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トップレビューTHE FOOLS / バビロン・ボンバーズ

THE FOOLS / バビロン・ボンバーズ

2012.03.06   MUSIC | CD

VSCD9717 / 1,890yen (tax in)
IN STORES NOW

1. TV EAZY
2. わけなんかないさ
3. バビロン・ブレイカー
4. SO TOUGH!
5. となりのFREEDOM
6. 街を歩いてみろ(LIVE)
7. Hello My Pain(LIVE)
8. HIGHWAY SONG(LIVE)
9. まるで宝物のように(LIVE)

 「日本にストリートロックというものがあるとするなら、それはフールズのことだよ!」とはJAGATARAの故 江戸アケミの言葉だが、確かに元々輸入文化であったロックを日本のストリートレベルの表現として根付かせたバンドをあげるとしたらTHE FOOLSを外すわけにはいかない。パンク/ニューウェーブ黎明期の1980年に結成されたFOOLSは、パンクのみならず、ブルースやファンク、レゲエなど幅広い音楽性を持つバンドだが、これらレベルミュージックの表層でなく、本質的な部分を追求しているからこそ、彼らの音は圧倒的にリアルに響くのだろう。20年ぶりの新作というのも商業主義とは無縁の彼等らしいが、今作はボーカルの伊藤耕が塀の中のため不在という状況下で残る3人によって制作された。とはいえ、耕からの手紙に曲をつけた新曲があるなど耕のスピリットは揺るぎなく存在しており、FOOLSの精神的な結束の強さを感じることができる。僕にとってはまさに生きるために必要な音楽だ。(加藤梅造)

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