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トップレビューOLEDICKFOGGY / RUSTICが止められない

OLEDICKFOGGY / RUSTICが止められない

2010.04.01   MUSIC | CD

PX-200 2,625yen (tax in) / IN STORES NOW

ここ半年くらいのRooftopを久々に見返してみる。なんと、最近の我が心の名盤、OLEDICKFOGGYの『RUSTICがとめられない』が1度として紹介されていないではないか! こりゃイカン…ってワケで、発売から半年以上たってますが筆をとった次第。日本の音楽シーンにはまだ馴染みがなさそうなこの「RUSTIC」というジャンル。BLUEGRASSやWESTERN SWING(アメリカ)、CELTやIRISH(アイルランド)、MUSETTE(フランス)、GALICIA(スペイン)などの欧米の伝統音楽を、現代のバンドスタイルで表現する、というもの。使用楽器もバンジョー、フィドル、マンドリン、アコーディオンなどの伝統生楽器。OLEDICKFOGGYもバンジョー、マンドリン、アコーディオンを使う。ヨーロッパ的な哀愁感やアメリカ風の土臭さなど、らしい所を全面的に出しているが、何より詞が良い。RUSTIC的には酒や女の、いわゆる俗な歌が非常に多いのだが、70年代あたりの、1番日本語詞が綺麗だった時代の影響を感じさせる秀逸な詞が多く、元々ハードコア出の人達だけに深い物も多い。特に、2曲目の『神秘』とラストナンバーの『イメージ』は大名曲。最近のJ-ROCKやJ-POPなどに飽き飽きしている人達には特にオススメしたい。日本にこの手の音楽が登場してからもう四半世紀近くたっているが、まだまだ定着する気配がない。自分はこの「RUSTIC」なる音楽を、ひいては日本の音楽の未来をOLEDICKFOGGYに委ねるのも悪くないと思う。(新宿LOFT:水野慎也)

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