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おじさんの眼 第3回「天才編集者、青山正明さんのこと」

復活おじさんの眼 第3回「天才編集者、青山正明さんのこと」

2021.07.27

シャバはいいけどシャブはいけませんー帰ってきた? 天才編集者・青山正明

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 もう20年以上前に自殺してしまった青山さんのことが思い出されてならない。当時、私が連載していた不良、バイク、ドラッグの雑誌「BURST」のインタビューの記事を読み直してみた。なかなかいいインタビューだったので、できたらRooftop読者にも読んでほしいと思って掲載した。……長いですよ。

 これは、天才編集者・青山正明さん最後のインタビューになってしまった。

青山正明
 ドラッグ、ロリコン、スカトロ、フリークスからカルトムービー、テクノ、オカルト、辺境音楽、異端思想、精神世界まで幅広くアングラシーンを論ずる鬼畜系文筆家の草分け的存在。1980年代から1990年代にかけてのサブカルチャーに与えた影響は大きく、生前より稀代の天才編集者と謳われた。ドラッグに関する文章を書いた日本人ライターの中では、実践に基づいた記述と薬学的記述において特異であり快楽主義者を標榜していた。2001年6月17日に神奈川県横須賀市の自宅で縊死。40歳没。

おやじ達の歌を聞いてくれ 2000年7月3日収録

 私は昔から大きいもの、強いもの、大多数の意見、一般社会で常識と言われるものが嫌いだ。「造反有理」「一寸の虫にも五分の魂」のことわざ通り「反権力」的スタンスで今まで生きてきたつもりだ。だから世間全体がオウム排斥なんかが起こると、どこかオウムの良いところを見つけようとしたり、ジャイアンツや、自民党、アメリカ帝國、警察権力、いわゆるメジャーで強大な意志には屈したくはないといつも思ってしまう。なんともあまのじゃくな自分の性格なのだが、この方向で物事を捉え生きてゆくと結構人生はスリルがあって面白いと思ってしまう。

 さて、今回のテーマはクスリ=麻薬である。これは私にとって実に危険であやしげな響きを持って私の所に迫っては来るのだがどうもこればかりはいただけない気がする。

 それは過去、優れた音楽表現者達が、特に私の愛するロッカー達がこのクスリのやりすぎでどんどん沈没して駄目になってしまっているのを何度も目撃しているからなのかもしれない。

そして私は今巷に蔓延している「ドラッグ」について確固とした意見を持てないでいる。ドラッグと言ってもその幅は広い。今回問題にしたいのは非合法のドラッグであるが、しかしそのドラッグで捕まったら刑務所行きになるからやってはいけないという論理では、ドラッグに興味を持つ若者達を押しとどめることはできないし、全くの説得力を持たないと思っている。それは「なんで人を殺してはいけないのか?」という17歳の少年に代表されるように現代の若者の意識はものすごい勢いで変化している、この道徳的な論理では若者に伝わらないのだ。ドラッグの危険性ばかりを訴える「啓蒙書」も説得力を持ち得ない。この殺伐とした時代にあって、「刑務所よりつらい日常の監獄を送っている」人もたくさんいて、幸い痛い若者が自殺もせずになんとか生きてゆく為のドラッグも存在するからなのだ。

 「昔、そう、僕らの親の世代なんかはちょっとまじめに頑張れば家を持って、今みたいな男女平等社会じゃないから、わがままなことなど言わない従順な嫁さんをもらって、素敵な家庭をつくれて、真面目にこつこつやれば出世できて、より豊かな生活を送れるんだという、いろんな意味において努力がむくわれる時代、いわゆる高度経済成長期っていうのがあったんだけど、現代は生まれたときから貧乏人と金持ち。また政財界や芸能界は当り前として、医者も坊主も二世三世、コネは通用しても能力や努力、学歴なんかはほとんど意味を持たない癒着したいわば世襲階級社会になっているわけでしょ、たとえ一流会社に入れても隣の机のおやじがリストラされて去っていくのなんかを見てしまうと、それは絶望的、刹那的にならざるを得ない。そんな社会にあって、前向きに生きられなくなってしまった若い人達がどんどん増えてきて、刹那的な快楽、ドラッグに手を出すことも、若者に蔓延している原因のひとつなんじゃないかな。僕らが学生だったころ相手がどんな本を読んでいるかで、その人物を評価していたみたいなことがあったけど、今は読書なんて”努力”を必要を必要するものじゃなくって、これまた刹那的な見せかけ、ファッションで人を判断する傾向にあるのと同じですよ。」と、青山正明氏は言う。

 「明るい未来や楽しいことがないから若い人はドラッグをやりたがる」という意見にはどうも私はついていけない。どうしても「こんな腐った世の中、ドラッグでもやらなけりゃやってられないよ!」という風に聞こえてしまうのだ。

 世の中にはドラッグに手を出さずとも、面白く楽しいことはたくさんあるはずだし、少しでも自分の生きる周りを良くしていこう……それは社会を変える力だったり……たとえ出世なんかできなくても、充実した楽しい人生を送ることは可能なのだと思うのだが。

 青山正明(40歳)1960年横須賀生まれ。「危ない1号」編集長「危ない薬」「アダルトグッズ完全使用マニアル」(いずれもデータハウス)「表も裏もまるかじりタイ極楽ガイド」(宝島社)著者。カルトムービーやテクノから異端思想、精神世界、そしてロリコン、ドラッグド、変態までディープシーンを広く論ずる鬼畜系文筆家の草分け的存在。慶応大学在学中に幻の鬼畜カルトミニコミ誌「突然変異」を編集。ロリータや障害者、皇室まで幅広く扱う同誌は熱狂的な支持者を獲得したが、82年朝日新聞を中心に、椎名誠等々の文化人に「日本を駄目にした元凶」「こんな雑誌けしからん、世の中から追放しろ!」とマスメデアから袋叩きにあいついにどこの書店も置いてくれなくなりあえなく廃刊。その後白夜書房入魂の伝説的ロリコン総合誌「ヘイ、バディ」や三和出版の「サバド」特殊海外旅行誌エキセントリック」などの創刊と廃刊に立ち会う。95年「危ない1号」を創刊、その年「大麻取締法」により逮捕される。99年夏青山氏のライフワークであった過去数十年の貴重な原稿を厳選しまとめ上げた「危ない1号・第4巻」にて完結、廃刊になる。「やりたかったことはやり尽くした!」との結論があって、現在の天才編集者青山氏は裏社会から表社会に、影から光りに転向を決意。現在のテーマは「神なき時代の神=思想の創造をもくろみつつ、精神神経免疫学、分子栄養学、禅等々を学ぶ(本人曰くー奥崎謙三風? 勤勉な充電期間の日々を送っているとのこと。誰も信用しないだろうけど、天才青山はもう神の領域に近づいたということか? と思わずつっこみたくなってしまった)

 1996年1月10日新宿ロフトプラスワンで行われたトークイベント「鬼畜ナイト」は保釈出所したばかりの青山氏を励ます会と言うことで、日本中から鬼畜系あやしげな人たちが30人以上パネラーとして駆けつけた・たとえば村崎百郎や柳下毅一朗、根本敬、石丸元章諸氏等が実に「危ないトークショー」を開催。この伝説の一夜は満員の怪しげな観客とともに次の日の朝6時まで繰り広げられた。その日の一日のトークの内容がデータハウスより「鬼畜ナイト」として出版され7万部を記録する。

 2000年7月3日曇り時々雷雨。午後4時激しい雷雨の中通称ジャンキー天才編集者青山正明氏はなんと時間通りに私の事務所に来てくれた。これは信じられないことだった。久しぶりに見る青山氏は以前より痩せていて、顔色も悪く見えた。とっさに私は笑いをとる意味だったのだが、乱暴で全く失礼な切り出し方をしてしまった。

「え〜、今日のテーマは、私はコレ(麻薬)でヘロヘロな人生を送り、輝かしい未来をフイにしました!ということを若いバーストの不良諸君に警告することなんですよ」と笑いながら言った。

 一瞬、「むっ」とする青山氏。これはやばいことをふってしまった!と後悔するがもう遅い。ロフト会議室にはバースト編集部の飯島嬢、プラスワンの店長加藤梅造氏も参加していて、緊張が走る。しばらくの間重い沈黙が部屋を支配した。

 「僕はもうこの5年間絶対非合法なクスリには手を出していません。それは二度と塀の中に入るのが嫌だからです! かっこ付きで言わせてもらえば、全てのドラッグが解禁になって合法化され、捕まらないと言う状況になれば、やってもかまわないんですけどね」とそれは力強く言い切った。青山氏の静かな顔が紅潮してくるのが見えた。

 もう、私もやけくそになってしまって、又、挑発的な質問をしてしまった。

 「合法だったらかまわないんですか?絶対警察に捕まらないと言う自信があれば良いのですか? 随分無責任な気がしますけれど……」

 「捕まることの恐怖がやらないという第一理由なのは当然です。もう一つの重要なことは、一度でもクスリ、向精神作用を持った物質の快楽を体験してしまうと、もうそれなしでは何事も楽しめなくなってしまう。それがクスリの怖いところですね。で、行き着く先はクスリだけに延々と浸り続けてしまって身の破滅、中毒者になってしまう。でもこれはアルコールと同じなんですよ。たとえば酒なしで宴会やカラオケを楽しめない人、これって、完全にアルコール中毒ですよね。酒であっても依存性は高いし、アルコールがらみの犯罪の方がはるかに多いし、世界で一番下戸(酒が飲めない人)率の高い日本でも230万人の人がアルコール中毒で苦しんでいるんですよ。やったらやめられなくなってしまうと言う心身依存性、どんどん量が増えていく耐性は危険度で言えばアルコールは一番やばいと言われるヘロインと同じレベルの危ないキングオブドラッグなんですよ。」

 「青山さんの論法で行くと比較的安全なシャブやLSD、大麻、エクスタシーなんかが非合法で、実に危険なアルコールが合法だっていうのがおかしいと聞こえるのですが?」

 「確かにそういった意味で言うなら、唯一病理学的に見て安全なのは大麻ぐらいしかない、まあ、それを言い出したら長くなるし複雑なのでやめときますけどね……。とにかく合法だったら中毒者になる覚悟を持った上で、どんなクスリに手をだしても構わないと思っています。」

 これは困ったと思った。

 最初のテーマのふりかたが悪すぎた、話が続かない。

 「先ほど平野さんはヘロヘロな人生と言ったけど(まだ、こだわっている)そうですね。ドラッグに悪の先入感がある人……こんな取材嫌なんですよ!ちっとも良いことなんかありゃしない。目立って警察に目を付けられて、盗聴されて……でも、私も編集者の端くれ、取材をOKしたからにはバースト読者の為になんでも喋りますよ。確かに今、僕はほとんど仕事をしていない。だからヘロヘロって言われるのは心外です。それは僕が今までやってきた仕事には自信は持っているし、もう伝えるべきものは伝えたという達成感があって、今は言うなれば次のステップ「対象、題材」を模索している段階なのですよ。僕にとっては本と言うものにはものすごく執着があって、物心ついた時から手放せなかったし、大学で何千部も売れるミニコミを作っていたし、本を作るに当たってのポリシー、自分がとりあえず伝えたいって思うものがある程度一段落したというか、社会の陰の部分、商業ペースではもうやり尽くしたと思っているんですよ。今は次の段階に行く充電期間と思っているので……これからは癒しの時代だと思うのです。まだ勉強不足と言うところがあって、近い将来そういう本を作れればいいなって……。」

 青山さんは確かに鬼畜系の伝説的な編集者であり、日本で一番優れた変態ライターである。私はヘロヘロな人生を送っている人が好きだ。差別的な意識は全くない。これだけの編集者が今、浪人しているのはやはりドラッグのせいだという意識があったのだが、最初の質問の投げかけ方が悪かったんだと、ちょっと違っていたようだと反省していた。だが、私はここでひるんでしまって、よいしょインタビューになってしまったら、面白くなくなってしまうと思った。そして又、挑発質問を開始してしまった。

 「なんでそんなにトびたいんですか? ドラッグをやっての失敗は数限りがないでしょ? まさに懲りない面々っていう感じなんですけど。」

 「それってよく聞かれますけど、僕は酒飲めないんで、普通の人が仕事が終わった後酒飲んで楽しんでいるじゃないですか、それと同じ感覚なんです。失敗談ですか?それはありますよ。周りに迷惑かけちゃって。平野さんだって酒飲むでしょ?その時の失敗談ってたくさんあるでしょ?それと同じですよ。法的に許されるものだったら、やるのはかまわない、アルコールと同じでそこの失敗から学んで行くことが大事だと思う。それでも脱落してしまった奴はクスリであれアルコールであれいると思うんだけれど……ちゃんと節度を守ってうまくつき合っていけば問題ないんですよ。それで駄目になってしまう奴とそうでない奴がいるのは生まれ持った気質、あるいは意志力の問題ですよ。大麻なんかちゃんと合法化して、たばこ並の税金かけて、駄目になりそうな連中を厚生設備を作って救えば良いんじゃないかって思うんですけど……もっとも大麻中毒になってダメになっちゃう奴なんかいないだろうけど、それ程、大麻はタバコより無害なんですよ……。」

 「欧米の先進国ではほとんど大麻が解禁状態なっているけれど、でも、大麻って他のハードな麻薬に入り込んでしまう最初のきっかけ的な要素が強いと思うんですけど。問題だと思いませんか?」

 「それは大麻が非合法だからですよ。非合法だから同じ非合法のシャブやらLSDやらエクスタシーなんかも一緒について来ちゃう。それは買ってやる側と言うより、売る側の立場でね。勿論まともに普通の人生送りたかったら、現在合法のクスリを含めて何も手を出さない方がいいに決まっていますよ。クスリって若い人たちが覚えちゃってやっちゃって、そして駄目になる確率って何%かはある訳じゃないですか、そういうリスクを廃したいのであれば最初から手を出さないことが大切だと思う」

 「合法非合法を抜きにして青山さんのドラッグに対してのこれだけはいいという許容範囲とは?」

 「マリワナだけですよ。優良なドラッグは、酒もタバコもクスリも常習性があってはまればコントロールの効かない奴が出てくる。これは怖いですね。覚醒剤なんかでも昔は町の薬屋で売っていたわけだし、長距離の運転手とか、ハードな仕事をしている人には最適で、うまくつき合って人生を有意義に過ごしている人はたくさんいるんですよね。うまくつき合って行けば少なくとも酒よりは安全だと思う。ただ、ヘロインだけは別格だと思っています。僕の最終的な夢は死を確実に意識したときにはヘロ中になってそれで死ぬ……最終的にヘロインに行きたいというのは死を覚悟してやるし、そこまでの覚悟がないから今はやらない、これがいいんじゃないかと……。」

 私はもうここで、青山氏には完全に負けていた。

 「麻薬(青山氏はヘロインはと言っているが)をやるというのは中毒になって、死をも覚悟して、やるんならやれ!お前にその度胸があるのか!」と私たちに問いかけて言っているのだ。ちょいと無理があるかもしれないが、もうここまで来れば、私の取材の目的は達成したと思った。もし、若い人たちが麻薬を扱うなら、中途半端な単なる好奇心なんかの気持ちでやるな!という意味に勝手に捉えていた。

 「お前、今までの話、全然聞いていね〜じゃねえか?」と言われるかも知れないが、私はそう結論づけたがっていたのだろう。私は過去、麻薬で死んでいった(ここでは名前はあげないが)多くの天才音楽家、芸術家、哲学者達の顔を思い浮かべていた。

 「なぜ、ドラッグが蔓延してしまうのかという、もう一つの重要な問題。ドラッグとセックス、ドラッグと芸術の問題があると思うんですけど……たとえば覚醒剤患者に女性が多いのはセックス時の快感が凄いからだと言われていたり、又このドラッグをやるとよりよい音楽が表現できたり、絵が描けたりと言った芸術的創造と鑑賞の側面があるとよく言われているのですが、その点に関してはいかがですか?」

 「ドラッグとセックスの問題に関しては、ドラッグ一般に言えるのはそのほとんどが女性優位にできていて、アッパーでもダウナーでも女性の場合は快感は段違いに強い。男の場合にはたとえクスリが効いて最高な状態になっても、実際はちんぽが立たなくなったり、射精の段階については交感神経と副交感神経が密接に結びついていて、勃起してそれなりの快感はあるんだけど射精はできないという問題があるんですよ。だからやくざなんかは絶対自分ではシャブを打たないで女だけに打つわけです。それは自分がダメになってしまうからですよ。女性の場合はオーガスムスに何回も達する点で言えばどのドラッグをやっても凄い快感を得られるんだけれども、男の場合はそうはならない。みんなが勘違いしているのはシャブとかコカインなんかは男側にとっては良好なセックスを楽しめるのかということで言えばそうではなくって、オナニー向きなんですよ。唯一相互のセックスに有効に向いているのは大麻ぐらいなもので他のドラッグはセックス向きではなくってオナニーに走るしかない。女の方は何でもOKですが。ドラッグと芸術、特に音楽、絵画なんかの創作活動には、まさに架空の想像世界に入り込めることを含めて、素晴らしい表現ができると思っている人たちは多い。昔からドラッグとロックは切り離せないと言われていますし、ドラッグを摂取して映画を見たり、音楽を聴いたりするとはるかにドラッグできめていない時よりも楽しむことができるのは確かなわけです。感情的、感覚的なものを創造するには確かに有効的な作用をするんですけど、しかし、物書きなんかの知的作業には向かない。体がハイになって、疲れ切った状態の中での論理的な作業とかは余程のパワーと才能がないと支離滅裂になってしまうケースが多い。確かにフロイトなんかは、コカイン中毒の中で「潜在意識や無意識」の問題の糸口をつかんだり、サガンやサルトルなんかは自分の論理を生み出すにはコカインは必要だった訳だけれども、それは天才がなせる技であって、一般的にはドラッグしてぶっ飛んだ状態の中で文章を書いたりする論理性を必要とするものにはドラッグは向かないと思う。」

 「最後に、こんな質問くだらないかもしれないけど、もし、青山さんの子供(現在はいないけれども)や親しい友人の息子さんなんかがドラッグにはまってしまっているとしたら、どう振る舞われますか?」

 「やっぱりやめさせますよ。若い内からこんなことにハマっていたら本当に人生投げなきゃならないですからね。どうやってやめさせるかって?説得して、納得させて、引っ越しをするとかしてその人の環境をまるっきり変えるしかないですね。とにかくいくら覚醒剤なんかを取り締まったとしても、それと同じような効き目をする合法ドラッグが存在していているのも問題なわけです。そういう環境から脱出しなければ、一度完全にはまった人を助けるにはその方法しかないと……。」

 このインタビューはなんと2時間以上かかった。

 原稿指定の枚数都合と法的にふれるやばい、危険なことがたくさん話されたが、いくら「BURST」でもこんなこと書けないよねとの前ふりがあっての話しも数多くあった。この天才編集者・青山正明が「これで終わってしまうわけがない!」という確信が持て、きっと近い将来に青山正明は斬新な雑誌か単行本を出版して行くに違いないと思えただけでも私はなぜかすがすがしい気分になり、これからの青山氏に期待を持てた。

 青山正明というとんでもなくもみんなから愛されている天才を、読者がどう見るかはこのページのファンの人たちの判断にゆだねたいと思う。外はもう雨もやんでいて薄日が会議室に差し込んでいた。

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