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スパイナル・タップ

6月16日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

 モキュメンタリーというジャンルにおいては『食人族』と共に草分け的存在として知られ、ロック映画という括りにおいては映画史上に残る金字塔的作品とされる『スパイナル・タップ』が34年の歳月を経て日本初公開と相成った。『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』で知られるロブ・ライナー監督が架空のロック・バンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーに密着、当時隆盛を極めていたハード・ロック/ヘヴィ・メタルの文化や音楽性を風刺したその内容があまりにもリアルだったため、公開当時は観客がみな実話だと信じ込んでいたとか。価値観の相違や仲違いによるバンド脱退、メンバーの彼女がバンドの方針や音楽性に口を出して混乱するなどのバンドあるある満載で、あのスティングも本作を50回鑑賞、「リアルすぎて泣いていいのか笑っていいのかわからなかった」と絶賛している。まさに全国民必見の笑撃的ロック映画だ。(椎名宗之)