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COLUMN

十回「正しい年齢の重ね方」

第七十回「正しい年齢の重ね方」

2018.07.02

 先日の6月30日をもってわたくしはまた一つ歳を重ねました。
 年齢を重ねるたびに思うことがあります。
 「年相応の人間になっているか?」
 私が思う年相応の人間、特にミュージシャンを生業として生きている自分に思うことは、
 ・年相応の技術を持っているか
 ・活動キャリア相応の実力を積んでいるか
 これが主に自分の思う「年相応」の割合を大きく占めています。
 ミュージシャンという生き物は私を含めて愛を持って発言しますが人間のクズばかりですので(=音楽しかできなかったという前向きな意味含む!)社会適応能力はほぼゼロに等しいと思っています。
 ですのでここで述べております「年相応」にいわゆる一般論は除外して考えています。そうでもしないとダメ人間が過ぎるので本当に死にたくなります。朝起きれないし。
 ですが先述しました二項目は、ミュージシャン以外のお仕事をされている人にもすべて当てはまるんじゃないかなと思います。
 若くてもうまい人はいくらでもいるし、逆に年齢のわりにそんなに...という人もたくさんいらっしゃいます。しかしながら私はあまりにも年齢が若い人の創るものにはそんなに惹かれないです。若さに対する嫉妬もやや入っていると自己分析しておりますが、一部の早熟な天才を除いて、大体が初期衝動によるビギナーズラックのようなものだと思っているからです。
 もちろんその中でこれは! と思うようなセンスの塊みたいな人、実際に天才と言われる10代を過ごした人が身近にいたので多分当たってると思うのですが、そういう人(天才を除く若くてすげー人)は1作目は良くても2作目が発表されないことが多いなと思います。
 年相応の技術というのは「継続する力」というのも必要としていると思います。何事も継続が一番難しいと思っているからです。継続する力を持っているか否かというのも才能の内に含まれていると思っています。
 いややっぱりね、なかなかできないですよ、続けるということ。情熱や気合いはあっても環境が整っていないとか、環境はあれど気分が乗らないとか、いっぱい条件はあると思います。そういう複合的な条件が揃ってやっと継続ということができるから...それこそ運かもしれないですね。運も才能の内と言いますし、でも運で片付けると私たち普通の人間はどうすりゃいいの?
 年齢に当てはまらない条件もあります。それが「活動キャリア相応の〜」部分なのですが、若くして壮絶な人生を歩んでいる人、たとえば10歳なのに30歳の人が到達できるような精神の成長をしている人もいます。しかしながらこれもさっきの一部の天才枠だと思うので、少数派のことを考えても私たち普通の人間は仕方ありません。
 そこで年相応の技術が登場します。私個人が思っていることですが、技術(知識・資格など)というものはどんなにたくさん持っていても重たくならないです。むしろ年齢を重ねた時に自分を助けてくれるものは技術だと思っています。
 ボーカリストでいうと、テクニックはそれほどでも激情的な歌唱をする人は年齢がある程度いくと、体が激情という無理が利かなくなって声帯をコントロールできていない歌手になってしまいます。私はこれはとても悲劇だと思うのです。体は成熟しているのに中身が何も成長していない人のように見えてしまいます。たとえて言うならおじさんなのに若い女の子と恋愛ができると思っているヤバいおっさんのような感じです。
 私はおじさんなのに若い女の子が恋愛対象にしてくれると思っているような勘違い人間にはなりたくない! 皆様もきっとそうでしょう? さぁ今日から自分が正しく年齢を重ねているかどうか一緒に考えていきませんか。
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