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「ファークライ5」

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 現実世界をベースとしたリアルな戦争ゲームは、国家間の戦争からテロリスト掃討作戦、麻薬組織のギャングとの戦いなど、その時代を切り取った題材を描くのが常だ。今までもアフリカや原始時代など変わった舞台設定を用いてきた「ファークライ」シリーズの最新作「5」では、今までと全く異なる集団が敵として登場する。それはカルト教団。アメリカの田舎町に突如出現した「ファーザー」と名乗る男は住人を洗脳し、逆らう者は粛正し支配下に置いていく。武装化し先鋭化してまるでマンソン・ファミリーとブランチ・ダヴィディアンが合体したような彼らに立ち向かっていくが、都市部でなくアメリカの原風景的な農場地帯が戦場になり、農薬散布用の飛行機や野生動物が多数登場する。ゲームの前日譚がアマゾンプライムでホラー実写作品として配信されたりとメディアミックスも進んでいる。国家内分断が際だつ今のアメリカをよく表したゲームといえる。(多田遠志)