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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】江頭2:50(2001年12月号)ただ笑わせたい。 だって気持ちいいですもん。

ただ笑わせたい。 だって気持ちいいですもん。

2001.12.19

 この写真をみて、誰だかわからない人はそうそういないだろう。そう、エガちゃんこと江頭2:50さんだ。プラスワンでは江頭さんと寺田体育の日さんのトークライブを不定期で行っている。イベント未経験の方は布袋寅泰の『スリル』に乗っての奇襲攻撃が強烈なので、トークライブでも常に「キエー!」と叫びながらバタンバタン倒れているんじゃないかと思う人がいるようだが、そんなことはない。そのキャラクターを保持しつつ、トークで魅了しているのだ。そんな江頭さんになぜ笑いを求めるのか、真面目に話して頂いた。[interview:斉藤友里子]

加トちゃん

──“笑い”に興味を持たれたきっかけは何だったんでしょう?

江頭:加トちゃん。小学校の頃、剣道クラブに通っていて、ある日「なんか面白いことやってみろ」って言われたんです。それでテレビでみた「ちょっとだけよ~」をやったら大ウケ。それがきっかけになって、笑いに目覚めました。

──小さい頃ってクラスに一人は笑いのスペシャリストがいましたよね。江頭さんもそういった子供だったんですか?

江頭:いや、小学校も中学校も高校も必ず俺より面白い奴がいて、いつもそいつに負けてましたね。だから常にそいつと違う笑わせ方がないか、いつも模索していました。そのうちにビートたけしさんに出会って。

たけし・お笑い・アムウェイ

──芸人になろうと上京されたんですよね。

江頭:たけしさんのオールナイトニッポンが無茶苦茶好きで、たけしさんのところへ行こうと思ったんですよ。でもその時アルバイトしていてアムウェイの洗剤を売ってて。それでなんか他にいいアルバイトがないもんかとフロムAをみてたら、大川興業の記事が載ってて、たけしさんの弟子になるんだから、勉強のために総裁を見に行ってみようかなと。どうせ花火とか古くさいことやってんだろとタカをくくってたら、全然違うことやってるんですよ。芝居とパフォーマンスが笑いに繋がってる公演に、もう驚いた。よく考えればたけし軍団はすでにいっぱいいるし、こっちだろって。しかも総裁が「みなさんアンケートを書いて下さい。ウチはアムウェイ方式で伸ばしていきますんで」って言うじゃないですか。お笑い! アムウェイ! ここだァ~とその言葉でピタァ~ってきまして。で、オーディションを受けた。

──次試験は作文。ラサール石井さんの『芸人になるための本』っていうのがあって、それを右から左へそのまま丸写しして、スッて送ったら合格しちゃって。二次試験は実技。みんな一人コントとかやってて、俺は「人に見せるものありません」て答えたんですけど、「でも何か見せろ」って言われたんでアムウェイの洗剤を紹介したら、それで合格。

 (総裁がいらしたんで江頭さんの初印象を伺ってみる)

総裁:1m90cmのバレエ踊る人とか、UFO呼べる人とか。わけのわからない人が多くて、江頭の印象はそれに比べると薄かったよ。でも江頭以外に入りたい人いなかったからな。選択の余地なしだった。

ネタは頭でやるんじゃない~ただ笑わせたいだけ

──でもダークホースだった。

総裁:最近のヤツは頭でネタやるじゃない。そこじゃないんだよ。芸人なんてみんなキチガイなんだよ。昔はさぁ、社会の爪弾きもんだぜ。江頭はそれを普通にやってるだけだよね。こいつは頭で考える前に動く。

江頭:俺はただ笑わせたいだけ。だって気持ちいいですもん。それ以外にわけはないです。

──江頭さんの笑いって常にスリルが伴うのはなぜなんでしょう。

江頭:高校の頃とかは裏本の切り抜きを透明の下敷きに入れて、一番厳しい先生の前でわざとらしく扇いでみたり。小学校の頃は一番頭の弱い子を驚かせては笑いをとってみたり。目をひんむいてみせると「キャー」って逃げ出すのを見せて笑いをとる、タチの悪いいじめっこでしたね。あんまり今と芸風は変わってない。驚かせるのがとにかく好きなんですよ。驚きの一番上は恐怖じゃないですか。それと笑いはいつも俺の中で一緒なんですよね。

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