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ゲイ・カルチャーの未来へ 

Pヴァイン 
2,484yen(tax in)

 ある日やってきたカナダ人のゲイの「おじさん」であるマイクと父娘の同居生活を描いた「弟の夫」で一躍注目を集めたゲイマンガ家田亀源五郎氏、本書は彼の生い立ちや、同性婚やLGBT問題(ごく最近の保毛尾田保毛男騒動まで!)など、彼の考えを知ることのできる本だ。自分の立位置に思い悩む人への「たとえ世界中が敵になっても自分だけは自分の味方でいろ」という氏の発言は力強い。氏の作品の大ファンの筆者としては「『弟の夫』のような作品と成人向けの作品を両立していきたい」という発言に一安心。作品の再刊復刻が進んでいる今、本書は田亀作品入門にも最適の1冊だ。また、「ゲイ的なものに出会う前に『ソドムの市』でSMに出会ってしまった」という田亀氏は、映画にも大変造詣が深い。田亀氏版の「男と男のいる映画」的な本が是非読んでみたいものだ。(多田遠志) 
※12/10にロフトプラスワンウエストで刊行記念イベントあり。