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トップレビューDr. DOWNER / ライジング

Dr. DOWNER / ライジング

2011.08.04   MUSIC | CD

ODCP-001 / 2,100yen (tax in)
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1. Rock'n Roll負け犬
2. さよならティーンエイジ
3. パンクロック音頭
4. バビロンタウン
5. まちぼうけ
6. 暴走列車
7. フラストレーションシティー
8. ユーウツ祭りスタイル
9. ライジング
10. 明日、晴れればいい

 横須賀出身のロックンロールバンドの1stフルアルバムが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が中心となって設立されたonly in dreamsからリリース。血管がちぎれるほどハイテンションな演奏に乗せて、どこか醒めた視点からどうにもならない現実を歌う。そんなアンバランスが絶妙なバランスで成り立っている、いびつでささくれ立っていて真っすぐな全10曲は、"現実"を生きる人ならば間違いなく肋骨の間に突き刺さってくるだろう。過去に並みいるお歴々のように"ロック万能感"をふりかざすでもなく、ファンタジーを展開するでもなく、説教を垂れるでもない。ただただ、このクソみたいな世界で、あっちにぶつかりこっちにぶつかり、悪態をつきながら、それでも何とか全てを肯定して前へ一歩ずつ踏み出していくボーカル・猪股の歌詞は、身の丈サイズの生々しい強さと、クソみたいな世界への愛が溢れている。昨年発売されたミニアルバムのタイトルチューンでもある『さよならティーンエイジ』は、本当に名曲。(前川誠)

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