本語でやるんだったら響きとか言い回しとか、同じ意味でも字によって初めて言ってる意味が変わってくるっていうのを経験しているんで、そういう意味では詩を作るのは今回はがんばりましたよ。曲が良かったからじゃないかっていう。

──浩平さんも自分の作った曲にこういう詩がのるとは想像もつかないですよね。

浩平:そうですね。でも、僕の場合もともと詩とかは書かないんで、いつも何が来るかはいつも楽しみでもあり不安もあり…。

僕がやりたい音楽に近いものであればメンバーや音楽性が変わってもずっとマーブルダイヤモンド

──今まで何度かメンバーチェンジをくり返しているのですが、それでもマーブルダイヤモンドを続けているのはなぜですか? 

倉山:あんまり深く考えたことないですね。別にバンド名を変えて違うバンドをやろうとかあんまり思わないですね。僕がやりたい音楽に近いものであればメンバーが変わっても音楽性が変わってもずっとマーブルダイヤモンドなのかもしれない。同じ音楽性でずっとやるのもいいと思いますけど、僕がやりたいのとは違いますね。その時その時の流行りとかいうものに対して自分がどうアプローチしてくかとかはけっこう好きなんですよ。

──自分の心の状態だったり前の活動だったりとの化学反応。

倉山:そういうのは大切にしようと思ってますね。自分が揺さぶられる方が楽しい。昔だったらこんな曲やらないもん、たぶん。

浩平:マーブルの曲は聞いてて酔えますよね。

──浩平さんはマーブルに入って心境とか変わったこととかありますか? 

浩平:変わったことと言えば倉山さんの仕事とバンドの両立っていうのは影響受けてます。仕事もがんばってやってます。あと、マーブルに入って今まであんまりやってない感じのバンドでしたからその辺も変わりましたね。

──居心地はどうですか? 

浩平:いいですよ。今まではメンバー全員が同じ立ち位置でやってたんですけど、マーブルダイヤモンドはどうしたって倉山さんがいるわけじゃないですか。居場所がわかるっていうのはいいですね。

──3月24日のシェルターの意気込みは。

倉山:この3人で、去年の夏とかも軽いツアーをやったりしてるんですけど、この3人でちゃんとやるツアーの1発目なんで、CDも売れるようにライブができるといいなっていうのもありますし、ツアーファイナルなんで自信満々にできるといいです。

──なぜシェルターを選んだんですか?

倉山:最近気持ちの中でシェルターでやりたい感じなんですよ。初めて見た人にマーブルっていいねって言われるバンドになりたいので。普通に何にも小細工なしにバンドでポンと出てずばっとできるという場所としてはシェルターはそれに近いんですよ。だからシェルターでツアーファイナルをしたいんですよ。

浩平:個人的にシェルターはすごい好きなんで。

倉山:下北沢のことをよく知ってるとか下北沢でいいイベントをやってるバンドとか、そういうのもいいんですけど、マーブルダイヤモンドというバンドとしてライブがいいとか、また見に来たいとか言われたいですね。それと最近、才能のある若いバンドっていっぱいいるじゃないですか?  そういう若いバンドとやって、自分らがどれだけできてどれだけできてないかっていうのを見たいね。それで10代ぐらいの子にマーブルかっこよくねぇ?  って言われたいですね。

──最後に一言お願いします。

倉山: CDを買って下さい。あと今年はイベントもやっていきますけど、バンドとしてライブをがんばりますよ。それと24日は来て下さい。あとは…セッチューに出たいです(笑)。

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