Rooftop ルーフトップ

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編集無頼帖

ナニワともあれ誌面刷新!

2010.12.03

SN3F1385.jpg従来のB5判からタブロイド判(D判)へと大きな変貌を遂げた新生Rooftop、もう手に取ってご覧下さいましたでしょうか。
「大判でがさばる」とか「前の判型が良かった」という声もツイッター上で間接的に頂いております。そんなこたぁどこ吹く風で知ったこっちゃねぇやと言い切れば格好いいのかもしれないですが、実際は読者の皆さんからの意見をかなり意識しているノミの心臓持ちなんですわ。
僕が編集部に加入した8年前は、カラーは表紙周りのみで本文はオール・モノクロの20数ページという体裁でした。ノンブルも目次もない代わりに誤植だけはたんまりある雑然とした構成で、同人誌に毛の生えた程度の読み物だったのです。
当時の編集長の方針は「フリーペーパーなんだから素人っぽい作りでも構わない、誤植も致し方なし」でしたが、僕は「フリーペーパーだからこそナメられちゃいけない、売り物の雑誌に引けを取らない作りにしなくちゃいけない」という考えで、名ばかりの編集長という肩書きを与えられて以降、まずはとっ散らかった構成を整備し、じっくり読み込めるインタビューを増やすためにページ数をどんどん膨らませ、一般的に知名度の高い表現者をなるべく誌面に登場させ、連載コラムを充実させ、カラーページを部分的に導入し、背表紙を付けてハクを付けてみたり、終いには本文もフル・カラーにしてみたりと、雑誌としてのステイタスを高めることに腐心したつもりです。持ち出しの多い本誌の制作費をなるべく抑えるべく、慣れない広告営業も散々やりました。
とにかく自分がRooftopでやれることはやり切ったし、これからは自分にできること、自分にしかできないことに邁進していこうと。雑誌も生きものだから、ある程度の時間が経過したら新陳代謝をせにゃならんのです。すでに数号前から編集方針や掲載の決定権はやまだ(音楽部門編集長)と前川(カルチャー部門編集長)に任せていて、何事も優柔不断な僕と違って2人はキレ者なので安泰です。ダメな原稿にはキッパリとダメ出しをするし、物事を捉える着眼点もユニークだし。
僕はと言えば、今後はロフトブックスの再建が第一の急務。来年以降、いろんな単行本や電子書籍を仕掛けていきます。すでに話が進行中の案件もいくつかあり、特に電書に関しては出版“社”が出版“者”へと移りゆく過渡期だからこそできる悪だくみも多々あるので楽しみです。現時点で真っ先に形になりそうなのは、春先に発売予定の某バンドの写真集でしょうか。
また、イベントの司会業も引き続きちょいちょいやっていきます。近々では、来週早々に発表できる案件があるかなと。喋りは未だに不得手ですが、イベントの現場は読者の皆さんの生の声が聴けて楽しいんですよね。
もちろん、Rooftopから完全に足を洗ったわけではありません。今日は“浪花のモーツァルト”ことキダ・タロー先生へのインタビューをしてきたばかりです。小気味良いユーモアを交えた先生のトークはやはり抜群に面白く、音楽でも映画でも文学でも、その道の第一線に身を置く人の話を直接聞けるのはとんでもなく贅沢なんであります。だからインタビューの仕事はやめられないし、原稿にまとめるのが億劫なこと以外は最高に楽しい(笑)。
でも、たとえばこんなふうに褒めて下さると、そりゃ悪い気はせんのですよ。また頑張ろうと思うのですよ。その繰り返しなわけですよ。
インタビュー記事に関しては、限られた誌面に凝縮版を、webに完全版を掲載するのが基本ラインで、webだけに掲載するケースもあれば、その逆で誌面オンリーのケースもあるかもしれません。
いずれにせよ、誌面とwebの両輪をフル稼動させつつ連動性を持たせる新生Rooftopは始まったばかり。至らぬ点は多々あるかと思いますが、読者の皆さんにはこれまでと変わらぬご愛顧を小松政夫ばりにどーかひとつ、ながーい目で見て下さいとお願いしたい次第なのです。ニンドスハッカッカ、マー! ヒジリキホッキョッキョ!

PROFILEプロフィール

椎名宗之(しいな むねゆき):音楽系出版社勤務を経て2002年1月に有限会社ルーフトップへ入社、『Rooftop』編集部に配属。現在は同誌編集局長/LOFT BOOKS編集。本業以外にトークライブの司会や売文稼業もこなす、前田吟似の水瓶座・AB型。

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