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はらだ有彩 「日本のヤバい女の子」

2018.06.01   CULTURE | BOOK

柏書房
1,400yen+tax

 昔話にでてくる不思議な現象は女の子由来であることが多い。それが「女は嫉妬深い」「女は怖い」「女はずる賢い」といった解釈ばかりなのが馬鹿馬鹿しくて嫌だった。しかし『日本のヤバい女の子』には、昔話のなかで強く賢く愛し愛されたヤバい女の子たちの話が著者・はらだ有彩さんによって軽快に読み解かれ、昔話を現代に置き換えたショートストーリーともとれる伸びやかなエッセイとともに詰まっている。
 webの無料お試し版でも読める浦島太郎の回では太郎を誑かしたとされる乙姫にも語られなかった彼女なりのストーリーがあるのではと想像し、新しい物語を展開。当たり前だけど、どんな時代の女の子にも恋愛以外にやりたいことや、やるべきこと、やらなくていいことだってあるのだ。
 そんな素敵解釈が目白押しである今作の刊行記念トークライブ「私たちが昔話になる日を夢見て」を阿佐ヶ谷ロフトAにて6/2開催。お誘い合わせの上、ぜひお越し下さい。(Asagaya/Loft A:田中萌)