ライヴ会場ではすでに先行販売されている大谷雅恵 a.k.a. ひまわりのセカンド・シングルは、自身の実体験を元に初めて自ら歌詞を書き綴った壮大なラヴ・バラード。悲恋の過去、追憶の現在、とこしえの愛を誓う未来を赤裸々に紡いだ本作は、もともとバラードが十八番だという大谷のシンガーとしての特性がよく出た、これぞ真骨頂と言うべき一曲だ。カップリングの『ENDLESS LOVE（NAKED VERSION）』と『KILLING MY CADDY（MUG-ROCK REMIX）』も実に興味深い内容。前者はオリジナルの装飾を解きシンプルに特化させたヴァージョンで、大谷の艶やかな歌声がより真に迫るものとして響く。後者はDJ ARAKIによる渾身のリミックスで、オリジナルの躍動感を倍増させたヴァージョン。万華鏡の如き"Queen of MUG-ROCK"の七色の歌声を一枚で存分に堪能できるお得盤と言えるだろう。（椎名宗之）