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5回「レズ風俗、恋に落ちてはいけない関係。」

第15回「レズ風俗、恋に落ちてはいけない関係。」

2021.06.08

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「ひょっとして私、好きになってしまったかも……?」
 
そんな気持ちになったお客様は、これまでも、今も、これからも、少なくないはず。
 
「これって、ガチ恋じゃないの?」
 
お客様がキャストに、本気で恋愛感情を抱いてしまうことを、「ガチ恋」といいます。風俗の世界だけでなく、アイドルや二次元キャラに対してもいいますよね。
 
いきなり好きになるのではなく、予兆は必ずあるのだと思います
 
ほかのお客様からのレビューや、ほかのお客様へのブログ記事が気になったり。
なんだかもどかしい、切ない気分になったり、心が痛くなったり。
 
でも、レズっ娘グループでは、ガチ恋は御法度なのです。
 
*     *     *
 
ここは、最高のトキメキを味わえるレズ風俗店です。ときに甘酸っぱく、ときに幸せいっぱい。そんな時間を過ごしてもらえる場でありたいと、キャストは全力を尽くします。
 
私たちキャストはお客様と、とても濃厚な時間を共にします。お互いの日常の話だけでなく、感性に触れるものや人生観を語り合うこともあります。心の奥の奥にある扉を開いて見せてくれることもあります。
 
そんな特別なひと時が長時間、場合によっては長期間つづくと、どう変化していくのかーー私はとても興味があります。人と人の距離は、時間をかければかけるほど縮まるものです。
 
レズっ娘グループには、たくさんのコースが用意されています。会社帰りの数時間でデートしてホテルに行ってリフレッシュできるものから、お気に入りのキャストと休日をゆったりのんびり過ごすものまで、時間の幅も広いのです。24時間ステイコースやお泊りコースもあり、コロナ禍の現在はむずかしいですが、ふたりで旅行に出ることも可能です。
 
短い時間でも最大限の満足を持ち帰っていただきたいと思っていますが、2、3日を一緒に過ごすとなると、また別です。話すこともたくさんあり、親密度もいっそう高まります。肌と肌をふれ合わせる時間も、たっぷり取れます。五感をとおして、お互いをより深いところまで浸透させていく行為です。心も身体もすべて委ねてもらう時間です。
 
「そりゃ……ガチ恋しちゃいそうになりますよ」
 
そんな声が聴こえてきそうですね。
 
そうなんです。ガチ恋への入り口は、とても身近なところにあるんです。気づいたら好きになってしまっている。恋愛とはそういうものなのかもしれませんが、お客様とキャストという関係においては、超えてはいけない一線があるのです。
 
告白で想いを伝えたり、個人的な交際を望まれたりすると、今後お店をご利用いただくことがむずかしくなります。こうした形でもう二度とお逢いできなくなるのは、私たちにとっても悲しすぎることです。
 
キャストのことが好きなのかもしれない。でも、気持ちの一線を超えてはいけない。
 
そんなふうに恋心をたくさん刺激されても、自分をふり返ることを忘れないでほしいのです。そうすると、越えてはいけないギリギリのラインで踏みとどまれるからです。
 
レズっ娘グループの代表・御坊さんは、「ガチ恋というだけでなく、キャストに依存するタイプのお客様もいる」とお話してくれました。
 
楽しくて刺激的な時間を過ごしたら、そこから日常に戻りたくなくなる気持ちは私にもあります。そんな時間をともにした相手のことも、手放したくなくなるのでしょう。
 
これまでに、キャストにガチ恋したお客様、依存してしまったお客様がトラブルを起こすこともありました。どうしたらそうなる前に引き返せるか……御坊さんに聞いてみました。
 
御坊「トラブルになる前には、必ずサインみたいなものがありますね。"キャストして好き"なのか、そうでなくなっているかの線引きって、とてもむずかしい。でも、たとえば、使ってはいけないはずのお金を注ぎ込んでまでお店を利用したり、お店のルールを破ったり、ルール内でもキャストが困ってしまうような要求をしたり、というのは危険のサイン出てるなぁ、と思います。キャストがガチ恋や依存の対象になると、ルールどころかお店の存在そのものが邪魔だと感じるようになるものですから」
 
キャストにとっても、大事なことだと思います。レズっ娘グループのご利用にはたくさんルールがありますが、みなさん事前にHPを読んで、守ろうとしてくださいます。ですが、ふたりでいるときにルールをがちがちに意識してしまっては味気ない。そうさせないようにするのは、キャストの腕の見せどころだと思います。
 
御坊「キャストを独占したくなって、『お店を通さず逢いたい』って思うようになると、もう気持ちのコントロールがだいぶできていない状態ですね。心のなかで思うだけならまだしも、言葉や行動に移してしまうと、それはもう依存といっていいと思います」
 
この段階になると、何よりお客様自身がとても苦しいと思います。でも、人の心はコントロールできるものではないですし、キャストが「コントロールしよう」と思ってしまうのもよくないことです。
 
ではどうすれば?
 
……つづきは、また次の夜にここで逢ってお話しましょう。
 
ゆう:永田カビ著『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)のモデルになった現役キャストで、2008年から在籍するベテラン中のベテラン。レズっ娘グループ全店の新人講習スタッフを兼任する。 https://tiara.ms/cast/cast.php?no=00025
 
 
 
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